有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YIHY (EDINETへの外部リンク)
森永乳業株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
(1)研究方針
乳で培った技術を活かし、「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から研究開発に取り組むことで、サステナブルな社会の実現と世界中の人々の笑顔あふれる生活に貢献していくことをミッションとしています。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。
〔研究本部〕
◆ 研究企画部
研究本部における機能横断的部門として、研究開発を推進するための戦略立案や、研究資源の配分・管理を担う中核部門です。研究開発の発展に必要な学術情報の収集発信、臨床試験支援、研究広報、営業販売部門向け学術支援、および、研究所機能を支える庶務、設備メンテナンスなどの管理業務を行っています。
◆ 食品開発研究所
独自の製造技術やノウハウを活かして、「食のおいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」の両立を目指した飲料やヨーグルト、アイス、チーズ、デザート、および、製品の品質と環境負荷低減を追求した容器包装の研究開発に取り組んでいます。
◆健康栄養科学研究所
年代別、病態別に必要な栄養および健康に関する研究を行い、国内外向けの育児用ミルク、妊産婦向け食品、流動食、栄養補助食品など医療・介護施設向け食品の研究開発に取り組んでいます。地域連携による自治体の健康経営都市経営への取り組みに協力しています。
◆ 食品機能研究所※
ラクトフェリン、ペプチド、ラクチュロース、乳たんぱく質などの各種機能性素材とその活用製品について、製造・分析・評価などに関わる開発研究と、新規機能性および新規機能性素材を探索するための基礎研究、健康の維持増進に関するエビデンスを取得するための臨床研究に取り組んでいます。
◆ バイオティクス研究所※
ビフィズス菌などの腸内菌叢を起点に、プロバイオティクス・プレバイオティクス・ポストバイオティクスの新たな価値を創出し、世界へ発信する基礎研究および新製品開発に挑戦しています。 微生物の可能性を科学で解き放ち、人々の健康と幸福に貢献することを目指しています。
◆ フードソリューション研究所
自社製品をどう活用できるか、お客さまの視点で味覚や食感を評価し、レシピを提案して、より良い商品づくりに繋げています。また、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品開発や豆腐を中心とした植物性食品の開発も行っています。
※食品機能研究所・バイオティクス研究所は、2025年6月1日、従来の素材応用研究所・基礎研究所を改編、改
称し設置されました。
〔生産本部〕
◆ 技術開発部
商品を安全に高品質かつ効率よく生産し環境にも配慮する「生産技術(装置・システム)」の研究開発を行っています。「AI・IoT、ロボットなどの先端技術を応用した生産ラインの自働化・省人化」、「省エネ・水資源・廃棄物などの環境負荷低減への挑戦」、「ローコストオペレーション」、「高品質とおいしさの両立」などに取り組んでいます。
(2)研究開発費
当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は6,734百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。| 食品 | 6,674 | 百万円 |
| その他 | 59 | 〃 |
| 計 | 6,734 | 〃 |
(3)主な研究開発活動
2025年度は、今年度より開始した中期経営計画に基づいて、ヨーグルト・アイス・菌体・海外育児用ミルクを中心に研究・技術開発を強化するとともに、バイオティクス研究所の設立に伴うビフィズス菌など菌体の新規エビデンス創出や研究基盤強化に注力してきました。また、乳のさらなる価値向上を目指し、嗜好性を重視した商品、当社独自の素材や技術を活かした“おいしさと健康・栄養”を兼ね備えた商品群の拡大に向けた研究開発活動に取り組んでまいりました。
新商品・リニューアル商品(いずれも、期間限定発売、数量限定発売を含む)、および新規研究成果は以下の通りです。
① 飲料
◆「マウントレーニア」シリーズ‥‥「DECAF カフェインレス」(リニューアル)、「カフェラッテ ミルクショコラ」、「カフェラッテ 塩キャラメル やさしいミルクの甘み」
◆「リプトン」シリーズ‥‥「トロピカルルイボスティー マンゴーmix」、「塩バニラミルクティー」、「生キャラメル&クリームミルクティー」、「チャイティーラテ」、「Wいちごミルクティー」、「はちみつロイヤルミルクティー」、「チョコミルクティー ~香るマシュマロ~」
◆「森永サプリメントウォーター」シリーズ
◆「毎朝爽快スキンケア+ アップル味」
◆「inPROTEIN」シリーズ‥‥「すっきりマンゴーオレ風味」、「甘くないカフェオレ」
