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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004EO1

有価証券報告書抜粋 横浜ゴム株式会社 研究開発活動 (2014年12月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当連結会計年度の研究開発活動は、会社の基盤技術に関する研究開発活動を研究本部が、直接商品に係る研究開発活動をタイヤ事業、工業品事業及びその他の技術部門が担当しております。世界的な技術の先端に挑戦し、世界初の商品を市場に提供することで、お客様に満足いただくべく努力を重ねております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、134億38百万円であります。
当社研究本部においては、環境貢献企業における研究部門として、精緻でかつ高度な分析・解析技術をベースに物質構造や反応機構等の解明による新素材開発やシミュレーション技術の開発を行い、環境にやさしいタイヤ材料の開発や電子材料用素材・新エネルギー・省エネルギー関連への適用技術の開発などを中心に技術の先端に挑戦しております。
当社研究本部と藤井孝藏教授(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)らの研究チームは、世界で初めて、限りなく実スケールに近いレベルで路面上を回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造(乱流)とそこから発生する音響波(騒音)を捉える流体音響シミュレーションに成功しました。
当技術は、5月にドイツのエッセンで開催された世界最大級のタイヤトレードショーのひとつである「ライフェン2014」において、「イノベーションアワード」を受賞しております。走行するタイヤ周りに生じる渦構造や音響波を精密に捉えることで、通過騒音の低減や空力性能の向上に貢献する技術革新が期待できるため、さらなる研究を進めてまいります。
研究開発費の金額は、13億49百万円であります。
セグメントごとの研究活動を示すと、次のとおりであります。

(1)タイヤ事業
当社は、2012年1月から中期経営計画「GD100」のPhase(フェーズ)Ⅳがスタートしております。
タイヤ事業においては、グローバル市場における独自の存在感の確立及び高付加価値商品のグローバル展開による大規模な生産供給能力の増強を目標とし、以下のような新技術の発表及び新商品の発売しました。
研究開発費の金額は、89億85百万円であります。

1)小型トラック・バス用低燃費リブタイヤ「BluEarth LT152R」を発売
2014年6月に低燃費性能を重視した小型トラック・バス用リブタイヤ「BluEarth LT152R(ブルーアース・エルティーイチゴーニアール)」を発売しました。
「BluEarth LT152R」は、環境負荷の低減と輸送コスト削減を求める商用車ユーザーをターゲットに、転がり抵抗の低減による省燃費化を追求したモデルで、コンパウンド、トレッドパターン、プロファイル、構造などを全面的に見直し、当社従来品である「PROFORCE RY01(プロフォース・アールワイゼロイチ)」に比べ、転がり抵抗を約14%低減しました。
コンパウンドには小型トラック・バス用低燃費タイヤ専用の「低発熱キャップコンパウンド」を採用し、トレッドパターンではリブ幅を広げて高剛性化を図り、耐摩耗性能、操縦安定性やウェット性能の確保と転がり抵抗の低減を実現しました。
また、大型トラック用タイヤ「ZEN(ゼン)」の開発で培われた歪み低減プロファイル設計技術を応用することで、タイヤの骨格部分であるケーシングの耐久性を大幅に向上し、低燃費性能を高めながら商用車用タイヤに求められる基本性能を確保しております。
今後は、2014年2月に発売した耐摩耗性能重視型リブタイヤ「LT151R(エルティーイチゴーイチアール)」と合わせて、多様なユーザーのニーズに応えていきます。


