有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YJDM (EDINETへの外部リンク)
藤倉コンポジット株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
当社グループは、「くらし」「ものづくり」「エネルギー」「いのち」「レジャー」の5つをキーテーマとして、基礎技術を発展させ、自然環境の保全、省エネルギーに貢献する製品や心の豊かさに繋がる製品の開発に注力しております。
コーポレートにおける研究開発活動としては、2024年に社長直轄として、従来の技術開発部門を発展させた先進技術戦略室を設置いたしました。技術企画の機能を充実させ、イノベーション創出のための活動を行っており、その一環として2025年にはセンサービジネスの事業化に向け、IoTスタートアップとの資本業務提携を行いました。さらに、2026年4月1日付で先進技術戦略室内に新事業開拓部を設置し、マーケティングを強化してまいります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,493百万円であります。
当連結会計年度におけるセグメント別の主な研究開発活動は次のとおりであります。
(1) 産業用資材
工業用品部門の自動車事業では、カーボンニュートラルの動きに呼応して、電気自動車をはじめ、燃料電池自動車やハイブリッド車に搭載される、電池、流体制御機器、軽量化部品、熱マネジメント部品に対応した製品開発に注力しております。車載用リチウムイオンバッテリーの熱暴走対策として、防爆弁と熱膨張耐火断熱材『フレガード(R)』を上市するとともに、蓄積した熱マネジメント技術を応用し、データセンター向けの発熱対策・難燃材料など新たな用途開発にも取り組んでおります。さらに、次世代燃料として期待される水素、アンモニア、e-fuel、バイオ燃料(アルコール燃料含む)に加え、新たな低環境負荷燃料であるrDME(再生ジメチルエーテル)についても、その使用環境に対応した耐溶解性・耐劣化性を有する材料開発を推進しております。また、住宅設備機器事業では、永く安定して機能部品を供給してきた実績を背景に、環境負荷の少ないエネルギーに対応した製品の開発や、サステナビリティを志向した新材料の開発、ゴムと樹脂等の複合品開発を促進し、新たな価値創造を図っております。さらには災害対策分野にも注力し、火災被害を抑制する熱膨張断熱材料や非常用マグネシウム空気電池など、くらしの安全・安心に貢献する製品を展開しております。今後も、自動車分野で培った材料技術や熱制御技術を基盤に、エネルギー・インフラ分野を含む新たな市場への展開を進めてまいります。
制御機器部門では、精密な流体制御を要する半導体製造装置向け機器や医療機器向け製品の拡充に取組んでおります。半導体分野では、エアベアリングやダイヤフラム方式を軸に新たな精密シリンダや、広い温度範囲で使用できる特殊シリンダについて開発を進めており、これらの要素機器にソフト技術を加え、位置や荷重を精密に制御するユニット製品の標準品開発に取り組んでおります。また、半導体製造に使用される各種ガス・液体を精密制御する機器の開発にも力を入れております。その他、高い精度を要求される大型金属加工品の内製化及び大型ユニット製品の開発を進めており、お客様の利便性に寄与する製品及びユニット開発を進めてまいります。バイオ医薬品製造プロセスで需要が高まるシングルユース製品の構成部材においては、これまでの開発成果をもとに本格的な市場投入を進めております。さらに、最先端の生命維持管理装置等に使用される次世代コンポーネントについては、医療機器メーカーとの共同開発を深化させてリソースの最適化を図るとともに、外部リソースの活用やアライアンスも視野に入れ、開発の加速化を推進しております。
当セグメントにかかる研究開発費は1,060百万円であります。
(2) 引布加工品
引布部門では、当社の基盤技術で強みである特殊機械設備を駆使した加工技術と、繊維やゴム配合の材料技術、これらを組み合わせた複合化技術を主軸に高機能ゴムシート及びゴム引布の開発を行っております。特に厚さ0.1~0.3mmの極薄ゴムシートや耐熱材料を用いたゴム引布は、医療、自動車、半導体、建築材料分野など幅広い分野で採用されております。近年では、自動車の電動化や半導体需要の拡大を背景に、高機能材料に対する要求が高まっており、当社においても高付加価値製品の開発を推進しております。
加工品部門では、引布部門で製造されたゴム引布を主材料とし、高度な設計・製造技術を活用した高機能加工製品を展開しております。なかでも、世界市場でシェアを有する救命いかだを代表とする救命設備関連製品については、海上安全や防災意識の高まりを背景に、機能向上に注力しております。国内向けでは、小型船舶等に対する安全設備の義務化に対応した改良型内部収容型救命浮器の設計・開発が完了し、生産及び出荷を開始しております。産業資材関連分野では、希少ガスであるヘリウムや窒素、SF6、バイオガス(メタン)、二酸化炭素、アルゴン、ブタンを再利用、回収するために一時貯蔵するガスバッグを展開しております。これらの製品は、カーボンニュートラル・環境負荷低減への対応を背景として需要が拡大しており、エネルギー関連分野や物流分野など、多様な市場要求に対応した製品開発に取り組んでおります。
