有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YFRH (EDINETへの外部リンク)
SMK株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
当社は企業理念である「可能性の追求を通して総合的な高度技術により、情報社会の発展に寄与する」を基本精神として、研究開発活動を進めております。「CREATIVE CONNECTIVITY ―Challenge, Creativity, Solutions」をSMK's Visionとして掲げ、社会やお客様の課題に対するソリューション提案・付加価値提案のための研究開発を継続的に進めています。目覚ましく進歩するデジタル化・IoT化によって社会の利便性が益々高まっており、ユーザビリティや耐環境性能など、お客様の新たなセットの価値創出に貢献していくことを目指しています。
当期におきましては、創立100周年記念行事の一環としてSMK技術展「TEXPO2025」を7月に開催しました。「電子部品からソリューションへ」をテーマとして、各種新製品と技術を展示し、当社の可能性を発信しました。
事業部門においては電子情報産業の機構部品・接続部品分野で技術・商品開発を推進し、コアテクノロジーの深耕と新耕に取り組んでいます。また、イノベーションセンターでは当社の自社技術とオープンイノベーションの活用による高付加価値技術で社会課題へのソリューション提案となる先進的な製品開発に注力しています。生産技術センターでは各事業部・事業所と連携し、トランスナショナルの製造現場における自動化の向上とIT技術導入による無人化・生産性の向上を進めており、自社内での自動化・省力化設備の開発と製作、稼動データ収集システムを活用した設備の予兆保全にも取り組んでいます。技術管理部では研究開発・設計開発環境の向上を目指して、開発ツール・ソフトの高度化やシミュレーション技術の向上、当社が創造した知的財産の適切な保護とその活用を進めています。
開発体制は、国内3拠点の他に、米国・メキシコ・中国・シンガポールとグローバルな拠点展開を行い、本社をセンター機能として各拠点間で双方向の連携を図っています。各開発拠点は、その地域でのワンストップソリューション(営業・設計・生産の一貫体制)での設計機能を果たすことを目指し、新技術の共有や設計工数・習熟度などの不足は補完し合いながら開発を進めています。
当連結会計年度における主な研究開発成果は次のとおりです。
(1) CS事業関連
情報通信市場では、AIの活用でさらに高速化する機器に向けて、Thunderbolt4/5に対応した0.5mmピッチのFPCコネクタの開発を進めています。また、基板対基板コネクタではTB4/5並びにPCIe-Gen5/6にも対応した0.3mmピッチ・フルシールドタイプを商品化しました。モバイル端末の拡張性を向上するための高速化への対応とUSB-Cなどの高速I/Fコネクタを配置する際の設計自由度向上に貢献します。
車載市場では、業界実績の高いFAKRAコネクタで、当社オリジナル構造の嵌合音対応品を開発し、レパートリー拡充を図りました。課題であった嵌合ロック音を従来の1.6倍に高め、製造現場における嵌合不良の防止に貢献します。
振動条件の厳しいモビリティ・産業機械市場では、接点を振動させずにXYZ方向にフローティングする3軸フローティングB2Bコネクタを開発しました。フローティング量は±0.5mm以上を有し、接点摺動させない構造を採用することで接点部の摩耗を防止し、高い信頼性を有します。また、モーターやバッテリーパックなど大電流通電のバスバーと基板を簡単かつ高信頼性で接続するアクティブ・フローティング・ソケットを上市しました。ドライブユニットやeAxle用途に比較的小電流から大電流までのレパートリーを揃えています。基板実装位置の制約を受けず、トップ・ボトムどちらからの挿入作業も可能にし、バスバーをバネ接触としたことで信頼性向上が図られ、高い評価を受けています。
(2) SCI事業関連
スマートホーム市場では、Matterに対応した家電コントロール技術を搭載したリモコンをはじめ関連製品を開発しました。指輪型デバイスはジェスチャー操作を用いた直感的な機器制御が可能で、次世代スマートホームにおける操作性・利便性向上が図れます。