2)小型トラック・バス用スタッドレスタイヤ 「iceGUARD iG91」を発売
2014年9月から小型トラック・バス用スタッドレスタイヤ「iceGUARD iG91(アイスガード・アイジーキュウイチ)を発売しました。
「iceGUARD iG91」は、さらなる氷上・雪上性能の向上を追求した商用車用スタッドレスタイヤで、新トレッドパターン及び新開発のコンパウンドにより、当社従来品である「PROFORCE STUDLESS SY01(プロフォース・スタッドレス・エスワイゼロイチ)」に比べ、氷上制動性能が約9%、雪上制動性能は約7%、それぞれ向上しております。
新トレッドパターンは、「高密度サイプ配置」、「ピラミッドサイプ」、「千鳥配置ブロック」及び「4本ストレートグルーブ」により、エッジ効果や排雪・排水性を高めました。新開発のキャップコンパウンドは、乗用車用や大型トラック用スタッドレスタイヤで実績のある「吸水ハニカムシリカ」と「マイクロ吸水バルーンⅡ」を小型トラック・バス用に調整し、氷上の水膜を除去することで氷とゴムの接地性を高めました。
さらに、「高密度ゴム補強構造Ⅱ」により低温でも柔らかさを保つゴムが氷表面の微細な凹凸に追従することで、凍結路面におけるグリップ力が向上しました。また、タイヤの骨格部分であるケーシングは、大型トラック用タイヤ「ZEN(ゼン)」で培われた歪み低減プロファイル設計技術を応用し、大幅な耐久性の向上を実現しております。
「iceGUARD iG91」は、「BluEarth(ブルーアース)」のコンセプト(「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした横浜ゴムのグローバルコンセプト)に基づいた環境技術も採用し、当社従来品である「PROFORCE STUDLESS SY01」と同等の耐摩耗性能を確保しつつ、転がり抵抗を約14%低減し、省燃費にも貢献しています。

3)「BluEarth E51」と「GEOLANDAR G91」が新型LEXUS「NX」に新車装着
「LEXUS(レクサス)」初のプレミアムコンパクトクロスオーバーSUV「NX」の新車装着用(OE)タイヤとして、「BluEarth E51(ブルーアース・イー・ゴーイチ)」と「GEOLANDAR G91(ジオランダー・ジー・キュウイチ)」の納入を開始しました。
「BluEarth E51」は、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした低燃費タイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術を採用し、低燃費性能を高めながら、高級SUVに相応しい走行性能や安全性能及び快適性の向上を実現しました。
「GEOLANDAR G91」は、SUV用タイヤ「GEOLANDAR」に低燃費タイヤブランド「BluEarth」テクノロジー(YOKOHAMAの先進タイヤ技術)を投入し、SUVならではのユーティリティ性能に加え、都市型クロスオーバー車や中・小型SUVに求められる低燃費性能や安全性能及び快適性を実現しました。

4)「BluEarth-A」がマツダの新型「デミオ」に新車装着
マツダ株式会社の新型「デミオ」の新車装着用として、ハイパフォーマンス低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」の納入を開始しました。優れた低燃費性能を実現した先代モデルの「デミオ」に続き、2代連続で当社製品が採用されました。
「BluEarth-A」は、“走りのYOKOHAMA”ならではのドライビングプレジャーを追求し、ウェットグリップ性能をはじめとした高い運動性能と快適性を実現した低燃費タイヤです。

5)「BluEarth E52」がトヨタの新上級ミニバン「エスクァイア」に、「GEOLANDAR G98」がスバル新型「レガシィ アウトバック」にそれぞれ新車装着
トヨタ自動車株式会社の新上級ミニバン「エスクァイア」の新車装着用として、「BluEarthE52(ブルーアース・イーゴーニー)」の納入を開始しました。
また、富士重工業株式会社のスバル新型「レガシィ アウトバック」の新車装着用として、「GEOLANDAR G98(ジオランダー・ジー・キューハチ)」の納入を開始しました。
「BluEarth E52」及び「GEOLANDAR G98」は、低燃費タイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術を投入し、低燃費性能を高めながら安全性能や快適性能の向上を実現しました。


6)最高グレードのウェットグリップ性能「a」を獲得したミニバン専用低燃費タイヤ「BluEarth RV-02」を発売
低燃費タイヤブランド「BluEarth」のミニバン専用タイヤ「BluEarth RV-02(ブルーアース・アールブイ・ゼロツー)」全18サイズを2015年2月より発売します。
「BluEarthRV-02」は、当社従来品である「BluEarthRV-01(ブルーアース・アールブイ・ゼロワン)」の後継モデルであり、国内タイヤラベリング制度におけるウェットグリップ性能は最高グレードの「a」を獲得しており、ころがり抵抗性能は「A」にランクされました。
「BluEarth RV-02」は「低燃費で雨に強い」、「ミニバンに起こりがちなふらつきと偏摩耗の抑制」、「優れた静粛性」の3つに主眼を置いて開発しました。コンパウンドには低燃費性能とウェットグリップ性能を高い次元で両立した専用「ナノブレンドゴム」を開発し、当社従来品「BluEarth RV-01」のころがり抵抗性能「A」はそのままに、ウェット制動距離を12%、ウェット操縦安定性は4%向上させています。
また、専用プロファイルや構造に加え、数々の独自技術を搭載した非対称トレッドパターンを採用することにより、カーブや車線変更時のふらつきや偏摩耗を抑制し、安定感のある走りを発揮するとともに、運転席だけでなく、2列目、3列目のシートでも快適な会話を楽しめる優れた静粛性を実現しました。

