有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004F7O
TOYO TIRE株式会社 研究開発活動 (2014年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、2020年のありたい姿を示す長期ビジョン「ビジョン'20」を受けて、2014年度からの3ヶ年計画「新中期経営計画'14」に沿って進めております。
研究課題においては、環境負荷低減・性能向上・新システム構築のため、大学や公共研究機関との連携を強化して構造設計・材料設計・解析技術・製造技術などを中心に研究開発を推進しております。
基盤技術センターでは、ゴム材料やウレタン材料を核にして、「環境/エネルギー」「ライフイノベーション」「交通/モビリティ」「園芸/アグリカルチャー」などに関連した成長分野における新事業創出に向けた取り組みを強化し、事業化を目指した研究開発を継続しております。
材料の研究開発では、大学との連携を強化し、新素材の創製・素材の高性能化を試み、タイヤ用ゴム配合への展開を検討しております。
また、当連結会計年度より、研究活動活性化のため「新しい価値を創造する技術人材の育成」プログラムを独自に構築し展開しております。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は101億52百万円であります。うち、基盤技術センターで行っている各事業部門に配分できない基礎研究の費用は13億46百万円であります。
セグメントごとの研究開発活動は次のとおりであります。
(1)タイヤ事業
リプレイス向け商品としましては、当社製タイヤ5製品が「2014年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞いたしました。今回受賞したのは、軽自動車専用タイヤ「TRANPATH LuK(トランパスエルユーケイ)」、ラグジュアリーミニバン専用タイヤ「TRANPATH LuⅡ(エルユーツー)」、路線バス専用低燃費タイヤ「NANOENERGY M638(ナノエナジーエムロクサンハチ)」、乗用車専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブガリットギズ)」、SUV/CCV専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GSi-5(ジーエスアイファイブ)」の5製品であります。「専用タイヤ」発想に基づき、軽自動車やミニバンといった各自動車カテゴリで求められるタイヤ性能を徹底的に追求した商品開発に取り組んでおります。このたび受賞した各製品は、他社に先んじて「専用タイヤ」を開発していることや、しっかりとした研究に基づいた独自工夫をしていることなどを高く評価いただきました。
SUV/4×4(4輪駆動車)用タイヤ新商品「OPEN COUNTRY A/T plus(オープンカントリーエーティープラス)」を欧州市場向けに販売開始いたしました。「OPEN COUNTRY A/T plus」は高いトラクション性能を有しながら、欧州における騒音規制値をクリアし、オンロードでの静粛性を確保したSUV/4×4(4輪駆動車)用のオールテレーン(ALL Terrain、全地形型)タイヤであります。欧州市場では、自動車走行時に発生するタイヤ騒音を抑える動きが強まっており、オールテレ-ンタイヤにおいては、乗用車用に比べてタイヤ溝やタイヤ溝に囲まれたブロックが大きいことに起因して発生する騒音を低減させる必要がありました。「OPEN COUNTRY A/T plus」は、「OPEN COUNTRY」シリーズのもつ意匠性の高いアグレッシブなサイドウォールを持ちつつ、高い静粛性を確保し、また、新配合のトレッドコンパウンドによって、欧州市場で重視されるウェットグリップパフォーマンス、高速操安性を向上させるとともに、転がり抵抗性能の低減によってロングライフを実現いたしました。
また、2015年春より、ウルトラ・ハイパフォーマンス(UHP)タイヤの新商品「PROXES T1 sport plus(プロクセスティーワンスポーツプラス)」を同じく欧州向けに販売いたします。「PROXES T1 sport plus」は、フラッグシップブランド「PROXES」シリーズの、欧州ラベリング規制におけるウェットグリップ性能「A」を満たした欧州市場向け新商品であります。欧州市場では、タイヤに求められる性能のうちウェットグリップ性能を重視する傾向があり、新商品「PROXES T1 sport plus」は、トレッドコンパウンドを新配合とするなどによって「PROXES」シリーズ史上最高のウェットグリップ性能を実現いたしました。また、欧州市場における騒音規制値をクリアした静粛性を備えております。高次元の運動性能を持つプレステージカーのドライビングを満足させる乗用車用プレミアムタイヤであります。
新車向け商品としましては、日産フロンティア/ナバラ向けに、マレーシア工場より納入開始いたしました。また、ダイハツ新型ムーブ向けの軽車両への納入を開始いたしました。
米国市場にUSEPA(米国環境保護庁)「SmartWay(スマートウェイ)」認証取得したトラック・バス用タイヤ新商品「M650(エムロクゴウマル)」を投入いたしました。新商品「M650」は米国市場向けトラック・バス用プレミアムタイヤで、優れたトラクション性能を必要とする中距離輸送車両の駆動軸に着用されます。当社独自のトラック・バス用タイヤ基盤技術“e-balance(イ-バランス)”の採用により、経済性・耐久性・環境性などタイヤに求められる基本性能を高めたほか、USEPAが定める転がり抵抗係数基準を達成したトラック・バス用タイヤとして「SmartWay」認証を取得いたしました。「SmartWay」認証とは、米国内の商業輸送における燃料消費効率の向上と大気汚染物質の排出量削減を目的に、温室効果ガスの低減に効果の高い技術・製品の市場導入を促進するものであります。今回の新商品「M650」での認証取得により、当社製「SmartWay」認証タイヤラインナップがさらに充実いたしました。
当事業に係る研究開発費は63億10百万円であります。
(2) ダイバーテック事業
〔輸送機器〕
カーメーカーから高級車種向けとして、エンジンマウントなど高機能部品を多く受注し、順調に立ち上げたことで客先からの高い評価を得ております。先行技術開発においては、環境対応車向けの新商品の開発を行い、市場展開を目指しております。
環境問題に対しては、鉛フリー、6価クロムフリーの製品開発を実施し、製造工程、製品からVOC(揮発性有機化合物)及び産業廃棄物を削減するため、新たな素材への切り替えを進めております。また、車の燃費向上のために部品の軽量化及び性能向上を目指し、アルミや樹脂材料の採用と新工法・新材料の開発も進めております。解析技術においては、振動解析技術や金具性能及び加工の解析技術により、最適設計に取り組んでおります。
また、鉄道車両用空気バネについては、技術の横展開と顧客ニーズに適応した開発を進め、更なるグローバルでの拡販を図っております。
〔産業・建築資材〕
産業・建築資材では、生コン圧送用ゴムホースの需要が高まっており市場ニーズに対応するため、高耐久及び軽量化構造の開発を進めております。
〔断熱・防水資材〕
硬質ウレタン商品分野では、環境・安全に関する課題を中心とした技術開発に取り組んでおり、独自技術による脱フロン化技術開発を進めております。断熱スプレー分野ではノンフロンシステムの高性能化を図り、さらに地球温暖化に影響がなくノンフロンシステムより断熱性能が高い発泡剤を使用した新たなシステムを開発・量産化し脱フロンを推進しております。
また、防水資材でも、環境・安全に配慮した商品を重点に開発中であります。
当事業に係る研究開発費は24億94百万円であります。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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