有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100T4E7 (EDINETへの外部リンク)
中野冷機株式会社 研究開発活動 (2023年12月期)
当連結会計年度は研究開発費として319百万円を投入し、主に下記のような研究開発を行いました。
日本
(1) スーパーマーケット向けショーケースの開発
レイアウト変更が容易な内蔵型冷凍ショーケース(プラグインショーケース)を、連結子会社である海立中野冷機有限公司と共同開発しました。引戸付き平型ショーケースとし、使用冷媒は自然冷媒のR290を採用しています。
(2) コンビニエンス・ストア向けのショーケースの開発
冷凍食品商材の拡充に対応するため、両面8ドアリーチインケースの開発を実施しました。既存平型ショーケースに対し、2倍以上のアイテム数が陳列可能です。
冷凍機内蔵型ホット&コールドショーケースの開発を実施しました。ショーケース増設が容易になり、商品拡充が可能になります。
その他、コンビニエンス・ストア向けショーケースのユーザーと共同で新製品開発を進めております。
(3) ドラッグストア向けのショーケースの開発
ドラッグストア向けとして機能を絞り込み、コストを抑えた冷蔵多段ショーケース、冷凍デュアルケースの2種類のショーケース開発を実施しました。冷凍デュアルショーケースについては、内部構造を見直し、大幅なコスト削減を実現しています。
(4) 新冷媒と冷凍機システム
温暖化係数の少ない低GWP冷媒や自然冷媒への転換を進めています。
自然冷媒への対応ではコンビニエンス・ストア向けにCO2システムを新たに導入し、フロン冷媒使用店舗よりも省エネとなる見込みです。
スーパーマーケット向けにも継続してCO2システムを導入し、物流センター向けにも大型冷凍機のCO2冷媒システムを導入しました。
(5) 店補監視と異常予知システムの構築
店補監視システム(センサムセイバー)とクラウドサービスを利用したAIによる異常予知機能(着霜やガス漏れ)の開発を実施し、サービス提供を開始しました。保守サービスの拡充を図る計画です。
中国
(1)プラグイン冷凍アイランドショーケースの開発
オリジナル製品として、日本市場及び中国市場における販売増進を図る目的として、当社と共同開発を実施しました。
上部の引戸を前後スライド、左右スライドの両方に対応可能とし、日本・中国の両国のニーズに対応しました。日本向け仕様は、日本の電源電圧、省エネ法に適合しています。
(2) ワイドデッキ多段ケース、ワイドデッキ円弧形セミハイショーケースの開発
新規顧客要求に対応した奥行き寸法を大きくした多段ショーケースと円弧形セミハイショーケースを開発し
ました。
円弧形セミハイショーケースは、直ケース+アラウンドケースとし、従来の片アラウンドケースの連結に対し、円弧部の完成度を向上させています。顧客指定の電子膨張弁を採用し、庫内天井と吸込口の平均温度で制御します。
(3) 前面ガラス扉付き多段ショーケースの開発
顧客の要望に対応した前面にフレームレスタイプのガラス扉を追加した多段ショーケース開発しました。
フレームレスのガラス扉により、すっきりした外観デザインとしています。コストを抑えるため、中国国内産ガラスメーカーのガラス扉を採用しています。
(4) コンビニエンス・ストア向け遠隔監視・省エネシステムの開発
電子膨張弁搭載ショーケース、海立電気製圧縮機を搭載したインバータ一体空冷冷凍機の温度や圧力の遠隔監視が可能なシステムを、制御メーカーと共同開発しました。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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