「BluEarth」は、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとする横浜ゴムのグローバルタイヤブランドで、優れた環境性能に加え、ドライバーや同乗者、周辺生活環境への負荷低減、“やさしさ”性能の実現を目指しています。
当社は、YOKOHAMAの先進タイヤ技術「BluEarth」テクノロジーを投入したタイヤ開発を積極的に進めており、最新のエコカーやハイブリッドカーを中心に新車装着されています。

(2)工業品事業
工業品事業においては、お客様の満足と環境への貢献を念頭に置いて、幅広い産業分野での高機能新商品の開発と、新規事業を目指した技術開発を積極的に行っており、以下のような活動をしました。
研究開発費の金額は、21億80百万円であります。

1)ホース配管事業
環境貢献商品の開発における取り組みとして、将来の燃料電池車の普及に備えた70MPa水素ステーション機器用の水素用樹脂ホースの実証試験を継続し、今年度建設された19ステーションに納入しました。
また、実用化に向けた昇圧仕様の82MPa用についても、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託業務を継続しており、70MPa実証試験により判明した課題を克服する仕様への開発を進めております。
新エネルギー分野では、福島復興及び洋上浮体式風力発電の実証研究事業として進められている世界初の
試みである油圧式7MW級風力発電機用のホース配管として、φ6~φ100mmの様々な配管に全面的に採用されました。
鉱山向け大型建機用大口径ゴムホースに関しては、お客様からのご要望に応え、新たに難燃性MSHA規格対応の外面ゴムを開発し、2013年12月に認証取得しました。また、新規外面ゴム材を採用したホースを2014年3月より販売開始しました。

2)工業資材事業
・省エネ型コンベアベルト「ECOTEX(エコテックス)」
工業資材事業の主力商品の一つであるコンベヤベルトの環境貢献商品として、高い品質と環境性能の両方を兼ね備えたECOベルトが、採石場や工場などでモノを運搬するのに使用されています。開発、生産、使用、廃棄といったライフサイクルで最も環境負荷の高い「使用時」の電力消費を抑えることが可能なことから、高い評価をいただいております。
また、すでに限界まで省資源・省電力化が図られてきた省エネ型コンベアベルト「ECOTEX(エコテックス)」については、プロジェクトチームにより「ダントツECOベルト」をコンセプトとして、究極の環境性能、経済性を追求しています。


・車いす用クッション「Medi-Air Sky(メディエアスカイ)」
2012年4月に発売した車いす用クッション「Medi-Air Sky(メディエアスカイ)」が、2014年3月に厚生労働省により「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」の補装具費支給対象となる座位保持装置の完成用部品に指定されました。これに伴い、一定の要件を満たす対象者が市区町村の認可を受けて「Medi-Air Sky」を購入する際は、公費補助が受けられます。
この「Medi-Air Sky」は、2010年9月に発売された「Medi-Air1(メディエアワン)」(除圧機能付きエアーセルクッションとして初めて座位保持装置の完成用部品に指定されております。)と同様に底付検知センサーを備えた除圧機能付きの車いす用エアーセルクッションです。センサーが臀部の底付き手前を検知するとブザー音が鳴り、利用者が手動ポンプでエアーセルに空気を送り込む必要があることを知らせます。また、空気調整時もブザー音により、適切な空気量が判るほか、利用者の体型や姿勢などに合わせて座面を整える機能により、特定部位への圧力の集中を防ぎ、体圧を適切に分散することができます。さらに、左右の空気配管を独立させ、大型のエアーセル(空気袋)を両端に配置することで、より安定した座り心地を実現しております。
なお、「Medi-Air Sky」はすでに、車いすを長時間使用する高齢者の方を対象とする介護保険の福祉用具貸与商品として認定されております。
2014年10月初旬には、東京都で開催される「第41回 国際福祉機器展 H.C.R.2014(ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した福祉車両まで世界の福祉機器を一堂に集めた国際展示会)」に出展しました。当社は、2007年から参加しており、今回が8回目となります。

