有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10056CE
株式会社有沢製作所 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの主な研究開発は、提出会社と連結子会社の新揚科技股份有限公司、カラーリンク・ジャパン㈱が行い、他の連結子会社へ技術展開を図っております。
研究開発は、技術開発企業として、多様化、高度化するユーザーニーズに応えるべく、フレキシブルな組織体制を基本とし、主要分野である電子材料分野、産業用構造材料等の電絶・複合材料分野、電気絶縁材料及びディスプレイ材料分野を中心に、新製品の立上げ、次世代製品の育成及び将来を見据えた技術の振興と基盤技術の拡大をめざし新技術、新製品の研究開発に邁進しております。
電子材料としては、プリント配線板用硝子クロス、特殊プリント配線板用プリプレグ、FPC(フレキシブルプリント配線板)用材料等が、電絶・複合材料としては、水処理関連材料、超伝導関連材料、航空機内装用材料、電気絶縁材料、電子機器関連材料等が、ディスプレイ材料としては、光学機能フィルム、3D(立体表示)関連材料等があげられます。
当連結会計年度末の研究開発活動に係る人員は146名であり、当連結会計年度の研究開発費は16億27百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)電子材料分野
・FPC材料
スマートフォンやタブレット端末に代表される電子機器がより高機能に進化するなか、電子部品の薄型化・高密度化が急速に進んでおり、FPCの高密度化と高速伝送化に対応した材料の開発を進めております。
FPCを高密度化させるための高度な多層化が進むにつれ、吸湿時のハンダ耐熱性向上が要求されています。当社は、これに対応可能な耐湿熱FPC材料を開発し、サンプルワークを開始しており、今後の採用が期待されます。
また、各機器端末の高速通信化や大容量の情報を処理するために、高周波特性や高速伝送化の要求も高まっており、これに対応した低誘電材料の開発に成功しました。この材料は、他社より優れた低誘電特性を有しており、昨年よりサンプルワークを開始し、大手ユーザーの認定を獲得しました。今期は更なる拡販を目指してまいります。
・放熱材料
各種電子部品の高密度化・高性能化に伴い、ICやパワー部品からの発熱の影響が今まで以上に深刻になっており、放熱対策の材料として放熱接着シートの要求が高まっています。家電から車載用まで幅広く対応するために、各機器に応じた熱伝導率の放熱接着シートを開発しています。昨年、車載案件でユーザー認定を取得し、量産を開始しました。現在、更に高い熱電導率材料の開発にも取り組んでおります。
電子材料に係る研究開発費は7億65百万円であります。
(2)産業用構造材料・電気絶縁材料分野
・航空機用内装材
当社は、1984年より航空機用内装材のハニカムパネルを生産してきました。近年、航空機には燃費向上のため軽量化が求められており、この要求に合せた航空機用内装材のハニカムパネルを生産納入しております。また、次期航空機用内装材のハニカムパネルの開発にも取り組んでおります。織り(配向設計)、塗り(配合設計)、そして成形(最適設計)の当社独自技術を駆使し顧客要望に応えることで、採用が期待されます。
・海水淡水化用FRP分配器
当社は、中東をはじめとする多くの国々の海水淡水化プラント用に逆浸透膜を装てんするFRP圧力容器を納入しております。圧力容器の多くは6.9MPaで運転されていますが、昨年は破壊圧力を更に向上させ、運転圧力が8.3MPaのFRP分配器(海水を分配、濃海水を回収する装置)用材料を開発しました。今までの金属製分配器は海水による腐食を避けるためスーパーステンレスや二相ステンレスが使われてきましたが、高い耐食性があるFRPが主流になってきています。特許登録された独自のフィラメントワイディング技術を駆使して、今後も圧力容器の開発に取り組んでまいります。
複合材料に係る研究開発費は3億45百万円であります。
(3)ディスプレイ材料分野
・3Dディスプレイ材料
当社の3Dフィルター「Xpol」を使用する3Dシステムは高い3D特性を有しており、特に医療分野から注目されております。2014年度は国内ユーザーに留まらず、海外ユーザーからの問い合わせも増加傾向にあり医療向けとして新モデルの採用が決定しました。今後は医療分野への展開をさらに加速すべく、次世代3Dディスプレイとして期待されている4K2K-3Dモニターの量産流動を実現させ、採用の拡大を図ります。
・スクリーン材料
近年、省スペースでありながら大画面投影が可能な超短焦点プロジェクターが注目を浴びています。当社のプリズムスクリーンは超短焦点プロジェクター用に最適設計されており、優れたコントラストと視野角特性を有していることから、プロジェクターメーカー各社の高い評価を得ております。2014年度は大型品開発に注力し、120インチスクリーンのサンプルワークを開始しました。今年度は、国内及び海外ユーザー向け大型スクリーンの認定取得、初期流動を目指します。
・タッチパネル材料
UV硬化型OCA(Optical Clear Adhesive)を用いて透明導電性部材と貼り合わせる基材が、ガラスからフィルムに変化しています。当社は、フィルムへの接着信頼性、リワーク性を特徴としたOCA材料を開発しました。昨年各社にワークを開始し、今後の拡販が期待されます。
