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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007RHP

有価証券報告書抜粋 THK株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等


文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2016年6月20日)現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告金額及び報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与えるような見積りを必要とします。これらの見積りにつきましては、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果につきましては、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成にあたっての重要な会計方針等は、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおりであります。

(2) 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析

(経営成績)
① 売上高
当社グループでは、LMガイドをはじめとした当社製品の市場を拡大すべく「グローバル展開」と「新規分野への展開」を成長戦略の柱として掲げています。グローバル展開においては、中国をはじめとした新興国ではFA(Factory Automation)の進展などを背景としてマーケットは成長し、先進国でもユーザーの裾野が拡がる中、これらの需要を取り込むべくグローバルで販売網の拡充に努めています。新規分野への展開においては、医療機器や航空機、ロボット、再生可能エネルギーなど新たな分野で当社製品の採用が拡がる中、従来品のみならず新規開発品の売上高の拡大を図っています。加えて、営業体制の強化やマーケティング戦略機能の強化により売上高の拡大に努めています。
当連結会計年度においては、これまで強化してきた事業体制を活かしてグローバル規模で積極的な拡販に努めました。また、輸送用機器関連事業のさらなる拡大を目的として、当社グループは2015年8月31日にTRW Automotive Inc.から欧州及び北米のL&S(リンケージ アンド サスペンション)事業を譲り受け、THK RHYTHM AUTOMOTIVE(TRA)として4社を連結対象としました。これらに加え、為替が前期に比べて円安で推移したことなどから、連結売上高は前期に比べて227億9千9百万円(10.5%)増加し2,404億7千8百万円となりました。
② 売上原価、売上総利益
コスト面では、将来の成長に向けた投資に伴う固定費の増加などにより、売上高原価率は前期に比べて2.6ポイント上昇し71.8%となりました。
③ 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費については、売上高が増加する中でも各種費用の抑制や業務の効率化に努めた一方、事業譲受に伴う取得関連費用が14億8千7百万円発生したことなどにより、売上高に対する比率は前期に比べて0.8ポイント上昇し18.5%となりました。
④ 営業利益
営業利益は前期に比べて52億1千8百万円(18.4%)減少し231億6千9百万円となり、売上高営業利益率は3.4ポイント低下し9.6%となりました。
⑤ 営業外損益
営業外損益では、営業外収益は、持分法による投資利益が6億4千4百万円となったことに加え、受取利息が4億7百万円となったことなどにより、27億6千6百万円となりました。営業外費用は、期末にかけて円高が進行したことにより為替差損が57億1千6百万円となったことに加え、支払利息が4億2千6百万円となったことなどにより、67億9千5百万円となりました。
これらの結果、経常利益は前期に比べて148億9千万円(43.8%)減少し191億4千万円となりました。
⑥ 特別損益
特別損益は、固定資産売却益8億6千4百万円などにより、4億7千2百万円の収益となりました。
⑦ 親会社株主に帰属する当期純利益
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は91億3千万円(40.2%)減少し135億7千5百万円となりました。

(財政状態)
① 資産の部
資産の部は、受取手形及び売掛金が77億1百万円、商品及び製品が28億8千1百万円、仕掛品が11億6千7百万円、原材料及び貯蔵品が22億1千8百万円、建物及び構築物(純額)が10億6千9百万円、機械装置及び運搬具(純額)が57億9千3百万円、土地が11億3千8百万円、建設仮勘定が38億5千2百万円、のれんが122億円増加しましたが、現金及び預金が282億7千5百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ341億9千7百万円増加の4,078億8百万円となりました。
② 負債の部
負債の部は、支払手形及び買掛金が58億3千1百万円、社債が100億円、長期借入金が202億8千万円、繰延税金負債が21億4千1百万円、退職給付に係る負債が22億3千万円増加しましたが、1年内償還予定の社債が70億円、未払法人税等が66億7百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ341億5千6百万円増加の1,572億6千8百万円となりました。
③ 純資産の部
純資産の部は、利益剰余金が66億1千2百万円増加しましたが、為替換算調整勘定が51億8千1百万円、退職給付に係る調整累計額が12億2千7百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ4千1百万円増加の2,505億4千万円となりました。

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループは、LMガイド、ボールねじなどの機械要素部品と、リンクボール、サスペンションボールジョイントなどの輸送用機器要素部品を製造販売しており、工作機械、一般機械や半導体製造装置をはじめとする資本財メーカーと輸送用機器メーカーが主要ユーザーであります。現状におきましては当社の業績は主に設備投資動向に伴う資本財メーカーの生産動向及び輸送用機器メーカーの生産動向の影響を受けております。

(4) 経営戦略の現状と見通し

当社グループは、独創的な発想と独自の技術による「LMガイド」を世にない新しいメカニズムとして提案してまいりました結果、日本国内ではその認知度も高く、市場シェアも高水準で推移しています。一方、海外では、「LMガイド」の普及率が日本国内に比べて低いことから、まだ多くの潜在需要が存在すると考えております。とりわけ中国をはじめとした新興国においては先進国と比べて高い経済成長が続き、今後更なるFA(Factory Automation)の進展が見込まれる中、中長期的に当社製品の需要が大幅に増加すると考えております。
また、LMガイドを中心とした製品群の現在の主な顧客は資本財メーカーですが、自動車、住宅といった消費財に近い分野においても膨大な需要が存在すると考えております。
これらの需要を取り込むべく、今後もグローバル展開と新規分野への展開によるビジネス領域の拡大を加速させるとともに、収益性の向上や財務体質の強化を強力に推進し、企業価値の増大を図ってまいります。

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フロー
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は1,269億6千4百万円となっており、前連結会計年度と比較して282億7千5百万円減少いたしました。営業活動によるキャッシュ・フローは197億5千3百万円のキャッシュ・インに、投資活動によるキャッシュ・フローは626億8千5百万円のキャッシュ・アウトに、財務活動によるキャッシュ・フローは192億5千2百万円のキャッシュ・インになりました。
② 資金需要
当社グループの資金需要の主なものは、生産効率及び品質向上、生産能力増強を目的とした設備投資等の長期資金需要と製品製造のための原材料及び部品の購入費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。
③ 資金の流動性の分析
当社グループにおける資金の流動性は、現金及び現金同等物やキャッシュ・フローの状況を勘案し、社債の発行と金融機関からの借入による資金調達を通じて事業活動に必要な運転資金や将来の投資等に向けた充分な資金を確保しております。
当社グループでは、日本国内において主な国内子会社を対象にキャッシュ・マネジメント・システムを導入し、当社が資金集中管理を実施し、資金効率の向上を図っております。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01678] S1007RHP)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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