有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007V9I
テルモ株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)
(1)業績
≪連結業績≫
当期における医療市場は、米国では医療保険加入者の増加などを背景に、医療需要は緩やかな拡大基調が続きました。中国では経済の減速が続いていますが、医療制度改革が推進される中、医療需要は引き続き底堅く推移しました。日本では、財政健全化に向けて医療費適正化が推進される中、健康寿命の延伸や医療経済性の向上に寄与する医薬品・医療機器へのニーズが高まっています。また、2014年に施行された医薬品医療機器法の下、再生医療の実用化に向けた取り組みが活発化しています。当社では、虚血性心疾患による重症心不全を対象としたヒト(自己)骨格筋由来細胞シート「ハートシート」が、2015年9月に同法施行後初となる条件及び期限付承認を取得しました。
このような環境の下、当社グループでは現在、「世界で存在感のある企業になる」という目標を掲げ、カンパニー経営を軸に持続的かつ収益性のある、質の高い成長を目指して経営を推進しております。
この結果、当連結会計年度の売上高は、前期比7.3%増の5,250億円となり、営業利益は前期比21.1%増の817億円となりました。
当社グループは、海外子会社の業績管理区分を一部見直したため、2014年10月1日より、連結子会社であるハーベストテクノロジーズCorp.及びハーベストテクノロジーズGmbHに係る収支を、従来の「心臓血管カンパニー」から「血液システムカンパニー」の報告セグメントに含めて記載する方法に変更しております。前第2四半期連結累計期間のセグメント情報は、変更後の報告セグメント区分に基づき作成したものを開示しております。(以下、「2 生産、受注及び販売の状況」においても同じ。)
セグメントの業績は次のとおりです。
(注) 当該セグメントの業績における営業利益は全社費用の配賦後であります。
TIS事業では、2015年10月に薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster」を日本で発売しました。前期に販売を開始した欧州、中南米及びアジアを含め、各地域で売上が好調に推移しました。また、米国ではTRI(手首の血管から冠動脈にアプローチするカテーテル手技)関連製品の販売が好調に推移するとともに、中国を中心にアジアの売上も伸長しました。ニューロバスキュラー事業も、米国及び中国を中心にアジアでの売上を大きく伸ばしました。
その結果、心臓血管カンパニーの売上高は前期比13.9%増の2,586億円となりました。
日本では、閉鎖式輸液システムや腹膜透析、糖尿病向け製品などの売上が伸長し、増収となりました。海外では、アジアで輸液ポンプなどの売上が堅調に推移する一方、欧州及び中南米を中心に低収益事業の縮小により事業ポートフォリオの見直しを進め、収益性の改善に努めました。
その結果、ホスピタルカンパニーの売上高は前期比0.0%減の1,614億円となりました。
日本では、献血数の減少傾向が続き、採血時に使用される関連製品の需要にも影響があり、減収となりました。海外では、米国で当初の計画よりずれ込んでいた新価格への移行が完了した結果、血液センター向けの製品で売上の伸びが鈍化しましたが、アフェレシス治療分野及び細胞処理分野の売上が拡大するとともに、新興国を中心に血液センター向け製品の販売も堅調に推移しました。
その結果、血液システムカンパニーの売上高は、前期比3.9%増の1,050億円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
≪キャッシュ・フロー計算書概要≫
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は803億円(前連結会計年度は731億円の取得)となりました。税金等調整前当期純利益は769億円、減価償却費は337億円、のれん償却額は110億円となりました。また、法人税等の支払額は365億円となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は235億円(前連結会計年度は404億円の使用)となりました。有形固定資産の取得による支出282億円が主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は△799億円(前連結会計年度は441億円の取得)となりました。自己株式の取得による支出610億円及び配当金の支払132億円が主な要因です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末より297億円減少して1,469億円となりました。
≪連結業績≫
前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |
売上高 | 489,506 | 525,026 | 35,520 | 7.3 |
(国内) | 183,146 | 187,210 | 4,064 | 2.2 |
(海外) | 306,359 | 337,815 | 31,455 | 10.3 |
営業利益 | 67,456 | 81,703 | 14,246 | 21.1 |
経常利益 | 70,730 | 73,090 | 2,360 | 3.3 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 38,470 | 50,676 | 12,205 | 31.7 |
