有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W5IM (EDINETへの外部リンク)
株式会社 島津製作所 研究開発活動 (2025年3月期)
当社グループの研究開発活動は、主として当社が行っており、先端的および基盤的な技術の研究開発と、製品化技術の研究開発を、総合的・有機的に連携させ運営しています。すなわち、コア要素技術である先端分析、革新バイオ、脳五感、AIと、製品基盤技術である機器制御設計、システム統合の領域で研究開発に取り組むことで、基盤事業としての計測機器事業、医用機器事業、産業機器事業、航空機器事業に対する新製品開発を推進しています。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州、北米および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取り組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、18,225百万円です。セグメントで見ますと、計測機器事業では12,315百万円、医用機器事業では2,157百万円、産業機器事業では1,453百万円、航空機器事業では314百万円であり、その他の事業では570百万円です。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は1,413百万円です。
当連結会計年度における主要な研究開発成果にはつぎのものがあります。
計測機器事業では、クロマト分析システム、質量分析システム、光分析システム、熱分析システム、ライフサイエンス関連分析システム、X線分析システム、表面分析・観察システムなどの開発に注力しています。
独自の元素選択技術により、バイオ燃料中の含酸素・含窒素成分だけを選択的に検出できる世界初の元素選択式ガスクロマトグラフ質量分析計「ELEM-SPOT」を開発しました。バイオ燃料の品質評価や業務効率の向上を支援し、カーボンニュートラル社会実現に貢献します。また、イオン源改良と装置状態自動校正機能「パフォーマンス・コンシェルジュ」により感度・安定性・稼働率を大幅に向上させたTQ型LC-MSの新製品「LCMS-TQ RXシリーズ」を開発しました。医薬・環境・食品分野の高感度分析ニーズに応え、ラボの省人化にも貢献します。加えて、6軸ロボットによる無人連続処理で、抗体糖鎖分析の前処理工程を自動化可能な抗体糖鎖自動前処理装置「MUP-3100」を開発しました。製薬企業や医薬品製造受託機関(CMO)、医薬品開発製造受託機関(CDMO)での品質管理の効率化と作業者の安全確保に寄与します。また、信号処理の高速化と制御方法の最適化により、従来比10倍のスループットでナノレベル形状・物性マッピングを実現した、走査型プローブ顕微鏡「SPM-9700HT Plus」を発売しました。高分子・電池材料、ナノ素材のナノテクノロジー・ナノサイエンス革新を支援します。さらに、世界最高水準の秒2,000万コマの撮影速度と高解像度を両立し、材料破壊や衝撃波などの超高速現象を映像として鮮明に可視化する新製品の超高速ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」は、基礎研究から産業開発まで超高速計測の新領域を拓きます。また、TESCAN社との共同ブランド「Shimadzu by TESCAN」第一弾として発売した、試料の前処理低減に有効な低加速・低真空での観察に最適化された走査電子顕微鏡「SUPERSCAN SS-4000」は、歪みのない広域観察やリアルタイムでのビームの自動調整など、SEMユーザーにとって使用上の課題を解決した装置になっています。
医用機器事業では、血管撮影システム、X線TVシステム、一般撮影システム、回診用システム、外科用X線TVシステム、PETシステム、近赤外光カメラシステム、放射線治療関係、医療情報システムなどの開発に注力しています。
透視時に寝台を動かさず視野を移動してERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)や嚥下造影検査の安全性向上と検査時間短縮を実現するX線TVシステム用ソフトウェア「Smart FOV」、医師が音声コマンドで主要操作を可能とすることでカテーテル治療の効率化と術者負担軽減に寄与可能な血管撮影システム向け音声認識機能「SMART Voice」、および操作盤(コンソール)のユーザビリティ改善と被検者の動きを検知する光学カメラ搭載により、検査業務を効率化して診療放射線技師と被検者の負担を軽減するX線一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」を開発しました。
産業機器事業では、ターボ分子ポンプ、油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ、パワーパッケージ、工業炉、液送ポンプ、ガラスワインダ、動釣合試験機(バランシングマシン)、ヘリウムリークディテクタ、高速スパッタリングシステム、磁気探知機/磁力計、水中光無線装置、光格子時計などの開発に注力しています。
ストロンチウム光格子時計として18桁精度を達成した世界初の小型商用光格子時計「Aether Clock OC 020」を発売しました。次世代時間標準や、高精度測地など一般相対性理論を利用した重力ポテンシャル測定を様々なフィールドで応用できます。
航空機器事業では、フライトコントロールシステム、エアマネジメントシステムなど航空機向けシステムの開発に注力しています。
LiDARとカメラで機体周囲障害物を検知、HMDに表示するヘリコプタ用救助支援システム「HeROSS」を川崎重工業株式会社・セントラルヘリコプターサービス株式会社と共同開発しました。乗組員の監視業務の負担を減らし、安全かつ確実な救助任務の実行に貢献します。
