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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100WU0J (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 河西工業株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,398百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は2,799百万円であります。
主な成果は次のとおりであります。
2024年4月から2025年3月までの主な活動を報告します。

(1)産業廃棄物を活用した新材料の開発
当社は、カーボンニュートラルに貢献できる材料として産業廃棄物となっているウニ殻を利用した機能性フィラーの開発を進めております。現在世界中の沿岸地域においてウニの大量発生による海の砂漠化と呼ばれる「磯焼け」が起こっております。このウニを捕獲・畜養する活動が各地で行われており、陸上の3~6倍のCO2吸収が見込める藻場の回復が促進されております。一方で畜養されたウニは食用となりますが、殻は産業廃棄物として焼却処分されております。当社はウニ殻が多孔質構造を持っていることに着目し、材料化に取り組んでおります。作製されたウニ殻由来機能性フィラーは従来設備による樹脂へのコンパウンド及び成形が可能です。粉体のまま消臭剤としての使用も検討をしております。
ウニ殻由来機能性フィラー「ウニライトⓇ」に期待できる効果
・鉱産物炭酸カルシウムのような補強効果に加え,多孔構造を持つバイオミネラルをフィラーとして活用し
VOC吸着効果や消臭効果を発揮することが期待できます。
・増量材として使用することで、石油由来樹脂の使用量を削減できます。
本件は「人とくるまのテクノロジー展2024」及び同時開催の「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。

(2)解析に基づいた新技術開発
①流動解析と熱弾塑性構造解析の連成による内装樹脂部品外観不具合発生メカニズムの解明
自動車内装部品では従来の知見では解決できない白モヤ(外観不良)が課題となっていました。新たなシミュレーション技術により、白モヤ現象は、従来の知見である脱型時の金型との摺動で発生するだけでなく、型内で成形品が冷却される時の固化収縮挙動でも発生することを解明しました。併せて、実部品で発生した固化収縮挙動の発生要因を突き止め、デジタル段階で外観改善の対策が可能となりました。また型内の樹脂挙動を再現できる本手法は、成形工程で発生する様々な不具合現象の未然防止に貢献できます。
本件は「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。

②HSEAを用いたドア詳細モデル解析から音の流れ可視化技術開発による車室内騒音の効率的低減の検討
電動化・自動運転化に向け、より快適な室内空間として車室内の静粛性向上が求められております。 騒音を低減するには一般的に遮音材など質量増加を招くこともあります。これは電動車両に於いては車両重量が増加することで航続距離の低下を招く事もあり、効率的な騒音低減対策が求められております。当社主力製品であるドアトリムは、車外からの騒音が車室内へ侵入する境界にあり、重要な役割を果たしております。ドアを構成するアウター及びインナーパネル、ドアトリムを音が通過するパネルとしてモデル化すると同時に、それぞれパネル間の空間も詳細にモデル化しました。その結果、騒音がどのように侵入するかを可視化でき、効率的な騒音低減策を可能としました。
本件は「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。

(3)デジタル技術を活用した新製品開発を推進
当社のデジタル開発では、デザイン領域や設計領域で用いられる3DCADソフト、3D解析ソフト、3Dビジュアライゼーション(CG)ソフトを、先行開発や製品開発において有効活用しております。新製品の開発において、これまでは原寸大のモックアップ(試作品)を製作していましたが、バーチャルモックアップに移行しております。先行開発品の開発スピード向上はコスト削減に繋がるとともにアウトプット数の増加も可能であり、利点は多くなっております。バーチャルモックアップはデジタル技術であるバーチャルリアリティ(VR)を活用して、現実に近い形でのアウトプットをお客様にご提案しております。

(4)アップサイクル製品を初展示
当社は工場から排出された製品の端材を新しい製品に生まれ変わらせる、3R活動(産業廃棄物削減活動)に取り組んでおります。高機能パーテーションは、災害時の避難所生活でのプライバシー保護を目的とした防音性、断熱性に優れた工具無しで誰でも簡単に組み立てられる端材を利用した軽量パーテーションです。2枚の板をジョイントで組み上げ空気層を持ったパーテーションにする構造体で当社固有の技術として特許出願中です。寒川町の体験型のイベント「さむかわ安全・安心フェア」に出店し、高機能パーテーションの展示と組み立て体験、端材を使用したマスコット工作体験を行いました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02174] S100WU0J)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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