有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007RML
株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 研究開発活動 (2016年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、より高度なモーション・コントロールを提供するため、基礎研究の推進による次世代製品の開発とお客様のニーズを製品に反映させる応用開発の両面を追求しております。減速装置分野においては、より小型・軽量・高精度・高トルク容量比となる機構を追求し、メカトロニクス製品分野においては、これら減速装置分野の成果と、独自のモーター、センサー、制御技術等を応用し、各種アクチュエーター及びコントローラーの研究開発に注力しております。当社グループの研究開発はグループ内の独自技術によって行うことを中心にしておりますが、必要に応じて大学等の研究機関または他企業との共同研究開発も行っております。
当社グループ内において、研究開発の主たる部分は当社が担っております。カタログ標準製品の開発を行う「開発本部」、お客様の要求に基づく開発設計を行う「技術本部」、新しい自由な発想に基づいて現有製品の枠組みを超える新しい原理や機構を追求する「新原理機構研究室」、ハーモニックドライブ®の基礎技術を深耕し、性能向上の可能性を見出す「ハーモニックドライブ研究所」、遊星減速機に特化し、カタログ標準品の開発とお客様の要求に基づく開発設計を行う「遊星減速機開発・技術本部」の5本部体制を設けております。これにより、様々なお客様の要求に応じるのはもとより、将来を見据えた先行的な研究開発や全ての研究開発の基本となる基礎技術の追求、さらには将来的にお客様に革新的な価値を提供できるような新原理や新機構の研究にも積極的に取り組み、加速する時代の変化にも対応してまいります。また、穂高工場敷地内の研究棟において、超精密な製品を生産・測定するための技術及び技能の研究を行っております。
当連結会計年度に開発が完了し、市場投入した主な新製品には、大手FA装置メーカーである株式会社安川電機様の制御システムで当社製品を駆動することを可能にした「ACサーボアクチュエーターSHAシリーズ」、回転軸に対して斜めに歯を切ることにより噛み合い効率が向上し、静音化、トルク容量アップを実現した精密遊星減速機ヘリカルギアタイプ「ハーモニックプラネタリ®HPGシリーズ」、出力部の主軸受にクロスローラーベアリングを採用し、軽量、コンパクトが特徴のハーモニックドライブ®小型型番をユニット化した「CSF-miniシリーズ超扁平・高剛性タイプ」があります。これらは、多様化するお客様のニーズにお応えできるよう製品ラインアップの拡充を図ったものであります。
なお、当連結会計年度における研究開発要員は66名であり、研究開発費として14億4百万円を投下しております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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