ディスプレイ材料に係る研究開発費は4億35百万円であります。
研究開発は、技術開発企業として、多様化、高度化するユーザーニーズに応えるべく、フレキシブルな組織体制を基本とし、主要分野である電子材料分野、産業用構造材料等の電絶・複合材料分野、電気絶縁材料及びディスプレイ材料分野を中心に、新製品の立上げ、次世代製品の育成及び将来を見据えた技術の振興と基盤技術の拡大をめざし新技術、新製品の研究開発に邁進しております。
電子材料としては、プリント配線板用硝子クロス、特殊プリント配線板用プリプレグ、FPC(フレキシブルプリント配線板)用材料等が、電絶・複合材料としては、水処理関連材料、超伝導関連材料、航空機内装用材料、電気絶縁材料、電子機器関連材料等が、ディスプレイ材料としては、光学機能フィルム、3D(立体表示)関連材料等があげられます。
当連結会計年度末の研究開発活動に係る人員は146名であり、当連結会計年度の研究開発費は16億27百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)電子材料分野
・FPC材料
スマートフォンやタブレット端末に代表される電子機器がより高機能に進化するなか、電子部品の薄型化・高密度化が急速に進んでおり、FPCの高密度化と高速伝送化に対応した材料の開発を進めております。
FPCを高密度化させるための高度な多層化が進むにつれ、吸湿時のハンダ耐熱性向上が要求されています。当社は、これに対応可能な耐湿熱FPC材料を開発し、サンプルワークを開始しており、今後の採用が期待されます。
また、各機器端末の高速通信化や大容量の情報を処理するために、高周波特性や高速伝送化の要求も高まっており、これに対応した低誘電材料の開発に成功しました。この材料は、他社より優れた低誘電特性を有しており、昨年よりサンプルワークを開始し、大手ユーザーの認定を獲得しました。今期は更なる拡販を目指してまいります。
・放熱材料
各種電子部品の高密度化・高性能化に伴い、ICやパワー部品からの発熱の影響が今まで以上に深刻になっており、放熱対策の材料として放熱接着シートの要求が高まっています。家電から車載用まで幅広く対応するために、各機器に応じた熱伝導率の放熱接着シートを開発しています。昨年、車載案件でユーザー認定を取得し、量産を開始しました。現在、更に高い熱電導率材料の開発にも取り組んでおります。
電子材料に係る研究開発費は7億65百万円であります。
(2)産業用構造材料・電気絶縁材料分野
・航空機用内装材
当社は、1984年より航空機用内装材のハニカムパネルを生産してきました。近年、航空機には燃費向上のため軽量化が求められており、この要求に合せた航空機用内装材のハニカムパネルを生産納入しております。また、次期航空機用内装材のハニカムパネルの開発にも取り組んでおります。織り(配向設計)、塗り(配合設計)、そして成形(最適設計)の当社独自技術を駆使し顧客要望に応えることで、採用が期待されます。
・海水淡水化用FRP分配器
当社は、中東をはじめとする多くの国々の海水淡水化プラント用に逆浸透膜を装てんするFRP圧力容器を納入しております。圧力容器の多くは6.9MPaで運転されていますが、昨年は破壊圧力を更に向上させ、運転圧力が8.3MPaのFRP分配器(海水を分配、濃海水を回収する装置)用材料を開発しました。今までの金属製分配器は海水による腐食を避けるためスーパーステンレスや二相ステンレスが使われてきましたが、高い耐食性があるFRPが主流になってきています。特許登録された独自のフィラメントワイディング技術を駆使して、今後も圧力容器の開発に取り組んでまいります。
複合材料に係る研究開発費は3億45百万円であります。
(3)ディスプレイ材料分野
・3Dディスプレイ材料
当社の3Dフィルター「Xpol」を使用する3Dシステムは高い3D特性を有しており、特に医療分野から注目されております。2014年度は国内ユーザーに留まらず、海外ユーザーからの問い合わせも増加傾向にあり医療向けとして新モデルの採用が決定しました。今後は医療分野への展開をさらに加速すべく、次世代3Dディスプレイとして期待されている4K2K-3Dモニターの量産流動を実現させ、採用の拡大を図ります。
・スクリーン材料
近年、省スペースでありながら大画面投影が可能な超短焦点プロジェクターが注目を浴びています。当社のプリズムスクリーンは超短焦点プロジェクター用に最適設計されており、優れたコントラストと視野角特性を有していることから、プロジェクターメーカー各社の高い評価を得ております。2014年度は大型品開発に注力し、120インチスクリーンのサンプルワークを開始しました。今年度は、国内及び海外ユーザー向け大型スクリーンの認定取得、初期流動を目指します。
・タッチパネル材料
UV硬化型OCA(Optical Clear Adhesive)を用いて透明導電性部材と貼り合わせる基材が、ガラスからフィルムに変化しています。当社は、フィルムへの接着信頼性、リワーク性を特徴としたOCA材料を開発しました。昨年各社にワークを開始し、今後の拡販が期待されます。
ディスプレイ材料に係る研究開発費は4億35百万円であります。
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