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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007VA1

有価証券報告書抜粋 サンコール株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は、Fine Precision Products(超精密機能製品)の機能拡大を通じてお客様の問題解決を図り、事業を拡大することを使命ととらえております。自動車業界が安全、環境、運転支援技術の開発による自動車の電動化、軽量化が加速し、電子化製品の需要増加と素材転換が進む中、当社は得意とする精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術を応用し、HV・EV・PHV・FCVに搭載されるキーパーツの開発と量産化を進め、将来の中核事業へ育成して参ります。
また、既存製品に代わる素材の研究開発に取り組んで参ります。更に、成長分野として医療・環境事業へ新規事業開拓を進め、事業基盤・領域の拡大を目指し、環境・エネルギー関連市場、医療・介護機器市場への参入を図ります。
なお、当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、9億40百万円であり、主な研究開発の成果は下記のとおりであります。費用は、品種別に対応させることが困難なため、総額で記載しております。
また、下記は主な製品区分ごとに記載し、対応セグメントは[ ]書きしております。

(1) 開発グループ[日本]
◎ダイヤモンドワイヤー開発・量産体制
太陽電池用シリコンウエハ切断及び次世代パワーデバイス(SiC、GaN)切断用の電着ダイヤモンドワイヤーの開発を行っております。太陽電池用途においては、単結晶のみならず多結晶切断も視野に入れ展開中、市場はカーフロス低減による細線化が急速に進んでおり、当社の得意とする極細素線(φ70μm以下)を用いた電着ダイヤモンドワイヤーで国内外のスライシングメーカーへPRし販売を進めてまいります。
◎装着型リハビリロボットの開発(医療関連)
京都大学COIプログラムで取組んでおります脳卒中後の装着型歩行リハビリロボット1号機が完成し2016年度より検証を進めてまいります。またKAI-R(人口膝関節置換手術後歩行リハビリロボット)の2018年上市に向け医療機器製造販売ライセンス取得も合わせて進めてまいります。
◎シャントonバスバーの開発(電気自動車、ハイブリッド自動車関連)
200~800アンペアもの大電流を直接測定し、高精度な電流計測を可能とする電流センサーでKOA株式会社と共同開発し展示会などで広くPRを行っています。バッテリーの管理用途として電気自動車やハイブリッド自動車、電動産業車両などに採用が期待されています。

(2) 精密機能材料[日本]
◎表面性状改善精密ピストンリング線材の開発
近年自動車は性能向上のためピストンリングは鋳物製からスチール線材(精密異形線)が主流となりました。今後更なる性能向上及びコスト低減のため、線材形状精度及び表面清浄を極限まで高め、リング成形後の機械加工廃止及び低減(ニアネット線材)を求められております。
当社は従来引抜線材の課題であった線材性状を改善する新工法を開発し、量産供給開始致しました。線材表面性状改善新技術をベースに今後事業拡大を進めてまいります。

(3)精密機能部品[日本]
◎新可変動弁機構用ぜんまいの開発
次世代エンジンの新可変動弁機構用部品として、弁ばねと同等の高品質を有する異形断面材を用いたぜんまいバネの開発を行っておりましたが、国内外自動車メーカーでの採用が決定し、2014年5月から国内大手自動車メーカー向けに量産を開始しました。その後、順次同メーカー他エンジンにも展開され、2015年9月には外国自動車メーカー向けの量産も開始されました。また、次期モデル用の開発にも着手しています。
◎シートベルトリトラクター用高トルクぜんまいの開発
高トルクぜんまいばね用異形圧延材の開発により、トルク値を現行比10%高めることが出来ました。これにより、ぜんまい材の薄板化と全長削減が実現でき、重量軽減によるコスト低減が可能となります。2016年度の製品量産化とその後の拡販を目指し、顧客と開発推進中です。

(4) サスペンション[日本]
◎マイクロアクチュエータ搭載サスペンションの量産設備開発
磁気ヘッドの精密位置決めを可能にする次世代マイクロアクチュエータ搭載サスペンションの量産設備の開発を行いました。アクチュエータ素子を高速・高精度で実装出来る生産設備を設計・製作し、これを用いて2015年度第3四半期から量産を開始しました。

(5) プリンター関連[日本]
◎プリンターローラー用チューブシャフトの開発
インクジェットプリンター及びレーザビームプリンターで使用されるローラーとして、真直性が高く、軽量化を実現したチューブシャフトの開発から製品化を進めてまいりました。今後さらに適用品を拡大するために、周辺の応用技術を開発しながら顧客へのPRを進めております。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01402] S1007VA1)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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