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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007YAX

有価証券報告書抜粋 東京製綱株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度のわが国経済は、政府・日銀による経済対策や金融政策を背景として、企業収益や雇用情勢に改善がみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中国をはじめとする新興国経済の減速や原油価格の下落、年明け以降の急速な円高・株安など、景気の先行きは依然として不透明な状況となっております。
このような状況のもと、当社グループは2015年度から2019年度の5ヵ年の新中期経営計画「TCT-Focus2020」を策定し、この5年間を「事業基盤の更なる強化」と「成長戦略の着手・実行」の期間として位置付け、将来に亘り成長・社会貢献し続けるための諸施策に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、エレベータロープや道路安全施設の売上が増加した一方で、開発製品関連において前期に海外プロジェクト案件を計上した反動や原油安に伴う石油製品関連の減収等により、65,281百万円(前年同期比11.0%減)となりました。
利益面では、エレベータロープ等の売上増、原油安によるエネルギーコスト低下を含む原価改善等により、営業利益は4,303百万円(前年同期比9.0%増)となりましたが、主に外貨建債権の評価替えに伴う為替差損の影響等により、経常利益は3,021百万円(前年同期比32.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,673百万円(前年同期比30.0%減)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客に対するものであります。
①鋼索鋼線関連
ワイヤ製品においては、主にプロジェクト案件向けが減少しておりますが、エレベータロープ、繊維ロープ等のロープ製品の販売数量は増加しており、当事業の売上高は28,788百万円(前連結会計年度比2.4%増)となりました。利益面では、販売数量の増加、原油安によるエネルギーコスト低下を含む原価改善等により、セグメント利益(営業利益)は2,284百万円(前連結会計年度比24.5%増)となりました。
②スチールコード関連
市況の悪化に伴い、国内・中国共にタイヤコードの販売数量が減少しており、当事業の売上高は13,038百万円(前連結会計年度比13.6%減)となりました。利益面では、販売数量が減少したものの、原油安によるエネルギーコスト低下を含む原価改善等により、セグメント利益は777百万円(前連結会計年度比33.6%増)となりました。
③開発製品関連
国内における道路関連製品、海外向け炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)の売上が増加しておりますが、前期に海外プロジェクト案件の売上を計上した反動があり、売上高・利益共に減少しております。その結果、当事業の売上高は14,898百万円(前連結会計年度比24.7%減)、セグメント利益は658百万円(前連結会計年度比38.8%減)となりました。
④不動産関連
青森県八戸市にて2015年6月に開始した太陽光発電事業での売電収入も寄与し、当事業の売上高は1,272百万円(前連結会計年度比11.3%増)、セグメント利益は125百万円(前連結会計年度は43百万円の損失)となりました。
⑤その他
原油価格の下落に伴い、石油製品関連の売上が減少し、当事業の売上高は7,284百万円(前連結会計年度比20.7%減)、セグメント利益は458百万円(前連結会計年度比8.3%減)となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度比79百万円減少し、4,569百万円になっております。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上、仕入債務の増加等により4,240百万円の収入(前連結会計年度は7,844百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得等により2,166百万円の支出(前連結会計年度は1,744百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の減少等により2,087百万円の支出(前連結会計年度は3,525百万円の支出)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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