当セグメントにかかる研究開発費は148百万円であります。
(3) スポーツ用品
ゴルフ用カーボンシャフト部門では、米国モデル『VENTUS』シリーズ及び日本モデル『SPEEDER NX』シリーズを中核製品として、グローバルに展開しております。これらの製品は、米国PGAツアーならびに国内男女主要ツアーにおいてそれぞれ使用率No.1を獲得するなど、高い市場評価を得ております。『SPEEDER NX』シリーズは、最新の設計テクノロジー『DHX(R)』の採用により、ヘッドスピード向上を通じた飛距離性能の向上を実現しております。一方、『VENTUS』シリーズでは、インパクト時のエネルギーロス低減を目的とした『VeloCoreテクノロジー』をさらに高度化した『VeloCore Plusテクノロジー』を展開し、競技志向のゴルファーを中心に評価を拡大しております。
カーボンアイアンシャフト分野においては、2025年にモデルチェンジを実施したメタルコンポジットアイアンシャフト『MCI』が市場で支持を獲得しております。また、2023年に発売した薄肉ゴムシートを複合した『TRAVIL』と合わせ、カーボンアイアンのアフターマーケット領域における市場拡大に寄与しております。これらの製品は、当社の事業理念であります「設計技術」「複合化技術」「加工技術」を融合し開発されたものであり、50g台から100g台まで一貫した振り心地を実現する設計により、幅広い顧客層への対応を可能としております。
当社のコア技術は、各種カーボンプリプレグを活用した設計技術に加え、金属複合化特許技術及びゴム複合化技術を組み合わせた異素材の複合・接合技術にあります。さらに、自社開発の三次元モーションキャプチャシステム『enso(R)』を活用し、シャフト挙動がスイングに与える影響を定量的に解析することで、製品開発の高度化を進めております。2026年中には、既存の屋外テストフィールドに加えインドア環境への導入を拡大し、開発プロセスの効率化及び高度化を図る計画です。
加えて、ゴルフシャフトで培った技術を応用し、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製品の産業用途への展開も推進しております。高強度・高剛性と軽量性を兼ね備えるCFRP技術に加え、優れた振動減衰特性を有するゴム複合化技術を組み合わせることで、軽量化、防振、熱マネジメントといったニーズに対応した高機能部品の供給を行っております。
当セグメントにかかる研究開発費は284百万円であります。
(4) その他
該当事項はありません。
コーポレートにおける研究開発活動としては、2024年に社長直轄として、従来の技術開発部門を発展させた先進技術戦略室を設置いたしました。技術企画の機能を充実させ、イノベーション創出のための活動を行っており、その一環として2025年にはセンサービジネスの事業化に向け、IoTスタートアップとの資本業務提携を行いました。さらに、2026年4月1日付で先進技術戦略室内に新事業開拓部を設置し、マーケティングを強化してまいります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,493百万円であります。
当連結会計年度におけるセグメント別の主な研究開発活動は次のとおりであります。
(1) 産業用資材
工業用品部門の自動車事業では、カーボンニュートラルの動きに呼応して、電気自動車をはじめ、燃料電池自動車やハイブリッド車に搭載される、電池、流体制御機器、軽量化部品、熱マネジメント部品に対応した製品開発に注力しております。車載用リチウムイオンバッテリーの熱暴走対策として、防爆弁と熱膨張耐火断熱材『フレガード(R)』を上市するとともに、蓄積した熱マネジメント技術を応用し、データセンター向けの発熱対策・難燃材料など新たな用途開発にも取り組んでおります。さらに、次世代燃料として期待される水素、アンモニア、e-fuel、バイオ燃料(アルコール燃料含む)に加え、新たな低環境負荷燃料であるrDME(再生ジメチルエーテル)についても、その使用環境に対応した耐溶解性・耐劣化性を有する材料開発を推進しております。また、住宅設備機器事業では、永く安定して機能部品を供給してきた実績を背景に、環境負荷の少ないエネルギーに対応した製品の開発や、サステナビリティを志向した新材料の開発、ゴムと樹脂等の複合品開発を促進し、新たな価値創造を図っております。さらには災害対策分野にも注力し、火災被害を抑制する熱膨張断熱材料や非常用マグネシウム空気電池など、くらしの安全・安心に貢献する製品を展開しております。今後も、自動車分野で培った材料技術や熱制御技術を基盤に、エネルギー・インフラ分野を含む新たな市場への展開を進めてまいります。