◆「森永マミー1日不足分の鉄分」
◆「森永おいしい牛乳」シリーズ‥‥キャップ付きの新形状容器を採用して新発売(「森永おいしい牛乳」、「森永おいしい低脂肪牛乳」、「森永おいしい高たんぱく高カルシウム」)
② デザート
◆「タニタ食堂監修」シリーズ‥‥「完熟マンゴープリン4個パック」、「ヨーグルトにあうフルーツソース ストロベリー」、「ヨーグルトにあうフルーツソース ブルーベリー」
◆「森永の焼プリン カフェ・オ・レ」
◆「森永サプリゼリー 睡眠改善」(EC限定発売)(機能性表示食品)
③ ヨーグルト
◆「ビヒダス」シリーズ‥‥「発酵酢ドリンク(ざくろ味・マスカット味)(機能性表示食品)」「便通改善 1日分の鉄分 ドリンクタイプ(機能性表示食品)」、「ビヒダス プレーンヨーグルト」新容器でリニューアル発売、「いちごミルク風味 4ポット」、「Wのビフィズス菌」(機能性表示食品、2026年4月発売)
◆「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「とろける洋梨ソース入」、「さくら&ももソース入」
◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥「森永アロエ&ヨーグルト つぶ数3倍」/「3倍大粒」リニューアル、「森永アロエ&ヨーグルト 脂肪ゼロ/森永のむアロエヨーグルト」
◆「トリプルヨーグルト」シリーズ(機能性表示食品)‥‥「上の血圧」に加え「下の血圧」も下げる機能を追加し、血圧機能を強化してリニューアル
◆「認知機能対策ヨーグルト ドリンクタイプ」(機能性表示食品)
◆「森永ラクトフェリン200ドリンクタイプ」‥‥「のどの乾燥感軽減」と「免疫機能の維持」のWケアの機能性表示食品
④ アイスクリーム
◆「ピノ」シリーズ‥‥「き・な・こ」、「ピスタチオ」、「ダブルショコラ」、「濃厚ティラミス」
◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「ザ・メロン(1本入り)」、「ジェラート ショコラ&深紅のベリー(1本入り)」、「安納芋(1本入り)」、「バニラバー(6本入り)」、「ザ・カスタードプリン(1本入り)」
◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「苺ショコラミルク」、「もも&白いサワー」、「練乳いちご」、「クリーミーキャラメルラテ」、「ブルーベリーレアチーズ」
◆「MOW PRIME(モウ プライム)」シリーズ‥‥「苺ショコラミルク」、「黒糖クッキー&きなこ」、「白いクッキー&クリーム」
⑤ チーズ
◆「クラフト フレッシュモッツァレラ」シリーズ‥‥「瀬戸内レモン&ハーブモッツァレラ」
◆「小さなチーズケーキ」シリーズ‥‥「小さなチーズケーキ×カルピスⓇ」、「芳醇りんごのアップルパイ風味~香るシナモン~」、「森永れん乳味」
◆「クラフト スライスチーズ」シリーズ‥‥「おうちBISTROデミグラスライスチーズ」
◆「フィラデルフィア」シリーズ‥‥「フィラデルフィアデザート6P クリームチーズと魅惑のラムレーズン&ナッツ」、「フィラデルフィアデザート6P まろやかはちみつ」、「フィラデルフィア チーズケーキミックス」
⑥ 栄養食品
◆高栄養流動食シリーズ‥‥「MA-ラクフィア0.6」、「MA-ラクフィア0.8」、「CZ-Hi0.6」、「CZ-Hi0.8」、
「わのか(和の奏)」(粘度可変流動食)、「ハイカロリークリミール300」
◆「サンキスト おなかうきうき満足果実(りんご、みかん、マスカット)」(機能性表示食品)
⑦ 海外向け栄養食品
◆「E-Okasan」シリーズ(ベトナム Morinaga Nutritional Foods Vietnam社/Morinaga Le May Vietnam社)
‥‥「バニラ風味」(液状タイプ)、「ミルクティ風味」「カフェオレ風味」(粉末タイプ)
◆「Chil-Go」(インドネシア PT.Kalbe Morinaga Indonesia社)
◆「BF-1ソフトパック」(パキスタン NutriCo Morinaga社)
⑧ ヘルスケア・健康食品・機能性素材
◆「スッキリオリゴ」(ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)含有食品)を機能性表示食品として新発売
◆「はぴねす乳酸菌Ⓡ」(Lactobacillus helveticusMCC1848(殺菌体))を海外市場向けに「LAC-Living+」として販売を開始~ハラール認証・コーシャ認証を取得した菌体~
⑨ 生産技術開発
◆工場内の衛生レベルの維持向上を目的に、微酸性次亜塩素酸水生成装置「PURESTER(ピュアスター)」を開発し、自社・関係会社の工場で使用し品質確保に役立てています。社外に向けては、工業向けの「PURESTER」シリーズを1996年より販売しています。食品添加物の殺菌料の指定を受け(2002年)、活用用途がますます拡大しています。
