有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W3EB (EDINETへの外部リンク)
三菱ロジスネクスト株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)
当連結会計年度の研究開発活動は、中期経営計画「Logisnext Transform 2026」の基本戦略に基づき行われました。当社技術本部の持つ強みを最大限に活用し、海外開発拠点との密接な連携を保つことで、新製品の市場投入を計画通り達成しました。セグメント別の主な研究開発活動は以下のとおりです。
〔国内事業〕
(フォークリフト部門)
当社は、今後も高まる安心・安全ニーズに対する高付加価値製品として、AIカメラと回生ブレーキ※1制御を組み合わせたAI人検知システムの販売を開始しました。AIによる人検知で見えにくい所をカバーし、人検知後は回生ブレーキが作動し車両を減速、停車後は発進を抑制し、衝突事故防止をサポートします。半天球カメラが周囲360°の人を監視・検出し、しゃがんでいる状態など様々な姿勢の「人」をAIが映像解析し検知します。検出距離を近距離、遠距離の二段階で設定可能です。
適用機種は、従来からのバッテリー車の「ALESIS(アレシス)」「PLATTER(プラッター)」に加え、新たにエンジン車の「ERSIS(エルシス)」がラインナップに加わり、2024年12月より販売を開始しています。
※1 バッテリー車は回生ブレーキ、エンジン車はエンジンブレーキが作動
また、全世界的な脱炭素社会への移行に伴うバッテリー車のシフトに向け、日本国内では既存車へのリチウムイオンバッテリー(以下、LiB)搭載車のラインナップ拡充を推進しており、バッテリー車の「ALESIS」、「PLATTER」、無人フォークリフト(以下、AGF)の機種で販売を開始しています。
(物流システム部門)
当社は、物流・運送業界を取り巻く2024年問題に対し、物流サービスなどを手掛けるユーザーと共同で実施していたAGFによるトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了し、2024年3月よりユーザーにおいて実運用を開始しています。その後も継続的な改善・改良を続け、2025年3月より一般向けの引き合いを開始しています。
また、海上と陸上の各種貨物輸送の結節点となるコンテナターミナルのゲートシステムを高機能化させた新コンテナターミナルゲートをユーザーに納入しました。当社初の高機能システムを導入した新コンテナターミナルゲートは、国土交通省の「2024年度大阪港夢洲コンテナターミナルCTゲート高度化事業」に採択されたもので、システム更新を完了した既存ゲートとともに 2025年2月より運用を開始しました。
このゲートシステムは、ターミナルで搬出入するコンテナや、その輸送を担当するトレーラーの情報確認を、紙の文書や現物の目視で逐一実施していた従来の作業に代わり、事務所内のパソコンとの同時運用が可能で5Gを活用したハンディ端末によって行うものです。
三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)との協業では、同社が開発した「ΣSynX(シグマシンクス)」※2による飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化する自動ピッキングソリューションが導入実証を終え、2024年12月より国内初となる稼働を開始しました。
加えて「ΣSynX」の技術に基づいた当社独自の自動化システムの開発を推進しており、2024年9月の国際物流総合展では、同システムを搭載したAGFを出展し実機実演を行いました。高度な誘導方式やセンシング機能を用いたシステムプラットフォームの開発で、お客様の課題解決に直結するソリューションを提供していきます。
※2 ΣSynX:さまざまな機械システムを同調・協調させる三菱重工の標準プラットフォームであり、機械システムの知能化により最適運用を実現するデジタル・テクノロジーを集約したもの
〔海外事業〕
(フォークリフト部門)
当社は、全世界的な脱炭素社会への移行に伴うバッテリー車のシフトに向け、バッテリー車のラインナップ充実を推進しています。欧州・北米においては、中大型のバッテリー車やエンジン車の代替としてLiB搭載次世代バッテリー車を開発している他、中国においては、昨今、中国勢フォークリフトの進出により需要が高まっているLiB搭載低コストバッテリー車についても開発を進めています。
北米においては、新型エンジンを搭載した1.5~3.5t積LPGエンジン車、及び4.0~5.5t積LPGエンジン車をそれぞれ2025年1月と2月から順次出荷を開始いたしました。
(物流システム部門)
欧州においては、物流ソリューション販売での見積もり提供の際に使用する、高精度な計算でソリューション提案の自動シミュレーションを行う「Easy Layout Tool(以下、ELT)」を開発しています。
ELTの活用により、従来、経験豊富な技術者しかできなかった複雑なソリューションの見積もりを営業担当者でも簡単にシミュレーションが可能となり、ソリューション提案の最適化を実現することができました。今後は全世界での展開を目指しています。
また、人機協調のコンセプトを実現すべく、Mitsubishi Logisnext Europe Oyで開発された無人搬送車「Automated Compact Truck(ACT)」がプロダクトデザインと優れた実用性が評価され、ドイツの「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Award)」※3を2024年に受賞しました。ACTは、2023年3月から受注を開始し、欧州をはじめ北米やアジアでも販売しています。機動力に優れ、限られたスペースでも重い荷物を効率よく搬送することができ、360°監視システムや大型ディスプレイによる車両状態や搬送状況の表示機能など、安全で実用的な機能が数多く備わっています。
翌2025年には、ACTよりも高い棚の荷役に対応したモデルである「Automated Reach Truck(ART)」も、新たに追加したショートフレーム仕様(2024年発売開始)がACTに続いて同賞を受賞しました。ARTの新仕様では既存モデルのリフト揚高と許容荷重を維持しながら旋回性を向上させ、より狭い通路でも稼働できるようにしました。荷の保管効率を高めることはお客様の大きなメリットであり、また、既存の倉庫のラックを改造することなく自動化を取り入れることにも貢献します。
