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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005TH6

有価証券報告書抜粋 五洋食品産業株式会社 研究開発活動 (2015年5月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は、研究開発活動は当社の競争優位の源泉を支えるものであり、この優位性を維持し高めることは経営戦略上の重点課題と捉えております。
「安価でおいしい」、「食の安全の確保」、「安定した大量供給」及び「企画開発から納品までのリードタイムの短縮」など、お客様が当社に要求されるハードルは年々高くなっており、当社はより一層の経営努力を求められております。しかしながら、これらは競合他社との差別化を図り、売上拡大を図る好機と捉え、競争に勝てる研究開発体制の構築に努めてまいりました。
これらを達成するため、次の3つのポイントに重点を置き、研究開発活動を推進してまいります。
① 製品に関する知的財産の蓄積
当社製品は一般のチルド製品と異なり、冷凍保存した後に解凍して食べるところに特徴があるため、解凍しても味を落とさず、そのケーキにあった食感を再現できるという、高い品質が求められます。加えて、安定かつ大量の供給を実現するために、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点))に対応した製造工程で一定の品質を確保しつつ、ライン製造で大量生産できることも同時に求められます。このため、原料の配合や製造工程は非常に繊細なものであり、研究開発を通じて得られたノウハウは非常に価値の高いものでありますが、これを俗人的なものとせず全社資産として有効活用するために、製品レシピの標準化、生産工程の標準化及びレシピ・ノウハウのデータベース化に継続して取組んでおります。これにより、当事業年度における試作アイテム数は908品になりました。
② 組織体制の見直しと人材の採用及び育成
当社の強みである“企画開発型営業スタイル”を追求するため組織体制の見直しを行いました。具体的に、開発部門の業務を単なる製品開発に留めず、営業に同行してお客様からニーズを汲取る方法を徹底し、製品の企画開発を行うようにいたしました。これに伴い組織改編を行い、2014年3月1日より当該活動を行う「事業部 生産グループ企画開発チーム」を「営業部 開発グループ」といたしました。この組織再編により、お客様とのコミュニケーションが図られ、的確なニーズ把握が可能となり、試作改良及びフィードバックサイクルに要する時間を短縮することができました。また、企画開発段階から、生産現場と打ち合わせを行うことで、生産効率の向上と、品質の安定を実現することができました。
こうして、営業、開発、生産が三位一体となって競争力のある製品の企画、開発、生産に取組んだ結果、当事業年度における案件成約率は向上いたしました。特に、大手レストランチェーンに対する企画開発製品の納入実績や、当社の繁忙期に急遽決まった大量受注案件についても柔軟に対応することができ、売上伸長に寄与いたしました。加えて、実績を積重ねたことで当社の知名度は向上し、案件の引き合いが益々増加する好循環が生まれております。
一方で、増加傾向にある案件に対応するべく、製品開発に係る人材の採用育成が急務となっており、パティシエとしての専門的知識と豊富な実務経験を有し、製品開発の中核を担える優秀な人材を、積極的に採用し育成していく方針であります。当事業年度中の開発部門の人員は1名増員し合計4名の体制といたしました。今後も“企画開発型営業スタイル”の更なる強化を図るべく、2015年6月に開発部門の人員を1名増員し5名体制としたほか、2015年7月1日付の組織変更により、「営業部 開発グループ」を「企画開発部」として独立させ、継続して人員の増強を行ってまいります。また、年次を問わず、意欲が高くやる気のある担当者を積極的に案件に参画させ、OJTを通じた人材育成に取組んでまいります。

③ 新しい分野へのチャレンジ
市場の潜在的需要を開拓するべく、特に小売向け「Sweets Stock!」ブランドの構築に継続して取組んでおります。
また、新しい分野へのチャレンジとして、アイスとしてもケーキとしても、どちらの用途としても活用でき年間を通じて需要が見込めるセミフレットケーキ(アイスケーキ)を発売したほか、売上構成比率の高い業務用チャネルにおいては、首都圏で働く20代~30代の女性6名と当社開発、営業部門の女性スタッフ2名の計8名で開発プロジェクトチームを立上げ、「お酒によく合うおとなスイーツ」をコンセプトに居酒屋やバーなどのアルコールを提供する業態向けの製品開発にも取組み、酸味とコク、スパイスにもこだわったお酒のおつまみとしても成り立つスイーツとして「今宵のチーズケーキ」を発売いたしました。
この他にも、現在新しいカテゴリーの商品開発に取組んでおります。例えば、シュークリーム、ミルフィーユ、フォンダンショコラといったこれまで当社が取組めていなかったカテゴリーへのチャレンジや、小売用チャネルユーザーに訴求できる個食タイプ製品の開発、大学等の研究機関・協業事業会社・当社による産学連携を通じた健康、美容、医療用途等の機能性商品の開発などです。中には設備投資が必要となるものがあり、時間を要するかもしれませんが、当社はチャレンジを是とする社風であり、これからも将来展望を見据えた製品開発に積極的に取組んでまいります。
以上のように、より魅力ある商品を提供すべくお客様の目線で商品開発に取組み、新商品51品を開発し販売に至ったほか、既存商品36品のリニューアルも行い、これらの売上高は558,968千円となりました。
これらの結果、当事業年度に要した研究開発費の総額は9,726千円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26570] S1005TH6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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