センシング分野においてはエナジーハーベスト技術を活用した自立電源型デバイス「Harvest Loop®」を開発し、実用化に向けての取り組みを進めています。また、同じくエナジーハーベスト技術を応用した自転車用ワイヤレスロックシステム「eHoop」を開発し、電源レスでの運用を可能とする新たなモビリティ関連ソリューションとして提案しています。
社会課題の一つである省人化への提案として、LoRaWAN®対応GPSトラッカーや在庫管理センサーの開発を進めています。また、産業機器市場では、機器に取り付けて故障を未然に防止する予知センサーや、火災発生前の異常兆候を検知することで災害を未然に防止するセンサーの開発に取り組んでいます。これらの製品を通して、持続可能社会や産業効率化への貢献を目指しています。
(3) イノベーションセンター関連
イノベーションセンターでは、事業ポートフォリオ最適化の一環として通信モジュールビジネスをSCI事業部へ移管し、注力領域を明確化しました。これにより、生体情報を活用した新たな価値創出に向けた研究開発に一層注力していきます。当期は、「あたまの健康度を可視化する技術」と「筋電センサー」の開発を重点テーマとして推進し、生体データの高度解析によって従来見えなかった状態や動きを可視化し、社会課題解決のソリューション提案に取り組んでいます。
あたまの健康度を可視化する技術は、米国Canary Speech社の機械学習アルゴリズムを基盤に、国立循環器病研究センター等と共同開発したもので、健康度や気持ちの変化、ストレス等を分析します。約40秒の自由発話音声から2,500以上の特徴量をAIで解析し結果を出力する仕組みで、クラウド分析によりスマートフォンやPCなど多様なデバイスで利用可能です。現在、生命保険会社や健康食品会社での顧客獲得支援やモニタリング、自治体向け健康増進ツールとして活用が進んでいます。
筋電センサーでは、トレーニングジムとの共同開発により、筋電位を活用して身体の使い方を可視化する技術の実用化を推進しています。これにより、従来は感覚に依存していたトレーニングの最適化を、データに基づいて支援し、課題の抽出と改善提案を可能にします。さらに、ゴルフのインドアスクール企業との共同開発では、筋電データを活用した独自のスイング判定アルゴリズムの開発を進めています。これにより、従来のゴルフシミュレーターでは捉えきれなかった身体の使い方や動作の質を可視化し、より高度で個別最適化された指導の実現を目指しています。
(4) 生産技術関連他
生産技術面では、グローバルの全グループ工場で、製造工程の自動化率向上及びIoT・DX技術の活用による製造現場の効率化に取り組んできました。グループ全体の自動化率は前年比で1.7%向上しました。これは、東莞工場製作の自動機をマレーシア工場に導入したり、本社工場からの技術支援でメキシコ工場の基礎部門の自動化を進めるなど、グループ内での横断的な連携強化によるところです。
また、製造現場でのAI技術の活用にも取り組んでいます。製品外観検査工程・組立状態の検査・データ処理による不良原因分析などにAIを活用し、省人化・検査工数削減・変化点管理の強化を図っている他、製造設備の故障予知にAIを導入し、設備の予兆保全による安定稼働に結び付けています。全グループ工場の技術連携をさらに強化し、製造・検査設備へのAI技術の導入を内製化によって推進し、自動化および生産性・品質向上に継続的に取り組んでいきます。
新製品開発ではフロントローディング型開発システムを構築・推進し、シミュレーション技術(構造解析・流動解析・電磁界解析・光学解析など)の活用強化と解析スピードアップを図ると共に、機構強度・音響・材料配向・流体・加工成形を組み合わせた連成シミュレーションやAIを活用した最適化の導入でシミュレーション技能の高度化を図り、設計力強化・設計品質向上に向けた環境整備に取り組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費は2,891百万円です。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01805] S100YFRH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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