有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100806J
株式会社島精機製作所 研究開発活動 (2016年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社の企業グループにおきまして幅広く研究開発活動を行っており、当連結会計年度における研究開発費の総額は、26億9百万円であります。
セグメントに関連付けた研究開発費については、当社の研究開発活動が開発課題に対応したプロジェクトを必要に応じてフレキシブルに編成して取り組んでおり、セグメント別に関連付けることが困難であるため記載しておりません。
当連結会計年度における主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
当社グループのコア・ビジネスである横編機分野におきましては、4年に1度開催される繊維機械の国際見本市「ITMA2015」(開催は2015年11月)に向けた開発を進めてまいりました。
前連結会計年度に発表した最新鋭のホールガーメント横編機「MACH2XS」の機種バリエーションを拡充し、さらに、編出し時に無駄を生まない、効率的なモノ創りを実現する2枚の編出し針装置を新たに開発し、ホールガーメント横編機の進化を後押ししました。
また、ホールガーメント横編機のミニタイプにおいても従来は帽子、マフラーなどファッションアイテム向けが中心でしたが、産業資材など非衣料用途に広がりを見せており、これらに適用する編機の開発を進めてまいりました。
そして成型編機においても、スプリング式編出し装置を開発し、編出し時の形状をコントロールすることが可能となり、デザインの幅が広がり高品位なニット生産につなげていけます。
また、ループプレッサーベッド機構を搭載した「SRY183LP」に16ゲージタイプを新たに加えました。同製品の特性を生かす編地に横糸を通すインレイ編みにおいても、より細かな編み表現が可能になることで、今までにない付加価値の高い製品が生み出されると期待されます。
一方、「ALL in One」コンセプトのもと開発されたデザインシステム「SDS-ONE APEX3」は、トータルソリューションシステムとして進化をつづけております。当期は、株式会社豊田自動織機と共同で開発した織物用デザインシステム「APEX-T」を発表しました。織物の分野における企画デザインからシミュレーション、そして作成データを同社製織機へ転送することで生産性向上につながり、当社のデザインシステムの能力が同分野でも発揮されていくこととなります。
昨今、ニット生産拠点が中国からベトナム等のASEAN諸国やバングラデシュに分散している中、ユーザーであるニットメーカーでは、その生産管理の面も複雑化してきており、それらのサポートも非常に重要になってきています。全工程が可視化できる生産管理システム「ShimaKnitPLM」を開発し、「ITMA2015」で参考出品しました。
ニット編成面の開発を進めるトータルデザインセンターにおいては、最先端の横編み技術を駆使し、独創的で魅力あふれるニットファッションの開発を行ってまいりました。当期は、ホールガーメント横編機「MACH2XS」を中心に機械の性能を十二分に活かしたオリジナルサンプルの制作に注力し、「ITMA2015」では、多くの来場者に当社機械の特性をアピールすることができました。さらに、インレイ編みに特殊な加工を施すことで独特な風合い、より快適な着心地が得られる技術「KNEAVE(ニーヴ)」や、インレイ技術を活用したホールガーメント製品「Airdrobe(エアドローブ)」のサンプル開発も行い、従来にはない発想で取り組んできました。また、ニットの更なる可能性を広げるため、インテリア製品のサンプル作成やスポーツ関係向けに糸開発も含めたニット製品の提案にも注力いたしました。
近年、アパレル業界以外での採用が進む自動裁断機の「P-CAM」シリーズは、幅広い産業での需要に対応するための開発を行ってまいりました。当期は、裁断時に生地を保持する為の吸引力を強化するターボファンを装着したタイプを追加しました。さらに省人化に対応するため、裁断機にとどまらず、延反からラベリングそしてピックアップと裁断の前後工程においてもTotal Cutting Solutionとして開発を強化しています。今後も性能の向上に加え、お客様の要望に合わせた開発を継続することで、航空宇宙関連をはじめ自動車産業、産業資材など様々な業界への浸透を図ってまいります。
さらに、カシミア紡績において世界有数の品質、技術を有する東洋紡糸工業では、新たな紡績技術「E-FILU(イーフィール)」を開発しました。この技術により、これまでにない白度や鮮やかな発色の糸を製造することができるようになりました。
以上のように、当社グループでは、創業以来、「Ever Onward ― 限りなき前進」の経営理念のもと、「創造性にもとづく独自の技術開発」を基本に、ハードウェア、ソフトウェアを自社開発し、常に顧客の立場に立った製品及びノウハウを生み出すための研究開発に努めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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