・空気式防舷材
空気式防舷材は、内部に空気を内包したゴム製の緩衝材で、船と船、船と岸壁の間に浮かせて使用し、洋上で原油やLPG などを移送する2船体間荷役時に必須の製品であり、世界的な資源開発の活発化に伴い、需要が伸びています。
原油の2船体間荷役は、原油流出などの重大な事故につながることがないよう、空気式防舷材の性能等には、厳しい国際基準が設けられ、確かな安全性が求められています。
世界で高いシェアを誇る当社は、2014年1月に新規発行された空気式防舷材の国際規格ISO17357-1:2014 における全サイズでの認証を取得し、同規格に基づく生産を開始しました。2015年下期に予定されているインドネシア海洋商品工場の稼動により、生産体制の確立、事業の強化を図ります。

3)ハマタイト・電材事業
・ウレタン塗膜防水材「アーバンルーフNX」
ビルやマンションなどの防水用途に使われるウレタン塗膜防水「アーバンルーフ」シリーズの主力商品である2成分形ウレタン塗膜防水材の「アーバンルーフNX」を開発し、2015年1月から発売します。
従来の防水性能に加え、当社独自の樹脂中空体の配合技術を採用し、新たに断熱性能を付与したことが特徴で、外気温や直射日光による建物の温度上昇の抑制に貢献します。
このようなうした断熱効果を持つウレタン塗膜防水材の商品化は業界初であり、当社内の試験では、「アーバンルーフNX」と遮熱効果のあるトップコート「アーバントップHシャネツ」を併用することで、最大約8℃の温度上昇が抑制されることを確認しています。

・自動車ガラス用高剛性接着剤
自動車用ガラス接着剤のゴム物性を高め、高剛性にすることにより、車体に直接固定されているガラスにその重量を負荷させ、車体の剛性を総合的に向上させる接着剤を開発しました。
当社内の試験では、ボディーねじり剛性及びボディー応答性がそれぞれ約40%向上しており、テストドライバー及びプロレーシングドライバーからは、サーキットでの操縦安定性が向上した旨の評価を受けております。
なお、本接着剤は、カーメーカー向けに開発された製品ですが、「走り」を楽しむお客様に向けての販売を検討しております。


・ブルーライトカットハードコート
パソコンやスマートフォンなどのディスプレイから発せられるブルーライトをカット(減衰)できる紫外線硬化型ハードコートを開発しました。これは、新たに開発した「青色光選択反射」技術(特許取得済み)を採用しており、無色透明性に優れるのが特徴です。
「青色光選択反射」技術は、ディスプレイ内部から発する光線のうち、450nmを中心としたブルーライトをコーティング層で反射させカットすると同時に、ディスプレイ表面において、自然光に含まれる青色光の反射を利用して青色を補う仕組みで、ブルーライトカットと高水準の透明性確保を両立することができます。
本技術の実用化は市場初であり、主にディスプレイ用部材向けの採用を目指しています。

(3)その他
航空部品事業及びスポーツ事業においては、お客様の満足と環境への貢献を念頭に置いて、高機能新商品の開発を目指した技術開発や新たなサービスの提供を積極的に行っており、以下のような活動をしました。
研究開発費の金額は、9億23百万円であります。

1)航空部品事業
航空機の構造用材料である当社のプリプレグ(ガラス繊維や炭素繊維に樹脂を含浸させたシート)が、独立行政法人国立科学博物館(東京都台東区)が認定する2014年度の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録され(登録番号00154号)、2014年9月に登録証及び記念楯授与式が国立科学博物館で行われました。
今回の「未来技術遺産」の審査では、当社が1978年に開発したプリプレグが、米国ボーイング社の厳しい品質管理の要求を満たすものとして、国産では初めて、航空機の構造用材料として認定されたことが評価されました。
プリプレグは、重ね合わせて加熱硬化すると繊維強化プラスチック(FRP)になります。このFRPは、軽量かつ高強度という特長を持ち、航空機軽量化のための重要技術として1960 年代から需要が伸びており、当社のプリプレグは、日本の機体部品メーカーでFRP化された後、ボーイング社へ引き渡されます。
これまでに777型機のフェアリング、737型機のランディングギヤ用ドア、747型機のフラップ、757型機のリーディングエッジなどに採用されております。
また、当社は、ボーイング社の民間航空機である737、747、767及び777型機に飲料水用ウォータータンクを供給しております。2014年12月に同社との契約を更新し、同社のベストセラー単通路旅客機である737型機の後継機にあたる737MAX型機への供給も追加されました。