制御機器部門では、精密な流体制御を要する半導体製造装置向け機器や医療機器向け製品の拡充に取組んでおります。半導体分野では、エアベアリングやダイヤフラム方式を軸に新たな精密シリンダや、広い温度範囲で使用できる特殊シリンダについて開発を進めており、これらの要素機器にソフト技術を加え、位置や荷重を精密に制御するユニット製品の標準品開発に取り組んでおります。また、半導体製造に使用される各種ガス・液体を精密制御する機器の開発にも力を入れております。その他、高い精度を要求される大型金属加工品の内製化及び大型ユニット製品の開発を進めており、お客様の利便性に寄与する製品及びユニット開発を進めてまいります。バイオ医薬品製造プロセスで需要が高まるシングルユース製品の構成部材においては、これまでの開発成果をもとに本格的な市場投入を進めております。さらに、最先端の生命維持管理装置等に使用される次世代コンポーネントについては、医療機器メーカーとの共同開発を深化させてリソースの最適化を図るとともに、外部リソースの活用やアライアンスも視野に入れ、開発の加速化を推進しております。
当セグメントにかかる研究開発費は1,060百万円であります。
(2) 引布加工品
引布部門では、当社の基盤技術で強みである特殊機械設備を駆使した加工技術と、繊維やゴム配合の材料技術、これらを組み合わせた複合化技術を主軸に高機能ゴムシート及びゴム引布の開発を行っております。特に厚さ0.1~0.3mmの極薄ゴムシートや耐熱材料を用いたゴム引布は、医療、自動車、半導体、建築材料分野など幅広い分野で採用されております。近年では、自動車の電動化や半導体需要の拡大を背景に、高機能材料に対する要求が高まっており、当社においても高付加価値製品の開発を推進しております。
加工品部門では、引布部門で製造されたゴム引布を主材料とし、高度な設計・製造技術を活用した高機能加工製品を展開しております。なかでも、世界市場でシェアを有する救命いかだを代表とする救命設備関連製品については、海上安全や防災意識の高まりを背景に、機能向上に注力しております。国内向けでは、小型船舶等に対する安全設備の義務化に対応した改良型内部収容型救命浮器の設計・開発が完了し、生産及び出荷を開始しております。産業資材関連分野では、希少ガスであるヘリウムや窒素、SF6、バイオガス(メタン)、二酸化炭素、アルゴン、ブタンを再利用、回収するために一時貯蔵するガスバッグを展開しております。これらの製品は、カーボンニュートラル・環境負荷低減への対応を背景として需要が拡大しており、エネルギー関連分野や物流分野など、多様な市場要求に対応した製品開発に取り組んでおります。
当セグメントにかかる研究開発費は148百万円であります。
(3) スポーツ用品
ゴルフ用カーボンシャフト部門では、米国モデル『VENTUS』シリーズ及び日本モデル『SPEEDER NX』シリーズを中核製品として、グローバルに展開しております。これらの製品は、米国PGAツアーならびに国内男女主要ツアーにおいてそれぞれ使用率No.1を獲得するなど、高い市場評価を得ております。『SPEEDER NX』シリーズは、最新の設計テクノロジー『DHX(R)』の採用により、ヘッドスピード向上を通じた飛距離性能の向上を実現しております。一方、『VENTUS』シリーズでは、インパクト時のエネルギーロス低減を目的とした『VeloCoreテクノロジー』をさらに高度化した『VeloCore Plusテクノロジー』を展開し、競技志向のゴルファーを中心に評価を拡大しております。
カーボンアイアンシャフト分野においては、2025年にモデルチェンジを実施したメタルコンポジットアイアンシャフト『MCI』が市場で支持を獲得しております。また、2023年に発売した薄肉ゴムシートを複合した『TRAVIL』と合わせ、カーボンアイアンのアフターマーケット領域における市場拡大に寄与しております。これらの製品は、当社の事業理念であります「設計技術」「複合化技術」「加工技術」を融合し開発されたものであり、50g台から100g台まで一貫した振り心地を実現する設計により、幅広い顧客層への対応を可能としております。
当社のコア技術は、各種カーボンプリプレグを活用した設計技術に加え、金属複合化特許技術及びゴム複合化技術を組み合わせた異素材の複合・接合技術にあります。さらに、自社開発の三次元モーションキャプチャシステム『enso(R)』を活用し、シャフト挙動がスイングに与える影響を定量的に解析することで、製品開発の高度化を進めております。2026年中には、既存の屋外テストフィールドに加えインドア環境への導入を拡大し、開発プロセスの効率化及び高度化を図る計画です。
加えて、ゴルフシャフトで培った技術を応用し、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製品の産業用途への展開も推進しております。高強度・高剛性と軽量性を兼ね備えるCFRP技術に加え、優れた振動減衰特性を有するゴム複合化技術を組み合わせることで、軽量化、防振、熱マネジメントといったニーズに対応した高機能部品の供給を行っております。
当セグメントにかかる研究開発費は284百万円であります。
(4) その他
該当事項はありません。
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