今後も、当社の先端的および基盤的な技術と、製品化技術を用いた研究開発を活かして、社会課題の解決に役立てるよう取り組みます。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州、北米および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取り組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、18,225百万円です。セグメントで見ますと、計測機器事業では12,315百万円、医用機器事業では2,157百万円、産業機器事業では1,453百万円、航空機器事業では314百万円であり、その他の事業では570百万円です。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は1,413百万円です。
当連結会計年度における主要な研究開発成果にはつぎのものがあります。
計測機器事業では、クロマト分析システム、質量分析システム、光分析システム、熱分析システム、ライフサイエンス関連分析システム、X線分析システム、表面分析・観察システムなどの開発に注力しています。
独自の元素選択技術により、バイオ燃料中の含酸素・含窒素成分だけを選択的に検出できる世界初の元素選択式ガスクロマトグラフ質量分析計「ELEM-SPOT」を開発しました。バイオ燃料の品質評価や業務効率の向上を支援し、カーボンニュートラル社会実現に貢献します。また、イオン源改良と装置状態自動校正機能「パフォーマンス・コンシェルジュ」により感度・安定性・稼働率を大幅に向上させたTQ型LC-MSの新製品「LCMS-TQ RXシリーズ」を開発しました。医薬・環境・食品分野の高感度分析ニーズに応え、ラボの省人化にも貢献します。加えて、6軸ロボットによる無人連続処理で、抗体糖鎖分析の前処理工程を自動化可能な抗体糖鎖自動前処理装置「MUP-3100」を開発しました。製薬企業や医薬品製造受託機関(CMO)、医薬品開発製造受託機関(CDMO)での品質管理の効率化と作業者の安全確保に寄与します。また、信号処理の高速化と制御方法の最適化により、従来比10倍のスループットでナノレベル形状・物性マッピングを実現した、走査型プローブ顕微鏡「SPM-9700HT Plus」を発売しました。高分子・電池材料、ナノ素材のナノテクノロジー・ナノサイエンス革新を支援します。さらに、世界最高水準の秒2,000万コマの撮影速度と高解像度を両立し、材料破壊や衝撃波などの超高速現象を映像として鮮明に可視化する新製品の超高速ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」は、基礎研究から産業開発まで超高速計測の新領域を拓きます。また、TESCAN社との共同ブランド「Shimadzu by TESCAN」第一弾として発売した、試料の前処理低減に有効な低加速・低真空での観察に最適化された走査電子顕微鏡「SUPERSCAN SS-4000」は、歪みのない広域観察やリアルタイムでのビームの自動調整など、SEMユーザーにとって使用上の課題を解決した装置になっています。
医用機器事業では、血管撮影システム、X線TVシステム、一般撮影システム、回診用システム、外科用X線TVシステム、PETシステム、近赤外光カメラシステム、放射線治療関係、医療情報システムなどの開発に注力しています。
透視時に寝台を動かさず視野を移動してERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)や嚥下造影検査の安全性向上と検査時間短縮を実現するX線TVシステム用ソフトウェア「Smart FOV」、医師が音声コマンドで主要操作を可能とすることでカテーテル治療の効率化と術者負担軽減に寄与可能な血管撮影システム向け音声認識機能「SMART Voice」、および操作盤(コンソール)のユーザビリティ改善と被検者の動きを検知する光学カメラ搭載により、検査業務を効率化して診療放射線技師と被検者の負担を軽減するX線一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」を開発しました。
産業機器事業では、ターボ分子ポンプ、油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ、パワーパッケージ、工業炉、液送ポンプ、ガラスワインダ、動釣合試験機(バランシングマシン)、ヘリウムリークディテクタ、高速スパッタリングシステム、磁気探知機/磁力計、水中光無線装置、光格子時計などの開発に注力しています。
ストロンチウム光格子時計として18桁精度を達成した世界初の小型商用光格子時計「Aether Clock OC 020」を発売しました。次世代時間標準や、高精度測地など一般相対性理論を利用した重力ポテンシャル測定を様々なフィールドで応用できます。
航空機器事業では、フライトコントロールシステム、エアマネジメントシステムなど航空機向けシステムの開発に注力しています。
LiDARとカメラで機体周囲障害物を検知、HMDに表示するヘリコプタ用救助支援システム「HeROSS」を川崎重工業株式会社・セントラルヘリコプターサービス株式会社と共同開発しました。乗組員の監視業務の負担を減らし、安全かつ確実な救助任務の実行に貢献します。
今後も、当社の先端的および基盤的な技術と、製品化技術を用いた研究開発を活かして、社会課題の解決に役立てるよう取り組みます。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02265] S100W5IM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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