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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10054BM

有価証券報告書抜粋 日本坩堝株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、自動車をはじめとする輸送用機器や機械・重機などのアルミニウム・鉄を中心とした鋳造市場、電気・電子を中心とした銅の鋳造市場、環境・リサイクル・再生エネルギー市場及び高炉・電炉などの鉄鋼市場に向け製品開発改良を行っています。海外へは、中国及び東南アジア諸国を中心に開発製品の輸出やロイヤリティー収益に繋げる技術供与を進めています。ヨーロッパ・北中南米諸国とは技術供与を進め、不足技術領域では積極的な技術導入により強化展開を継続しています。
鋳造市場では、弊社の代表製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」の材質改良を継続し、他社との差別化を図る活動を進めています。鋳造工学会で省エネ効果により豊田賞を受賞した省エネ型縦溝付ルツボ「ZEBRAX」の改良を継続し拡大しております。このフェニックスの基本技術を踏襲しながらルツボに直接通電させ発熱させる環境対応型の省エネ炉「エレクリンキーパー」も見直され、有力な顧客でフィールドテストが順調に進んでおります。併行して高耐久性ルツボの改良を進めており、地球環境の観点からガスから電気への次世代アルミ保持炉として期待されています。自動車で進むダウンサイジング(ガソリンエンジン)車で必須なターボチャージャー翼やそのハウジングは、航空機のタービンなどとともに日本の得意とする特殊な耐熱合金が使われ拡大しています。弊社では、この金属の溶解用途に、不定形製品のみならず、ジルコニア質の定形ルツボ「ZIRCONIX」などを開発し、着実に拡大しております。また、これまで培った弊社のアルミ溶解炉固有技術を最大限活用し省エネや徹底した使いやすさを追求したアルミニウム連続溶解兼保持炉の新製品「NM炉」は、改良を進めさらに顧客から高い評価をいただき拡大しています。一方、ものづくり補助金を活用して開発した電気エネルギーを使った取鍋加熱装置「エレマックス」は、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を確保でき、反響が大きく販売実績があがるとともに、多くの引き合いへの対応を進めています。
環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、電子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理用特殊ルツボ「キャニスタ」は順調に継続販売されていますが、品質保証のレベルアップに努めております。また、将来に向けた原子炉の廃炉対応という新たなグレード要求に沿った開発も継続して進めております。太陽電池の原料となる溶解法でのポリシリコン製造用特殊ルツボ「PVホワイトフェニックス」につきましては、継続販売のための品質管理強化と先手を打った改良を進めました。
鉄鋼市場では、出銑樋材を中心に海外の技術供与先(ライセンシー)並びに現地顧客との交流を通じて最新技術を紹介してまいりました。今年秋に予定されている世界耐火物講演大会(オーストリア)を最新技術披露の場として発表準備を進めております。今年度もロイヤリティー収入の拡大安定確保に繋げました。これら技術開発の対象は出銑樋などの高炉周りで使用される製銑用不定形、タンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材ですが、要求の厳しい国内顧客満足を目指し継続的に実施しております。
研究開発活動は、技術開発部、築炉エンジニアリング事業部を中心に、環境、省エネ、省資源(リサイクル、リファイン等)をキーワードに、迅速で高い顧客満足度を得るため研究開発に取り組んでおります。

当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。
(1) 耐火物等事業
①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良。
・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス)。
・エレクリンキーパー用ルツボ。
②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス)。
③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ)。
④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産確立と継続(製品名:キャニスタ)。
⑤鉄鋼及び新合金、特殊耐熱性合金用 高周波誘導炉ルツボの改良(製品名:PVホワイトフェニックス、
ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、プリシェイブルツボ、ジルコニックスなど)。
⑥高炉用不定形耐火物の性能向上活動。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、1億1千8百万円です。
(2) エンジニアリング事業
①省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉)。
②省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(特許申請中)。
③直接通電式省エネ、環境対応型アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー)
④焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。
⑤電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス)。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、2千7百万円です。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1億4千5百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01131] S10054BM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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