旭精工株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)

当社は、軸受ユニットの日本におけるパイオニアとして、国内は言うに及ばず北米、欧州、アジア圏をメインに、全世界にその市場のニーズに合わせた製品を供給し、産業界の発展に寄与して参りました。この長年にわたる技術開発・改良と生産技術力をもとに蓄積したシーズと市場のニーズから顧客満足度の高い商品を供給すべく、研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は51百万円であり、北米は販売会社のため研究活動はありません。日本での主な研究開発の成果は次のとおりです。
(1)軸受ユニット
ステンレスシリーズのグリースニップルは、従来、銅合金にニッケルメッキを施していましたが、銅合金中に環境負荷物質の鉛を少量含有していました。今回、グリースニップルの材質を、オールステンレス鋼に変更し、環境負荷物質を含まないと共に、耐食性に優れたグリースニップルを提供することが可能になりました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は21百万円であります。

(2)エアークラッチ・ブレーキ
当事業は市場より、小形で安定した高トルクのエアークラッチ・ブレーキが要求されており、現在エア圧で開放する逆作動タイプのキャリパーブレーキを開発中です。
当連結会計年度における研究開発費の金額は22百万円であります。

(3)直線運動機器
当事業は市場より、現状のレールクランパーに対し、より保持力の高いタイプの要求があります。これらの要求に対して、現在、摩擦板に特殊な表面処理を施した耐久試験を実施中です。
当連結会計年度における研究開発費の金額は7百万円であります。