神鋼鋼線工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

(1)研究開発活動の概要
当社グループの研究開発は技術開発本部が中心となり、各事業部の要望を受けて事業所の技術、製造と連携して新製品の開発、現製品の改良を行っております。また、多様化、高度化する顧客ニーズを踏まえて新たな用途の掘り起こしや将来を見据えたテーマ設定を積極的に行い、今後の基盤作りを行っております。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は230百万円であり、その内訳は特殊鋼線関連事業で111百万円、鋼索関連事業で101百万円、エンジニアリング関連事業で17百万円であります。

(2)主要な研究開発の内容及び成果
(特殊鋼線関連事業)
PC鋼材、ばね用鋼線については製品の更なる高強度化や高品質化、および高機能製品の開発に継続して取り組んでおります。
また、ステンレス関連製品の高品質化や新製品探索にも取り組んでおります。

(鋼索関連事業)
ワイヤロープについては、端末金具を含めた製品の更なる高強度化や高機能製品の開発に継続して取り組んでおります。

(エンジニアリング関連事業)
防災関連分野において、耐震補強ケーブルブレースやエネルギー吸収ケーブルなど新製品の実用化を行ってまいりました。フェールセーフ用途に関しても各現場の状況に応じて様々な提案を行い、採用が拡大しております。
また、橋梁分野ではケーブルの変状をモニターするシステムの開発を進めております。