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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004F5J

有価証券報告書抜粋 株式会社ホットリンク 事業の内容 (2014年12月期)


沿革メニュー関係会社の状況

当社グループは、当社及び当社の関係会社(連結子会社1社と非連結子会社1社)により構成されております。
当社及び当社の連結子会社である株式会社ホットリンクコンサルティングは、ブログ・Twitter等の「ソーシャル・ビッグデータ(注1)活用を支援するクラウドサービス(注2)の提供(ソーシャルクラウドサービス事業)」を行っております。
なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、サービスの名称は「SaaS」、「ソリューション」、「その他事業」としております。

1.事業のコンセプト(ビッグデータ×ソーシャル×クラウド)
(1) サービス面
現在、ブログ・Twitter・Facebook等の各種ソーシャルメディアが一般社会に普及したことによって、現実世界における生活者の行動や頭の中で考えていることは、リアルタイムにソーシャルメディアの世界に鏡のように投影されるようになったと当社グループは考えております。
そして当社グループが、ソーシャルメディアに投稿される様々な情報をリアルタイムに収集・蓄積し、自由な切り口で検索・分析ができるようになったことは、あたかも宇宙にある人工衛星から、地球に住む生活者の頭の中を覗き見ることができる術を手に入れたことを意味すると考えており、この技術のビジネス展開の幅は大きいと考えております。
当社グループは、以上のようなソーシャル・ビッグデータを分析する革新的な技術をクラウド型のサービスとして提供することを事業のコンセプトとしております。

(2) ビジネスモデル面
また、当社グループは、ITビジネスの本質を、以下の2点と捉えております。
・賢いプログラムが24時間、365日、人間の代わりに働いてくれる
・プログラム(またはデジタルコンテンツ)は複製に原価がかからない
この2つの視点から当社グループは、「人間は」優秀なプログラム(またはコンテンツ)を開発し、「プログラムが」収益を得ること(SaaS=Software as a Service(注3))をビジネスモデル面のコンセプトとしております。
ビジネスモデルは顧客からサービスの利用料を月額課金型で徴収し、顧客は半年または1年の契約期間を選択することができます。当社グループの月次売上の89%(2014年第4四半期現在)はこの「月額利用料(クラウド型売上)」で構成されており、キャッシュ・フロー的にも収益的にも安定していることが特徴であります。

2.ソーシャル・ビッグデータ活用を支援するクラウドサービス(ソーシャルクラウドサービス事業)について
当社グループのビジネスモデルは、「クラウド型」と「受託型」に区分されます。「クラウド型」は、月額利用料を課金する収益モデルであり、ソーシャルメディア分析を行う「クチコミ@係長シリーズ」及びリスクモニタリングを行う「e-mining」シリーズの提供(SaaS)、「クチコミ@係長API」を通じてTwitter、ブログ、2ちゃんねる等の「データ」及び評判分析や話題語分析を行う「分析エンジン」の提供(ソリューション)を行っております。「受託型」は、プロジェクト単位で課金する収益モデルであり、ソーシャル・ビッグデータを活用した「コンサルティング」の提供(ソリューション)を行っております。

(1) SaaS
現在の収益の中心となっているのがSaaSであります。SaaSには、「クチコミ@係長」シリーズと「e-mining」シリーズの2つのラインナップがあります。
① クチコミ@係長シリーズ
クチコミ@係長シリーズは、「ソーシャル・ビッグデータの傾聴・分析ツール」であります。調べたいトピックに対して、網羅的に収集したソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに分析できるSaaSであります。
活用範囲は、自社製品/サービス及び競合製品/サービスのブランド分析、広告宣伝活動やPR活動の効果測定、商品/サービス開発のための消費者インサイトの発見、市場調査及び需要予測、売上予測、選挙の予測までと幅広い応用領域を有します。
価格体系は、初期費用10万円、月額利用料10万円から月額課金型を採用しており、利用ユーザー(ID)数、対象媒体の種類によって、月額利用料が変動いたします。上記の定額制に対して、Twitterに関しては、収集データ量に応じた従量課金制を採用しております。
対象顧客としては、一般消費者向けに商品やサービスを提供する大手メーカーやサービス提供会社及び広告会社・PR会社(顧客に対し、効果的な広報手法の提案を行う会社)にとどまらず、更にそれ以外の多様な企業の中で、ソーシャルメディア施策を積極的に行っている企業となります。
販売チャネルとしては、直接販売に加え、大手広告代理店、大手マーケティング会社等へのOEM(注4)提供を行っております。また、ホームページ制作会社や中小の広告会社等をネットワーク化したパートナーによる販売も行っております。これらにより、2013年12月現在累計700社を超える導入実績を有しております。

他社のサービスとの主な差別化点としては、以下の3点があげられます。
a.データベース量:
2ちゃんねるデータの独占的商用利用権を保持し、Twitterに関しては全言語、全世界における過去の全データへのアクセス権を保持し、更にブログや掲示板に関しては、2006年11月からデータを収拾・保持しているため、数年にわたる経年変化の分析が可能であります。
b.レスポンススピードと使い勝手:
自由に分析キーワードを変更し、リアルタイムで分析結果が返ってくるレスポンススピードと、利用者が必要な様々な切り口での分析がワンクリックで実現できることで、仮説・検証サイクルをスピーディーに回すことが可能であります。
c.強力な販売チャネル:
現在、直接販売に加え、大手広告代理店、大手マーケティング会社等へのOEM提供により、それぞれのOEM先企業からソーシャル・ビッグデータの分析を必要とする顧客企業に対して継続的な販売が行われております。

