有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10053TJ
株式会社ユアテック 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社が持続的な成長を遂げていくためには、安全の確保や受注拡大および原価低減に重点を置いた技術開発は不可欠であると考えている。さらに、電力システム改革等を踏まえた環境の変化に対応するとともに競争力の強化と将来の市場ニーズに対応できる新技術・新工法の開発を目指した技術開発・研究開発も推進していく必要がある。
[基本方針]
1.工事安全に関する技術開発
2.施工技術および生産性の向上に関する技術開発
3.環境負荷低減に関する技術開発
当連結会計年度における研究開発費は、135百万円であった。また、当連結会計年度の主な研究開発件名の状況は次のとおりである。
なお、子会社において研究開発活動は特段行っていない。
(設備工事業)
(1) ケーブルラック用制震ダンパーの開発
大震災の教訓としてケーブルラックの落下事故が多発した。このメカニズムを解析して制震機能を有したケーブルラック用制震部材を開発している。地震動を吸収する制震ダンパーを装備し、既存の支持材との交換も可能としたものである。
(2) 元穴建柱工法の検討
現在、配電線等で使用される電柱の建て替えは、主に電柱を建てる位置を変えた工法で行われている。しかし、元穴建て替えのニーズは高く、早期にこの工法を確立することで優位受注に繋げることができる。各種開発・試験を通してこのニーズに応える工法を確立したものである。
(3) 太陽光発電システムに関する研究開発
現在、メガソーラーと呼ばれる大規模太陽光発電設備の建設が盛んに行われている。一方、太陽光発電設備はメンテナンスフリーと言われているが、実際には各種課題があって、その保守・メンテナンスや監視技術はまだ確立されていない。そこで経済性を踏まえた保守・メンテナンス手法の確立とモニタリング(監視)技術の研究・開発を実施しているものである。
(4) 短時間電線張替工法の検討
東北電力管内の超高圧4導体送電線については、竣工後相当の年数が経ち、リニューアルが必要となってきた。本開発はこれに伴う電線張替工事を、短時間にかつ安全に実施する工法を検討・開発したもので、東北電力との共同研究・開発として実施したものである。
本開発は、模擬送電線を使用して実際の作業を実施しながら、新しい工法を検証するとともに、課題の抽出と改良案について評価・検討を実施したものである。
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