有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007V9I
テルモ株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)
文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2016年6月27日)現在において当社グループが判断したものであります。将来に関する事項は不確実性を内包しておりますので将来生じる実際の結果と差異が生じる可能性があります。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(1)経営成績
①売上高-概況
日本では、TIS事業が売上を伸ばし、前期比2.2%増の1,872億円となりました。海外では、米国及び中国を中心とするアジアのTIS事業とニューロバスキュラー事業の売上が好調に推移し、前期比10.3%増の3,378億円となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は、前期比7.3%増の5,250億円となりました。
②売上総利益
売上総利益は、国内外における高付加価値製品の売上拡大に加え、継続的な原価低減も寄与し、前期比11.3%増の2,849億円となりました。
③営業利益
営業利益は、売上総利益の増加が販売費及び一般管理費の増加を上回ったことにより、前期比21.1%増の817億円となりました。
④経常利益
経常利益は、営業利益が増加した一方、為替差損を計上した結果、前期比3.3%増の731億円となりました。
⑤親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比31.7%増の507億円となりました。
セグメントごとの業績、売上高、営業利益の概況については、「1 業績等の概要 (1)業績」に記載しております。
(2)財政状態の分析
①流動資産
当連結会計年度末における流動資産残高は前連結会計年度末残高に比べ377億円減の3,747億円となりました。
有価証券(譲渡性預金)の償還による減少が主な要因です。
②有形固定資産
当連結会計年度末における有形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ27億円減の1,758億円となりました。
③無形固定資産
当連結会計年度末における無形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ415億円減の2,905億円となりました。
償却による減少が主な要因です。
④投資その他の資産
当連結会計年度末における投資その他の資産残高は前連結会計年度末残高に比べ100億円減の553億円となりました。
⑤流動負債
当連結会計年度末における流動負債残高は前連結会計年度末残高に比べ389億円増の1,688億円となりました。
1年内償還予定の社債が400億円増加したことが主な要因です。
⑥固定負債
当連結会計年度末における固定負債残高は前連結会計年度末残高に比べ673億円減の2,213億円となりました。
1年内償還予定の社債400億円を流動負債に振替えたこと及び長期借入金の返済による減少が主な要因です。
⑦純資産
当連結会計年度末における純資産の部の残高は、利益剰余金が363億円増加した一方で、自己株式の取得610億円や為替の影響もあり、前連結会計年度末に比べ620億円減の5,115億円となりました。
なお、キャッシュ・フローの状況については、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。
(3)次期の見通し
2017年3月期は、円高及び薬価・公定価改定に伴い売上・利益へのマイナスの影響が見込まれますが、各カンパニーが成長機会を捉え、以下の取り組みを通じて、次期の業績見通しの達成とともに、今後の持続的かつ収益性のある質の高い成長を目指します。
心臓血管カンパニーでは、グローバルでの競争優位性を更に高めるべく、製品パイプラインを拡充するとともに、既存事業の隣接領域を中心に成長機会を探索し、有望な技術・製品への投資を行っていきます。TIS事業では、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster」の拡販に注力し、売上伸長を目指します。ペリフェラル領域では、末梢動脈疾患治療用ステント及びバルーンカテーテルなど、治療用デバイスの売上拡大を図ります。ニューロバスキュラー事業では、脳梗塞治療用デバイスなどコイル以外の製品ラインアップを拡充し、引き続き高い成長を目指します。CV事業では、米国子会社であるテルモカーディオバスキュラーシステムズCorp.のアナーバー工場において、FDA基準の品質システムを確立し、生産・供給開始に向けた準備に注力します。
ホスピタルカンパニーでは、医療現場のニーズに応じた高付加価値製品の提供と収益マネジメントの徹底により、更なる収益改善を目指します。
基盤医療器事業では、IT機能を搭載したスマートポンプや閉鎖式輸液システムなど、医療現場の安全性と業務効率の向上に貢献する高付加価値製品をシステムとして提案し、導入先の拡大を図ります。D&D事業では、製薬メーカーとの戦略的提携を推進し、プレフィルドシリンジの供給先拡大に注力します。日本では、ワクチンの効果を高めることが期待される皮内投与を、簡便かつ確実に実施できることをコンセプトとした皮内投与型デバイス「イムサイス」の販売に向けて、準備を進めていきます。DM・ヘルスケア事業では、血糖値、体温、血圧などの測定値を電子カルテに転送できる通信機能付きバイタルサイン測定機器シリーズ「HRジョイント」の普及を推進し、測定機器の売上拡大を図ります。
血液システムカンパニーでは、新興国での医療需要の増加を着実に捉えるとともに、アフェレシス治療分野、細胞処理分野で売上を伸ばすことで、持続的な成長を目指します。アフェレシス治療分野では、適応領域の拡大を図るとともに、新興国で更なる普及を推進します。細胞処理分野では、再生医療の普及に必要とされる、効率的な細胞培養に貢献する製品の売上拡大に注力します。グローバルでの生産体制の統合も着実に進んでおり、ベトナムのホーチミン市近郊の工場において、商業生産開始に向けた準備を進めていきます。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(1)経営成績
前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |
売上高 | 489,506 | 525,026 | 35,520 | 7.3 |
