三協立山株式会社 対処すべき課題 (2015年5月期)

今後の見通しとしては、個人消費の緩やかな回復などにより、景気は底堅く推移するものと思われますが、円安による輸入原材料価格の高止まりは今後も継続することが見込まれます。
建材市場につきましては、2015年度の新設住宅着工戸数は89万戸(前年比101.0%)、非木造建築着工床面積は約78百万㎡(前年比99.0%)と概ね前期並みで推移するものと想定しております。
アルミニウム形材及びビレットの国内市場では、設備投資の増加基調や円安により輸送、一般機械分野での輸出製品を中心に堅調な需要が見込まれます。
商業施設市場では、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど専門量販店の出店需要、小売業の再編、経営統合の動きに伴う改装需要が見込まれます。
また、海外市場につきましては、ASEANなど新興国を中心に高い経済成長率での推移が見込まれるとともに、輸送分野などアルミ化需要の増大を背景に関連メーカーの生産量増加が見込まれます。
このような状況を見据え、今般、市況の動向や当社の海外事業展開を踏まえてVISION2020の見直しを図るとともに、次期3ヵ年(2016年5月期～2018年5月期)の新中期経営計画を策定しました。
目標達成に向け、既存事業の拡大とともに「改装・リフォーム事業の強化」「非建材事業の強化」「海外展開」に向け、グループ総合力の発揮、市況変化に柔軟に対応する強固な事業体制の構築を引き続き推進してまいります。