株式会社エスイー 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは、「建設用資機材の製造・販売」事業において、長年培ってきたプレストレスコンクリート技術を活かして、あらゆる建設分野に当社製品の適用範囲を拡大し、顧客のニーズに応えるべく低価格で安全な製品を社会に提供していくことを基本方針としております。特に自然災害による被害の予防と復旧のための環境・防災技術(地すべり対策・落橋防止システム等)の開発と応用は、高い社会的評価を得ております。また、今後ますます多様化する社会インフラ事業分野に、当社グループのソフトエンジニアリングを伴った製品の高性能化を推進し、常に世界レベルの技術を意識した社会資本の整備と維持・補修に貢献してまいりたいと考えております。
また、当社は現在、超高引張強度コンクリート「ESCON(エスコン)」の開発に注力しており、その特長を生かし、橋梁構造分野、環境防災分野等において製品化ならびに製品ラインナップの拡充を推進しております。そのほか、海洋構造物や建築分野、放射線遮断容器等、応用分野への用途拡大を検討し、引き続き、イノベーションの実現に向けた研究開発に邁進してまいります。
当連結会計年度における研究開発費の総額は2億9百万円であり、セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)建設用資機材の製造・販売事業
当セグメントにおきましては、湾岸施設におけるグラウンドアンカー、橋梁関連製品等の研究開発を行っており、当連結会計年度の成果及び内容の主なものは次のとおりであります。
・港湾施設におけるグラウンドアンカーに関する研究・・・論文執筆、水産関連民間技術の審査申請
・グラウンドアンカーの維持管理に関する研究・・・論文執筆、製品開発(見えるアンカー)
・橋梁の耐震性向上に関する製品の研究・開発・・・段差防止装置の開発
当連結会計年度に係る研究開発費は29百万円であります。
(2)建築用資材の製造・販売事業
当セグメントにおきましては、型枠加工パネルの研究開発を行っております。
当連結会計年度に係る研究開発費は僅少であります。

上記のほか、研究開発費には、特定の事業部門に区分できない基礎研究に要した研究開発費が1億79百万円あります。
なお、建設コンサルタント事業、補修・補強工事業においては、研究開発活動を行っておりません。