◆小規模な飲食店、幼稚園・保育園など使用量の少ない箇所に最適なコンパクトタイプから、スーパーマーケットや給食センターなど複数箇所で一定量を使用するお客様向けの中型機、大規模な食品工場に適した大型機等、お客様のご要望に応える機器開発を行っています。
⑩ 学術・研究
〔ビフィズス菌関連〕
◆ビフィズス菌BB536とラクチュロースを含むシンバイオティクスヨーグルトが、整腸作用に加えて、心の健康度や労働パフォーマンスを改善することを明らかにしました。本研究成果は『Gut Microbes Reports』に2025年4月10日に掲載されました(論文名: Synbiotic combination of Bifidobacterium longumBB536 and lactulose improves the presenteeism of healthy adults associated with aromatic lactic acids - A single-arm, open-label study)。
◆松本市立病院との共同研究において、ビフィズス菌M-63が健常な正期産児の腸内の炎症状態を軽減し、腸内細菌による有益な物質産生を高めることを確認しました。本研究成果は、『Pediatric Research』に2025年7月22日に掲載されました(論文名:Anti-inflammatory effects of Bifidobacterium infantisM-63 during early postnatal period in term infants)。
◆静岡県立大学食品栄養科学部との共同研究にて、ビフィズス菌に含まれる中鎖・長鎖脂肪酸の分析を実施し、菌種・菌株の種類によって脂肪酸の組成に大きな違いがあることを見出しました。また、ビフィズス菌M-16Vは、抗炎症作用やアトピー性皮膚炎との関連が指摘される黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性が報告されている脂肪酸「cis-7-ヘキサデセン酸(cis-7-16:1)」を、高いレベルで含有することも明らかになりました。本研究成果は、『Bioscience, Biotechnology & Biochemistry』に2025年10月10日に掲載されました(論文名:Comprehensive Analysis of Cell-Associated Fatty Acids in Bifidobacterium Strains)。
◆1日わずか500mgのラクチュロース摂取で、腸内のビフィズス菌が増加することを臨床試験で確認しました。本研究結果は、『Functional Foods in Health and Disease』に2025年12月8日に掲載されました(論文名:Ultra-low-dose lactulose modulates the gut microbiota in healthy adults: a double-blind, randomized, placebo-controlled crossover trial)。
〔ラクトフェリン関連〕
◆ラクトフェリンを機能性関与成分とした「免疫機能の維持」に関する機能性表示食品の届出が消費者庁に受理されました(届出日:2025年2月26日、届出番号:J1218)。ラクトフェリンを機能性関与成分とした「免疫機能の維持」に関する機能性表示食品については、当受理が1例目となります。
◆旭川医科大学との共同研究において、ラクトフェリンが食品成分としては世界で初めて、のどに存在する免疫の司令塔(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化することを確認しました。本研究成果は、『International Journal of Molecular Sciences』に2026年3月6日に掲載されました(論文名:Bovine Lactoferrin Modulates Mononuclear Cell Activity in Human Palatine Tonsils)。
〔健康関連〕
◆順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科との共同研究にて、血中アルブミン酸化還元バランスが中高年齢者の身体機能の変化を反映する有用な指標となる可能性を見出しました。本研究成果は、2025年5月30日~6月3日にアメリカで開催された国際学会「NUTRITION 2025」のフラッシュトークに選出されました。また、『Frontiers in Physiology』に2025年9月17日に掲載されました(論文名:The Effect of Resistance Training on Physical Function Is Associated with Changes in Serum Albumin Redox States in Middle-aged and Older Japanese Adults: A Quasi-experimental Study)。