② e-miningシリーズ
「e-mining」シリーズは、既に13年以上もの運営実績を誇る「ソーシャルリスクの監視サービス」であります。インターネット上の膨大な情報の中を独自のプログラムが巡回し、利用者が指定したキーワード(主に企業名、製品名、サービス名など)が掲載されているウェブページを発見し、新たに出現したURLや抜粋文などの差分を毎日抽出して報告いたします。
利用目的としては、インターネット上の風評や情報漏えいを早期に発見し、迅速な対策を取ることで、企業が被るソーシャルリスクによる被害を最小限に抑えることであります。また、株主総会前に市場の声を収集する目的で毎年一定期間だけ短期的に利用される顧客もいます。
価格は、初期費用10万円、月額利用料10万円からとなっており、監視キーワード数及び対象媒体数によって月額利用料が変動いたします。
対象顧客は、利用企業の51.0%が上場企業及び関連大手企業(2014年12月現在)となっており、業種では金融機関が全体の29.0%(2014年12月現在)を占めており、サービスとしての高い信頼性を証明しております。また、13年以上もの運営実績により累積導入社数実績も計890社以上となっており、インターネット上のリスクモニタリングツールとして業界標準の地位を確保しているものと考えております。
販売チャネルとしては、直販及び販売パートナー並びにOEM提供であります。販売パートナーは、首都圏及び関西圏を中心に販売網を有しています。
他社のサービスとの主な差別化点としては、以下の2点があげられます。
a.2ちゃんねるデータの独占的商用利用権:
2ちゃんねるは、ソーシャルリスクの監視サービスにおいて必須の対象媒体となっており、その商用利用権を独占的に保有しております。
b.リスクモニタリングに特化した機能:
2万語以上のリスクワード辞書に加え、個別にカスタマイズ可能なリスク度判定機能や炎上の早期発見アラート機能を有しております。

(2) ソリューション
ソリューションは、大きく2つの領域に分類することができます。一つはソーシャル・ビッグデータ分析エンジンを、そのまま顧客のプラットフォームやアプリケーションとして利用できるサービスであります。もう一つは「クチコミ@係長」を利用したコンサルティングサービスの提供であります。
① データ・分析エンジン
BIツール(注5)、CRMツール(注6)、テキストマイニングツール(注7)、WEB解析ツール(注8)、ソーシャルメディア分析ツール等のエンタープライズソリューションベンダー、及びSIer(注9)等に、「データ」及び「分析エンジン」、または、「データを分析エンジンで分析した結果」をAPI(注10)を通じて提供するサービスであります。
一般的には、自社でソーシャル・ビッグデータを網羅的に収集・蓄積したり、分析エンジンを自社開発することは、費用対効果が合わないケースが多く存在します。
当社グループでは既に、大手ITベンダーやコンサルティング会社に対して、ソーシャル・ビッグデータの分析結果、または評判分析エンジンを提供しております。
価格は、「クチコミ@係長API」に対するアクセス数や提供データ量に応じた従量課金制となっており、ソーシャル・ビッグデータの活用領域が拡がれば拡がるほど収益が伸びる構造になっております。実際の課金金額としては、月額数10万円から数百万円となっております。
他社のサービスとの差別点としては、以下の3つがあげられます。
a.ブランド力:
「クチコミ@係長」及び「e-mining」の導入実績により、市場において当社グループが提供するソーシャル・ビッグデータのブランドが構築されていること。
b.データ量:
ソーシャル・ビッグデータの蓄積量が膨大であることや収拾網羅性が優れていること。
c.APIの柔軟性:
柔軟性の高いAPIが整備されており、多様な外部システムとの接続が簡易であること(接続先企業は開発コストを抑えることが可能)。

② コンサルティング
コンサルティングは、「クチコミ@係長」及び「e-mining」のサポートを必要とする顧客、または自社でも利用しているがより高度な分析を必要とする顧客に対して、コンサルティングサービスをワンストップで提供するプロフェッショナルサービスであります。
このプロフェッショナルサービスを行うことで、先端顧客の高度なニーズや、業界特有のニーズを把握することができます。こうしたアイデアは、既存のSaaSに追加する新機能やサービスに繋がります。ITの本質である「プログラムで収益を得る」ということとは一致しない領域ではありますが、常にマーケットの声を重視した製品開発の視点を持つために一定の範囲で行なっていくべきであると考えております。

(3) その他事業
その他事業は、着うた、着メロサービスであります。

(注)1.インターネット上で展開される情報メディアのあり方で、個人による情報発信や個人間のコミュニケーション、人の結びつきを利用した情報流通などといった社会的な要素を含んだ大容量のデジタルデータ。
2.仮想化技術を用いてサーバー構築、大規模データの保管等を行う企業向けのサービス
3.ソフトウェアをユーザー側に導入するのではなく、ベンダ(プロバイダ)側で稼働し、ソフトウェアの機能をユーザーがネットワーク経由で活用する形態。
4.当社製品を相手先のブランド名で販売すること。
5.「BI」とはBusiness Intelligenceの略。DWH(データウエアハウス)などに格納された,表計算ソフトでは処理できないような大量の数値データを分析するのに使用する。
6.「CRM」とはCustomer Relationship Managementの略。顧客満足度を向上させるために、顧客との関係を構築することに使用される。
7.大量のテキストデータを単語や文節で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析し、有用な情報を取り出すための分析に使用する。
8.Webサイトに訪れるユーザーのアクセス状況を記録し、それを分析するために使用する。
9.個別企業のために情報システムを構築するシステム開発受託会社。

10.Application Programming Interface の略。OS(基本ソフト)やアプリケーションソフト等が、自ら持つ機能の一部を外部のアプリケーションから簡単に利用できるようにするインターフェース。

[事業系統図]
以上で述べた事項を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
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(注)コンサルティングは、主に当社の子会社である株式会社ホットリンクコンサルティングが行っております。


沿革関係会社の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30091] S1004F5J)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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