2)スポーツ事業
2014年3月に次の製品を発売しました。
ゴルフボール「SOFT DISTANCE(ソフト・ディスタンス)」は、コストパフォーマンスを重視するためにコア(芯)とカバー(表層)からなる2ピース構造とし、コアはインパクト時に最適な変形量が得られるように剛性を調整し、大径化しました。また、カバーには空力特性を最適化した330個のディンプルを付けた柔らかいアイオノマー素材を採用して、飛距離と柔らかい打感を両立させ、幅広いユーザーに対応しています。
パター「SILVER-BLADE FF(シルバーブレード・エフエフ)」は、ゴルファーの心理を分析し、形状設計に「動体設計」の概念を取り入れ、スムースなストロークをイメージできるようにしました。
「egg1(エッグワン)ドライバー」は、ヘッドスピードが速いゴルファーの飛距離をさらに伸ばすために開発した長尺ドライバーです。スウィングにより発生する遠心力や慣性力によるシャフトの変形を最適化した長尺専用シャフトと、クラウンの薄肉化とソールの一部をチタンの1.4倍の比重を持つジルコニウムにすることで低深重心化したヘッドを組合せることにより、ボールを打つ直前でヘッドの軌道が上向きになり、また、ヘッドのロフト角を7.5度とすることで、より正面衝突に近いインパクトを実現しています。これにより、飛距離を伸ばすための条件となる高初速、高打出し及び低スピンを実現しています。

2014年6月には、シニアゴルファーをターゲットとする飛びと易しさを追求した「SUPER egg IRON(スーパーエッグアイアン)」を数量限定で発売しました。
ヘッドは、フェース面積を拡げ、高強度材(マレージング鋼)を使用して肉厚を限界まで薄肉化し、さらにソールのフェース近傍も薄肉化した中空構造にすることで、ルール限界の反発性能を実現しました。
また、先端部の剛性を低く設計したシャフトは、その撓りを利用して、インパクトでのロフト角を上げることで、高初速、高弾道による飛距離アップを実現しています。
続いて、2014年10月に、アスリートゴルファーやこれからさらなる上達を目指すゴルファー向けの「iD nabla RS(アイディー・ナブラ・アールエス)」を発売しました。「RS」は「Real Sports(リアルスポーツ)」の意味で、「勝つためのゴルフ」に応えるため、ヘッド形状、飛距離、方向性、音、打感などクラブの「完成度」にこだわり、新技術によってスペックに限らずゴルファーの「感性」をクラブに具現化したのが特徴です。
ドライバーは、中弾道、高弾道、ドロー系、フェード系などの球筋を打ち分けることができるよう、ヘッド、シャフト、ウェイトが着脱できる弾道コントロールシステム「Bacosy(バコシー)」を採用し、簡単にヘッドの重心深度とロフト角を調整することができます。さらに、高初速エリアを拡げる「モーフィングフェース設計」、薄肉エリアをさらに拡げる新ナブラフェース設計(特許第5152431号)」、フェースの反発エリアを有効にする「新軸(軸ズレ)構造」によってPRGR(プロギア)史上最大の高初速エリアを実現しました。また、「iD nabla RSフェアウェイウッド」「iD nabla RSユーティリティ」「iD nabla RS TITAN FACE(チタンフェース)アイアン」「iD nabla RS FORGED(フォージド)アイアン」を同時に発売しました。
さらに、2014年12月には、ゴルフのキャリアが長く、飛距離だけでなく形状や感覚も重視するエグゼクティブシニアゴルファー向けの「NEW iD nabla RED(ニュー・アイディー・ナブラ・レッド)」を発売しました。全てのクラブで同じ振り心地を実現する「ナブラ重心設計」、大きな飛びを可能にする長尺・軽量の「スピードインパクトシャフト」を採用し、性能、打感及び打球音にもこだわりました。
ドライバーのヘッドには「モーフィングフェース設計」、「新ナブラフェース設計(特許第5152431号)」、「フェース周辺フランジ設計」及び「新カップフェース設計」を採用し、当社従来品に比べフェースの高初速エリアをさらに拡大しました。また、新技術を盛り込んだ「NEW iD nabla REDフェアウェーウッド」「NEW iD nabla REDユーティリティ」「NEW iD nabla RED TITAN FACE(チタンフェース)アイアン」を同時に発売しました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01085] S1004EO1)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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