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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008JYI

有価証券報告書抜粋 カネコ種苗株式会社 研究開発活動 (2016年5月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

研究開発に関しましては、常に高付加価値で新規性のあるオリジナル商品の開発に取り組んでおります。種苗事業では「野菜類及び飼料作物類」と「サツマイモなどの栄養繁殖性野菜類」の品種開発、花き事業では「トルコギキョウなどの花き類」の品種開発、また施設材事業では「自然光型養液栽培プラント及び閉鎖型植物工場」の開発を行っております。これらの研究部門が連携をとりながら、新たな農業システムを構築すべく研究開発活動を行っております。当連結会計年度の研究開発費の総額は、583,080千円となっております。
セグメント別研究開発の状況は次の通りであります。

(1)種苗事業
くにさだ育種農場では、野菜類及び飼料作物類の品種開発を行っております。当年度につきましては、一般社団法人日本種苗協会主催の第66回全日本野菜品種審査会において、“YR夏ゆたか”ダイコンが、1等特別賞となり農林水産大臣賞を受賞いたしました。形状や揃いの良さ、またダイコン内部の障害が少ない点を高く評価された結果です。
当年度は野菜7品種・飼料作物5品種を新発売といたしました。野菜類では、根の形状と肌の品質に優れる秋~年内どり用青首品種“豊秋”ダイコン。秀品率が高く秋から冬にかけて収穫する“源翠”ネギ。レタスの冬どりで問題となるビッグベイン病に強い初冬どり用品種“ジェントル”。また、長野県などで問題となっている根腐病に強い“サニーローズ”は赤色の発色に優れたサニーレタスです。飼料作物類では、倒伏に強く多収性の飼料用トウモロコシ“KD321”“KD502”“NS125スーパー”“NS129スーパー”をラインアップに加えました。ソルガム“ターザン”は低温伸長性に優れ北海道で栽培できる画期的な品種です。いずれも特徴のあるオリジナル商品で、産地での普及が期待できます。
引き続き新規性のある品種の開発を、国内及びアジア等の海外に向け積極的に行ってまいります。
波志江研究所では、バイオテクノロジー技術を利用してイモ類などの栄養繁殖性野菜のウイルスフリー化と品種改良を進めております。
サツマイモ苗の“シルクスイート”は、しっとりなめらかな肉質と甘さで市場や消費者の評価が高く、産地での栽培面積が増加し販売が順調に拡大しております。次のオリジナル新品種“HE404”についても評価が良好で産地での普及が期待できます。“ベニアズマ”“なると金時”については、更なるシェアアップを図るため産地に密着し優良系統の選抜を進めております。
ヤマノイモでは、栽培面積が更に増加している“ネバリスター”に続くオリジナル新品種の上市に向けて種イモ増殖を進めております。これは、短形で粘りが強く作りやすいという新しい特性を持っているため、今後の展開が期待できます。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、436,921千円であります。

(2)花き事業
花き育種研究室では、営利生産者向けの切花品種の育種と導入開発を行っております。
トルコギキョウでは“コレゾシリーズ”や“グラナスシリーズ”など知名度の高い品種を有し、売上が毎年増加しており、今期も前年を上回る成績を達成いたしました。品評会では第60回全日本花き品種審査会において“クレアブルー”が農林水産大臣賞を受賞するなど、多くの品種が上位入賞を果たしております。新品種としましては、これまで当社にはなかったフリンジの強い八重咲き品種“ジュリアスライトピンク”を上市いたしました。すでに非常に高い評価を得ており、今後の売上への貢献が期待されます。スターチス・シヌアータでは高寒冷地向けの新品種として、濃赤色の“アンタレス”、ピンク色の“セシリア”、ラベンダー色の“スペースラベンダー”の3品種の販売を開始いたしました。これらの品種を持って、高寒冷地でのシェアの拡大を図ってまいります。カーネーションでは毎年品種が充実してきており、自社育成品種が19品種となりました。それに伴い売上も増加してきております。デルフィニウムでは当社では初めてとなる八重咲きF1品種の“クレスライトブルー”の本格販売を開始し、新品目としてオキシペタルムの“シェーンブルー”とハボタンの“グリフィーユ”を上市いたしました。また、カスミソウの“スターマイン”も好評で、年々作付が増えてきております。ホームユース向けのJガーデン品目についても、国内外からの導入を積極的に行い、品揃えの充実を図っております。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、57,770千円であります。

(3)施設材事業
開発部では、安全・安心で、かつ効率の高い野菜生産を追求し、自然光型養液栽培プラント及び閉鎖型植物工場において、種苗会社という栽培ソフト面の強みを生かしたプラント開発を行っております。具体的には、栽培面積が増加しているマルチリーフレタスは2品種を新たに加え、様々な用途に応えることができます。汎用の果菜栽培プラント“カネコ・ロックファーム”の新しい作目として、ズッキーニの長期吊下げ誘引栽培法を開発いたしました。この栽培方法は、長期収穫と高栽植密度を可能とし、収穫量が大幅にアップいたします。閉鎖型植物工場におきましては、食事のカリウム摂取を制限されている方向けの、カリウムの含有量が少ないレタスの栽培管理方法を新規に開発いたしました。また、トマト及びキュウリ栽培用プラントの”カネコ・スプレーポニック”におきましては、新しい地域に導入され実績を積みつつあり、今後の展開が期待できます。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、88,389千円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00004] S1008JYI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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