有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YH3A (EDINETへの外部リンク)
三機工業株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
当社の研究開発活動は、建築設備セグメントにおいては、居住環境・生産環境・高度情報処理システムに関する技術開発を行っております。具体的には空調・換気・給排水衛生・電気・情報などの分野を対象としております。また、プラント設備セグメントにおいては、機械システム事業(搬送システム・機器などの産業設備)と環境システム事業(上下水処理・廃棄物処理などの環境保全技術)に関する技術開発も行っております。
これらの事業領域を基盤として、快適環境の創造やサステナビリティ、カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素技術、省エネルギー技術の研究開発を進めております。さらに、既存保有技術の高度化と改良、DXを活用した業務プロセス変革と生産性向上に関する開発も積極的に推進しております。
また、子会社においては、特記すべき重要な研究開発活動は行われておりません。
当連結会計年度における研究開発費は1,978百万円であります。なお、研究開発費は主に全社的な研究開発部門に係る費用であり、当部門は複数のセグメントにわたって横断的に活動しております。このため、セグメント別の研究開発費を明確に区分することが困難であるため、研究開発費は総額で記載しております。
主な研究開発成果は以下のとおりであります。
(建築設備事業)
(1) 自社保有3施設のZEB化
わが国は2050年のカーボンニュートラル達成に向け、建築物ストック平均でZEB水準の省エネルギー性能とする目標を掲げていますが、既存ストックへの対応が大きな課題となっています。当社は保有する以下の3施設においてZEB(net Zero Energy Building)化改修、建替えをすることにいたしました。
・三機テクノセンター(延床面積:約46,162㎡、神奈川県):ZEB Oriented改修
・豊田支店(延床面積:約1,091㎡、愛知県):Nearly ZEB改修
・苫小牧出張所(延床面積:約300㎡、北海道):『ZEB』建替え
当社総合研修・研究施設「三機テクノセンター」は、竣工から38年が経過したRC造地下1階・地上6階の複合用途事務所ビルです。もともとは外資系メーカーの研究施設として建設され、貸与していました。このような大規模かつ築年数を経た複合用途建物におけるZEB化改修は前例が少なく、高い難易度をともなう挑戦となります。
本改修は単なる更新にとどまらず、開発的な要素も多く含む計画です。そのため、複数の関連部署と連携し、組織横断的に知見を集めながら進めてまいりました。当社は、自社施設のZEB化で得た技術的ノウハウを活かし、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
(2) 新冷媒対応の高性能な直膨システムの構築
「三機テクノセンター」において、低高温環境風洞設備の研究開発に向け、構築工事を開始しました。
当社は、カーボンニュートラルの実現および地球環境負荷低減への貢献を重要な経営課題と位置づけており、その取り組みの一環として、オゾン破壊係数ゼロかつ地球温暖化係数(GWP)の低いグリーン冷媒であるR448A(GWP 1,390)を採用した直膨システムの構築を進めております。さらに次のステップとして、自然冷媒である二酸化炭素(CO2)(GWP 1)を使ったシステムについても、2027年度の構築完了を目標に計画を進めております。
本低高温環境風洞設備の活用により、変革が進む自動車業界をはじめ、各種環境試験室を必要とするお客様への提案力および営業展開のさらなる強化を図ってまいります。
(機械システム事業)
(1) 棚レス自動倉庫の開発
物流・製造業界では深刻な人手不足が続いており、倉庫業務においては、①人手作業の非効率解消、②限られたスペースの有効活用、③業務量に合わせた柔軟なレイアウト変更、④高額な設備投資の抑制といった課題があり、これらの課題を解決するため、固定設備を必要としない「棚レス自動倉庫」を開発しました。本設備は、立ち上げ工期が短く、導入後すぐに運用を開始できることにより、低コスト化を実現しました。今後は、お客様のご要望をさらに反映した商品化を進め、早期の市場投入を目指してまいります。
(2) 移動台車管理システムの開発
当社のメリス・ビアンカ®(AGV)向けに開発した移動台車管理システム(RCS)に、今年度は上記の「棚レス自動倉庫」に対応すべく、機能向上を行うとともに、ケースのロケーション管理と中身(部品や商品)の在庫管理に加え、入出庫管理機能を組み合わせた管理システムを開発しました。管理するケースや部品・商品の種類、管理項目、数量は、使用するPCのスペックの選定によって拡張できる仕組みにしました。また、ケースの保管間隔や積上げ段数の制限なども管理システム内で設定できるなど、ユーザにとって使いやすいシステムを構築しました。今後はさらなる高機能化を目指してまいります。
(3) ボール式ワーク回転コンベヤ装置の開発
コンベヤラインにおいて、搬送途中に小型のワークが意図しない向きに回転し、バーコードの読み取りが出来ずに異常ラインへ搬出される事象がありました。この課題を解決するためにベルトコンベヤ上に回転体を設け、その中にボールを敷き詰めた機構の「ボール式ワーク回転コンベヤ装置」を開発しました。この装置は、ベルトコンベヤを駆動することで回転体の中のボールも一緒に回転し、ワークの搬入出を行います。回転体の中央部にワークが到着すると、回転体がワークに貼られたバーコードの向きを補正し、下流へ払い出すことが可能になりました。今後は物流センターなどの搬送ラインへの導入が期待されます。
(環境システム事業)
省エネ型水処理装置の開発
環境インフラ分野の市場では、近年、脱炭素社会への需要や施設統廃合などによる既存施設の能力増強が求められるケースが増えています。従来の排水処理法に比べて処理能力の増強や省エネルギー性、脱炭素の特徴を有する省エネ型水処理装置「MABR(Membrane Aerated Biofilm Reactor)※」が注目されており、当社はその性能確認に向けた研究開発を進めています。MABRは中空糸膜を束ねたモジュールであり、省エネルギー性に優れ、高速処理することで処理能力を増強することが可能です。また、CO2などの温室効果ガスの排出量も削減されることで環境負荷の低減にも貢献できます。
本装置の実証試験にあたっては、汚水処理能力の更なる向上を目指し、横浜市および日本下水道事業団と共同研究協定を締結しました。MABR併用型活性汚泥法のパイロットプラントを用いた実下水での性能評価を行うことで、環境インフラ分野における技術開発を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※MABR(Membrane Aerated Biofilm Reactor):ガス透過膜を微生物担持体かつ酸素供給体とした生物膜反
応器
(不動産事業)
研究開発活動は特段行われておりません。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00107] S100YH3A)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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