◆森永乳業株式会社と北海道岩見沢市は、2025年7月9日に包括連携協定を締結しました。今回の連携協定は、人口減少や少子高齢化など単独では解決が難しい地域課題に対し、行政と企業が組織的に協力して取り組むために締結されたものです。これまで森永乳業は北海道大学COIの参画メンバーとして、岩見沢市の健康経営都市づくりを支援するため、低出生体重児の減少や母子の健康向上を目的とした母子健康調査を2017年から実施してきました。その研究の一環として、母子健康調査の中から腸内環境に着目し、その腸内環境の成熟とαディフェンシンとの関係と、将来の健康への可能性を明らかにいたしました。本研究成果は、『Communications Medicine』に2025年7月1日に掲載されました(論文名:Modulation of Bifidobacterium by HD5 during weaning is associated with high abundance in later life)。
◆学校法人渡辺学園東京家政大学食品衛生学研究室、調理科学第一研究室、食品機能学研究室との共同研究により、乳製品と一緒に摂取することで、小松菜が持つ好まれにくい味(酸味・辛味・渋味)が抑制されることを、分析型官能評価により確認しました。本研究成果は、食品科学分野の専門誌 『New Food Industry』 に2026年3月1日に掲載されました(論文名:乳製品による小松菜の酸味,辛味,渋味の抑制効果―官能評価による検証)。
⑪ 表彰
◆ビフィズス菌MCC1274(Bifidobacterium breveMCC1274)が、Informa Markets社(本社:イギリス)が主催する “Vitafoods Innovation Awards”において、「認知および感情の健康成分」部門で最優秀賞に値する“Winner”を受賞しました(2025年5月20日)。
◆乳酸菌学会2025年度大会(2025年7月4~6日開催)において、「ゲノム解析に基づいたプロバイオティクス製品のより厳格な品質管理法の開発」、および「ウェルシュ菌の2′-フコシルラクトース資化に伴う病原性関連遺伝子の発現上昇はビフィズス菌との共培養によって抑制される」が、それぞれ「優秀発表賞」を受賞しました。
◆北海道大学病院産科との共同研究にて、妊娠期におけるたんぱく質栄養状態には、特定の血中アミノ酸濃度が関係していることを確認しました。本研究成果は、2025年8月2日~3日に開催された「日本DOHaD学術集会」にて優秀演題賞を受賞しました。また、『BMC Pregnancy and Childbirth』に2025年8月14日に掲載されました(論文名: Relationship between dietary protein intake and serum essential free amino acid concentrations in Japanese pregnant women: an observational study)。
◆2025年度日本食品科学工学会(2025年8月27~29日)において、「マウントレーニア」シリーズの一部商品に採用している「水蒸気アロマ抽出技術」に関する基礎研究成果ならびに実製造への応用に関する研究成果が、「技術賞」を受賞しました。
◆国際酪農連盟(以下、IDF: International Dairy Federation)主催の「IDF World Dairy Summit 2025(チリ・サンティアゴ)」(2025年10月20~23日開催)において、「容器ヘッドスペースの酸素濃度がビフィズス菌入りヨーグルトに与える影響」に関するポスター発表が「乳製品加工技術」部門の“ベストポスター賞”を受賞しました。
◆ビフィズス菌MCC1274(Bifidobacterium breveMCC1274)が、タイ・バンコクにて開催された「Functional Food and Wellness Summit 2026(FFWS2026)」にて、「Annual Cognitive Function Product Award」を受賞しました(2026年1月19、20日)
◆京都大学と産学共同講座「ヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究講座」で執筆したレビュー論文「Ecological insights into the assembly of bifidobacterial communities in the infant gut」が、「The 26th Ecological Research Paper Award」を受賞しました(2026年3月14日)。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00331] S100YIHY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。




トップページ
ビジュアル財務諸表
大株主名検索
役員名検索
スペシャルコンテンツ
サイト内検索
お知らせ
お問合せ
使い方
ご利用規約
個人情報について
監修と運営
どん・ブログ
facebook ページ
オススメ書籍