売上総利益 | 256,025 | 284,900 | 28,874 | 11.3 |
営業利益 | 67,456 | 81,703 | 14,246 | 21.1 |
経常利益 | 70,730 | 73,090 | 2,360 | 3.3 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 38,470 | 50,676 | 12,205 | 31.7 |
①売上高-概況
日本では、TIS事業が売上を伸ばし、前期比2.2%増の1,872億円となりました。海外では、米国及び中国を中心とするアジアのTIS事業とニューロバスキュラー事業の売上が好調に推移し、前期比10.3%増の3,378億円となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は、前期比7.3%増の5,250億円となりました。
②売上総利益
売上総利益は、国内外における高付加価値製品の売上拡大に加え、継続的な原価低減も寄与し、前期比11.3%増の2,849億円となりました。
③営業利益
営業利益は、売上総利益の増加が販売費及び一般管理費の増加を上回ったことにより、前期比21.1%増の817億円となりました。
④経常利益
経常利益は、営業利益が増加した一方、為替差損を計上した結果、前期比3.3%増の731億円となりました。
⑤親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比31.7%増の507億円となりました。
セグメントごとの業績、売上高、営業利益の概況については、「1 業績等の概要 (1)業績」に記載しております。
(2)財政状態の分析
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
自己資本当期純利益率 | 7.2% | 9.3% |
総資産当期純利益率 | 4.2% | 5.4% |
自己資本比率 | 57.8% | 56.7% |
1株当たり純資産 | 1,513.73円 | 1,408.53円 |
フリー・キャッシュ・フロー | 32,689百万円 | 56,808百万円 |
①流動資産
当連結会計年度末における流動資産残高は前連結会計年度末残高に比べ377億円減の3,747億円となりました。
有価証券(譲渡性預金)の償還による減少が主な要因です。
②有形固定資産
当連結会計年度末における有形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ27億円減の1,758億円となりました。
③無形固定資産
当連結会計年度末における無形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ415億円減の2,905億円となりました。
償却による減少が主な要因です。
④投資その他の資産
当連結会計年度末における投資その他の資産残高は前連結会計年度末残高に比べ100億円減の553億円となりました。
⑤流動負債
当連結会計年度末における流動負債残高は前連結会計年度末残高に比べ389億円増の1,688億円となりました。
1年内償還予定の社債が400億円増加したことが主な要因です。
⑥固定負債
当連結会計年度末における固定負債残高は前連結会計年度末残高に比べ673億円減の2,213億円となりました。
1年内償還予定の社債400億円を流動負債に振替えたこと及び長期借入金の返済による減少が主な要因です。
⑦純資産
当連結会計年度末における純資産の部の残高は、利益剰余金が363億円増加した一方で、自己株式の取得610億円や為替の影響もあり、前連結会計年度末に比べ620億円減の5,115億円となりました。
なお、キャッシュ・フローの状況については、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。
(3)次期の見通し
2017年3月期は、円高及び薬価・公定価改定に伴い売上・利益へのマイナスの影響が見込まれますが、各カンパニーが成長機会を捉え、以下の取り組みを通じて、次期の業績見通しの達成とともに、今後の持続的かつ収益性のある質の高い成長を目指します。
心臓血管カンパニーでは、グローバルでの競争優位性を更に高めるべく、製品パイプラインを拡充するとともに、既存事業の隣接領域を中心に成長機会を探索し、有望な技術・製品への投資を行っていきます。TIS事業では、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster」の拡販に注力し、売上伸長を目指します。ペリフェラル領域では、末梢動脈疾患治療用ステント及びバルーンカテーテルなど、治療用デバイスの売上拡大を図ります。ニューロバスキュラー事業では、脳梗塞治療用デバイスなどコイル以外の製品ラインアップを拡充し、引き続き高い成長を目指します。CV事業では、米国子会社であるテルモカーディオバスキュラーシステムズCorp.のアナーバー工場において、FDA基準の品質システムを確立し、生産・供給開始に向けた準備に注力します。
ホスピタルカンパニーでは、医療現場のニーズに応じた高付加価値製品の提供と収益マネジメントの徹底により、更なる収益改善を目指します。
基盤医療器事業では、IT機能を搭載したスマートポンプや閉鎖式輸液システムなど、医療現場の安全性と業務効率の向上に貢献する高付加価値製品をシステムとして提案し、導入先の拡大を図ります。D&D事業では、製薬メーカーとの戦略的提携を推進し、プレフィルドシリンジの供給先拡大に注力します。日本では、ワクチンの効果を高めることが期待される皮内投与を、簡便かつ確実に実施できることをコンセプトとした皮内投与型デバイス「イムサイス」の販売に向けて、準備を進めていきます。DM・ヘルスケア事業では、血糖値、体温、血圧などの測定値を電子カルテに転送できる通信機能付きバイタルサイン測定機器シリーズ「HRジョイント」の普及を推進し、測定機器の売上拡大を図ります。
血液システムカンパニーでは、新興国での医療需要の増加を着実に捉えるとともに、アフェレシス治療分野、細胞処理分野で売上を伸ばすことで、持続的な成長を目指します。アフェレシス治療分野では、適応領域の拡大を図るとともに、新興国で更なる普及を推進します。細胞処理分野では、再生医療の普及に必要とされる、効率的な細胞培養に貢献する製品の売上拡大に注力します。グローバルでの生産体制の統合も着実に進んでおり、ベトナムのホーチミン市近郊の工場において、商業生産開始に向けた準備を進めていきます。
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