※3 ドイツで1955年に設立された国際的なデザイン賞
当連結会計年度の研究開発費のセグメント別金額は、国内事業2,954百万円及び海外事業3,211百万円、合計6,166百万円です。
〔国内事業〕
(フォークリフト部門)
当社は、今後も高まる安心・安全ニーズに対する高付加価値製品として、AIカメラと回生ブレーキ※1制御を組み合わせたAI人検知システムの販売を開始しました。AIによる人検知で見えにくい所をカバーし、人検知後は回生ブレーキが作動し車両を減速、停車後は発進を抑制し、衝突事故防止をサポートします。半天球カメラが周囲360°の人を監視・検出し、しゃがんでいる状態など様々な姿勢の「人」をAIが映像解析し検知します。検出距離を近距離、遠距離の二段階で設定可能です。
適用機種は、従来からのバッテリー車の「ALESIS(アレシス)」「PLATTER(プラッター)」に加え、新たにエンジン車の「ERSIS(エルシス)」がラインナップに加わり、2024年12月より販売を開始しています。
※1 バッテリー車は回生ブレーキ、エンジン車はエンジンブレーキが作動
また、全世界的な脱炭素社会への移行に伴うバッテリー車のシフトに向け、日本国内では既存車へのリチウムイオンバッテリー(以下、LiB)搭載車のラインナップ拡充を推進しており、バッテリー車の「ALESIS」、「PLATTER」、無人フォークリフト(以下、AGF)の機種で販売を開始しています。
(物流システム部門)
当社は、物流・運送業界を取り巻く2024年問題に対し、物流サービスなどを手掛けるユーザーと共同で実施していたAGFによるトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了し、2024年3月よりユーザーにおいて実運用を開始しています。その後も継続的な改善・改良を続け、2025年3月より一般向けの引き合いを開始しています。
また、海上と陸上の各種貨物輸送の結節点となるコンテナターミナルのゲートシステムを高機能化させた新コンテナターミナルゲートをユーザーに納入しました。当社初の高機能システムを導入した新コンテナターミナルゲートは、国土交通省の「2024年度大阪港夢洲コンテナターミナルCTゲート高度化事業」に採択されたもので、システム更新を完了した既存ゲートとともに 2025年2月より運用を開始しました。
このゲートシステムは、ターミナルで搬出入するコンテナや、その輸送を担当するトレーラーの情報確認を、紙の文書や現物の目視で逐一実施していた従来の作業に代わり、事務所内のパソコンとの同時運用が可能で5Gを活用したハンディ端末によって行うものです。
三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)との協業では、同社が開発した「ΣSynX(シグマシンクス)」※2による飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化する自動ピッキングソリューションが導入実証を終え、2024年12月より国内初となる稼働を開始しました。
加えて「ΣSynX」の技術に基づいた当社独自の自動化システムの開発を推進しており、2024年9月の国際物流総合展では、同システムを搭載したAGFを出展し実機実演を行いました。高度な誘導方式やセンシング機能を用いたシステムプラットフォームの開発で、お客様の課題解決に直結するソリューションを提供していきます。
※2 ΣSynX:さまざまな機械システムを同調・協調させる三菱重工の標準プラットフォームであり、機械システムの知能化により最適運用を実現するデジタル・テクノロジーを集約したもの
〔海外事業〕
(フォークリフト部門)
当社は、全世界的な脱炭素社会への移行に伴うバッテリー車のシフトに向け、バッテリー車のラインナップ充実を推進しています。欧州・北米においては、中大型のバッテリー車やエンジン車の代替としてLiB搭載次世代バッテリー車を開発している他、中国においては、昨今、中国勢フォークリフトの進出により需要が高まっているLiB搭載低コストバッテリー車についても開発を進めています。
北米においては、新型エンジンを搭載した1.5~3.5t積LPGエンジン車、及び4.0~5.5t積LPGエンジン車をそれぞれ2025年1月と2月から順次出荷を開始いたしました。
(物流システム部門)
欧州においては、物流ソリューション販売での見積もり提供の際に使用する、高精度な計算でソリューション提案の自動シミュレーションを行う「Easy Layout Tool(以下、ELT)」を開発しています。
ELTの活用により、従来、経験豊富な技術者しかできなかった複雑なソリューションの見積もりを営業担当者でも簡単にシミュレーションが可能となり、ソリューション提案の最適化を実現することができました。今後は全世界での展開を目指しています。
また、人機協調のコンセプトを実現すべく、Mitsubishi Logisnext Europe Oyで開発された無人搬送車「Automated Compact Truck(ACT)」がプロダクトデザインと優れた実用性が評価され、ドイツの「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Award)」※3を2024年に受賞しました。ACTは、2023年3月から受注を開始し、欧州をはじめ北米やアジアでも販売しています。機動力に優れ、限られたスペースでも重い荷物を効率よく搬送することができ、360°監視システムや大型ディスプレイによる車両状態や搬送状況の表示機能など、安全で実用的な機能が数多く備わっています。
翌2025年には、ACTよりも高い棚の荷役に対応したモデルである「Automated Reach Truck(ART)」も、新たに追加したショートフレーム仕様(2024年発売開始)がACTに続いて同賞を受賞しました。ARTの新仕様では既存モデルのリフト揚高と許容荷重を維持しながら旋回性を向上させ、より狭い通路でも稼働できるようにしました。荷の保管効率を高めることはお客様の大きなメリットであり、また、既存の倉庫のラックを改造することなく自動化を取り入れることにも貢献します。
※3 ドイツで1955年に設立された国際的なデザイン賞
当連結会計年度の研究開発費のセグメント別金額は、国内事業2,954百万円及び海外事業3,211百万円、合計6,166百万円です。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02136] S100W3EB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。