シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005BD3

有価証券報告書抜粋 TOTO株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

「Vプラン2017」で目標に掲げた「真のグローバル企業」の実現のため、グローバル5極体制のもと、日本で開発したオンリーワン技術をベースに、地域特性に応じた商品の研究開発を進めています。
また、多様なニーズに対応して、多品種を効率的に生産していくための研究開発を行っています。併せて、組み立てやすい部品の設計やコスト削減、生産リードタイムの短縮を図るために部材のプラットフォーム化を推進しています。
高齢化した社会では、より使いやすく快適で安全な商品や空間が求められており、当社グループでは、年齢や性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なくすべての人が快適、安全に使える商品のデザインを行う「ユニバーサルデザイン(UD)」を推進しています。現在では、UD研究所にて、商品開発者がモニターの方々との対話や観察・検証を繰り返し、より使いやすく快適で安全な商品開発を行っています。
燃料電池の発電モジュールとして開発しているセラミック製発電セル(SОFC)は、エネルギー消費量を抑制してCO2の削減に大きく貢献する技術です。これまで当社が培ってきたセラミック技術を応用した研究開発を行っており、高い発電性能と耐久性をもつ発電モジュールの開発に特化し、早期の事業化を目指しています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は184億6千6百万円です。

当連結会計年度におけるセグメント別の活動内容、及び研究開発費は次のとおりです。
なお、各セグメントに配賦できない研究開発費が24億1千2百万円あります。

a.国内住設事業
日本市場においては、毎日の暮らしの中でお客様が快適に過ごしながらも、知らず知らずのうちに地球環境を守ることのできる商品の研究開発を進めています。
当連結会計年度においては、便器のきれいが長持ちする「きれい除菌水(次亜塩素酸水)」を使った新機能「においきれい」を搭載したウォシュレット一体形便器や、パブリック向けの商品「ウォシュレットPS」を発売しました。「ウォシュレットPS」に採用した「エコリモコン」は、リモコンを設置する際の配線工事やリモコン内部の乾電池が不要で、ボタンを押すたびに発電し、その電力でリモコンが作動する商品です。
また、タンク式とフラッシュバルブ式の長所を兼ね備えた電源不要の新しい洗浄システム「フラッシュタンク式」のパブリックコンパクト便器を発売しました。この商品は、一般的なフラッシュバルブ式に比べて、省施工化が図れるだけでなく、給水設備(配管とポンプ)のサイズダウンが可能で、建物の省資材化を図ることができます。
当社のUD研究所が参画して、TDYアライアンスの3社が共同で動作検証を実施した商品が、DAIKENから発売されました。これは、車いすから便器への乗り移りや介助が可能な空間を確保できるトイレ用ドア「ひきドア」で、当社が2014年12月に発売した「前方ボード(スイングタイプ)」と併設することにより、限られたトイレ空間でも介助者の負荷軽減が期待できる商品です。
2015年2月、ボリュームゾーンのウォシュレットに採用している吐水技術が、一般社団法人日本流体力学会の『2014年度学会賞「技術賞」』を受賞しました。受賞名は「バルーン状大気泡を用いた間欠吐水技術の開発と省エネ温水洗浄便座の普及」で、水と空気の性質を巧みに利用し、単純構造で複雑系を制御している点が画期的であることなどが評価されたものです。
当セグメントに係る研究開発費は135億4千7百万円です。

b.海外住設事業
海外市場においては、世界的な課題である節水やCO2の削減、大気浄化などの環境配慮を軸に、日本で開発したコアテクノロジーをもとに、高機能・高品質を維持しながら、各国の規制や基準を満たした商品開発を行い、それぞれの地域に合ったデザイン設計を進めています。なお、各生産拠点では、最新技術を導入すると共に、日本で培った技術を伝承し、技術者の育成も進めています。
海外住設事業に係る研究開発費は、合計で8億7百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれ米州が5億6千9百万円、中国が1億6千5百万円、アジア・オセアニアが3千8百万円、及び欧州が3千3百万円です。

c.新領域事業
オンリーワン技術を活かした新領域事業の創出に向けて、様々な研究開発を行っています。
環境浄化技術「ハイドロテクト」は、当社グループによって、世界で初めて実用化に成功した技術で、内外装タイル建材・塗料・コーティング材等の光触媒層に光が当たると「分解力」と「親水性」が発生し、大気汚染物質(NOx)を除去する空気浄化効果や建物の外観をきれいに保つセルフクリーニング効果、抗ウィルス性・抗菌性等を有しています。また、「ハイドロテクト」を大型セラミックス陶板に施した「ハイドロセラ」シリーズは、高い耐久性によって、各種ビルなどのパブリック物件において信頼を獲得しています。「ハイドロテクト」は、自社製品への応用にとどまらず、パートナー企業と共に多様な建材を通じて更なる普及を目指しており、国内外で広く環境保全に貢献しています。
セラミック事業においては、半導体の製造装置の分野で、エアスライド、静電チャック、ボンディングキャピラリーなどといった高品質・高精度セラミック製品の研究開発を進めています。また、エアロゾルディポジション(AD)法を用いた緻密で密着力の高い「AD膜」の商材を増やし、幅広く採用いただいています。
新領域事業に係る研究開発費は、合計で16億9千9百万円であり、各セグメントに係る研究開発費は、それぞれセラミック事業が13億3千7百万円、環境建材事業が3億6千2百万円です。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01138] S1005BD3)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。