当期における医療市場は、米国では医療保険加入者の増加などを背景に、医療需要は緩やかな拡大基調が続きました。中国では経済の減速が続いていますが、医療制度改革が推進される中、医療需要は引き続き底堅く推移しました。日本では、財政健全化に向けて医療費適正化が推進される中、健康寿命の延伸や医療経済性の向上に寄与する医薬品・医療機器へのニーズが高まっています。また、2014年に施行された医薬品医療機器法の下、再生医療の実用化に向けた取り組みが活発化しています。当社では、虚血性心疾患による重症心不全を対象としたヒト(自己)骨格筋由来細胞シート「ハートシート」が、2015年9月に同法施行後初となる条件及び期限付承認を取得しました。
このような環境の下、当社グループでは現在、「世界で存在感のある企業になる」という目標を掲げ、カンパニー経営を軸に持続的かつ収益性のある、質の高い成長を目指して経営を推進しております。
この結果、当連結会計年度の売上高は、前期比7.3%増の5,250億円となり、営業利益は前期比21.1%増の817億円となりました。
当社グループは、海外子会社の業績管理区分を一部見直したため、2014年10月1日より、連結子会社であるハーベストテクノロジーズCorp.及びハーベストテクノロジーズGmbHに係る収支を、従来の「心臓血管カンパニー」から「血液システムカンパニー」の報告セグメントに含めて記載する方法に変更しております。前第2四半期連結累計期間のセグメント情報は、変更後の報告セグメント区分に基づき作成したものを開示しております。(以下、「2 生産、受注及び販売の状況」においても同じ。)
セグメントの業績は次のとおりです。
セグメントの名称 | 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減額 (百万円) | |
心臓血管カンパニー | 売上高 | 226,944 | 258,600 | 31,656 |
営業利益 | 45,672 | 61,616 | 15,944 | |
ホスピタルカンパニー | 売上高 | 161,462 | 161,382 | △80 |
営業利益 | 20,833 | 22,613 | 1,780 | |
血液システムカンパニー | 売上高 | 101,099 | 105,042 | 3,943 |
営業利益 | 2,626 | △1,405 | △4,032 | |
調整額 | 売上高 | - | - | - |
営業利益 | △1,676 | △1,121 | 554 |
TIS事業では、2015年10月に薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster」を日本で発売しました。前期に販売を開始した欧州、中南米及びアジアを含め、各地域で売上が好調に推移しました。また、米国ではTRI(手首の血管から冠動脈にアプローチするカテーテル手技)関連製品の販売が好調に推移するとともに、中国を中心にアジアの売上も伸長しました。ニューロバスキュラー事業も、米国及び中国を中心にアジアでの売上を大きく伸ばしました。
その結果、心臓血管カンパニーの売上高は前期比13.9%増の2,586億円となりました。
日本では、閉鎖式輸液システムや腹膜透析、糖尿病向け製品などの売上が伸長し、増収となりました。海外では、アジアで輸液ポンプなどの売上が堅調に推移する一方、欧州及び中南米を中心に低収益事業の縮小により事業ポートフォリオの見直しを進め、収益性の改善に努めました。
その結果、ホスピタルカンパニーの売上高は前期比0.0%減の1,614億円となりました。
日本では、献血数の減少傾向が続き、採血時に使用される関連製品の需要にも影響があり、減収となりました。海外では、米国で当初の計画よりずれ込んでいた新価格への移行が完了した結果、血液センター向けの製品で売上の伸びが鈍化しましたが、アフェレシス治療分野及び細胞処理分野の売上が拡大するとともに、新興国を中心に血液センター向け製品の販売も堅調に推移しました。
その結果、血液システムカンパニーの売上高は、前期比3.9%増の1,050億円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
≪キャッシュ・フロー計算書概要≫
前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減額 (百万円) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 73,110 | 80,303 | 7,192 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △40,421 | △23,495 | 16,925 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | 44,121 | △79,936 | △124,057 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 176,662 | 146,927 | △29,735 |
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は803億円(前連結会計年度は731億円の取得)となりました。税金等調整前当期純利益は769億円、減価償却費は337億円、のれん償却額は110億円となりました。また、法人税等の支払額は365億円となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は235億円(前連結会計年度は404億円の使用)となりました。有形固定資産の取得による支出282億円が主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は△799億円(前連結会計年度は441億円の取得)となりました。自己株式の取得による支出610億円及び配当金の支払132億円が主な要因です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末より297億円減少して1,469億円となりました。
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