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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080W8

有価証券報告書抜粋 TDK株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、原油価格の下落や為替の変動が見られた中でも、米国や欧州等の先進国やアジア地域の成長により、全体では緩やかな回復基調を維持しました。しかしながら、中国を中心とした新興国経済の成長には減速感も見られ始め、その影響が先進国経済にも波及し始めました。原油安や新興国経済の減速が継続しており、企業や消費者心理の悪化等により世界経済が下振れするリスクが強まってきております。
当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観しますと、その生産水準はセット製品(最終財)により異なっております。スマートフォンの生産は、中国市場においても引き続き需要が拡大したことにより、前連結会計年度の水準を上回りました。自動車の生産は、米国での堅調な販売に支えられ、前連結会計年度に比べ若干増加しました。一方、パソコンの生産は、Windows XPサポート終了に伴う買い替え需要が底堅く推移した前連結会計年度に比べ減少しました。また、ハードディスクドライブ(HDD)の生産も、データセンター向けの需要は底堅く推移しているものの、パソコンの需要減やパソコン内部のHDDからソリッドステートドライブ(SSD)への置換えが進んだ影響を受け、前連結会計年度に比べ大幅に下回って推移しました。
このような経営環境の中、当社の連結業績は、売上高1,152,255百万円(前連結会計年度1,082,560百万円、前連結会計年度比6.4%増)、営業利益93,414百万円(同72,459百万円、同比28.9%増)、税引前当期純利益91,839百万円(同74,517百万円、同比23.2%増)、当社株主に帰属する当期純利益64,828百万円(同49,440百万円、同比31.1%増)、1株当たり当社株主に帰属する当期純利益514円23銭(同392円78銭)となりました。
当連結会計年度における対米ドル及びユーロの平均為替レートは、120円13銭及び132円67銭と前連結会計年度に比べ対米ドルで9.4%の円安、対ユーロで4.5%の円高となりました。この為替変動により、約853億円の増収、営業利益で約173億円の増益となりました。
当社グループの事業セグメントは、「受動部品」、「磁気応用製品」及び「フィルム応用製品」の3つの報告セグメントとそれらに属さない「その他」に分類されます。なお、当連結会計年度における組織変更により、従来「受動部品」セグメントのインダクティブデバイス事業及びその他受動部品、並びに「磁気応用製品」セグメントのその他磁気応用製品に、それぞれ属していた一部の製品を「その他」に区分変更するとともに、前連結会計年度の数値についても変更後の区分に組替えております。
受動部品セグメントは、①コンデンサ事業 ②インダクティブデバイス事業 ③その他受動部品 で構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の531,998百万円から8.2%増の575,746百万円、セグメント利益が前連結会計年度の36,611百万円から81.4%増の66,404百万円となりました。
当セグメントの売上概況を事業別にみますと、次のとおりであります。
コンデンサ事業は、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は前連結会計年度の148,960百万円から1.0%増の150,402百万円となりました。セラミックコンデンサの販売は、自動車市場向けで増加し、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサの販売も、自動車市場向けで増加しました。
インダクティブデバイス事業の売上高は、前連結会計年度の147,282百万円から1.3%増の149,229百万円となりました。自動車市場向けの販売が増加しました。
その他受動部品は、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品及びセンサで構成されており、売上高は前連結会計年度の235,756百万円から17.1%増の276,115百万円となりました。高周波部品の販売は、ICT(情報通信技術)市場向けで大幅に増加しました。圧電材料部品・回路保護部品の販売は、ICT市場向けで増加しました。センサの販売は、自動車市場及び産業機器市場向けで増加しました。
磁気応用製品セグメントは、①記録デバイス事業 ②その他磁気応用製品 で構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の363,347百万円から13.2%減の315,322百万円、セグメント利益が前連結会計年度の29,676百万円から55.5%減の13,194百万円となりました。
当セグメントの売上概況を事業別にみますと、次のとおりであります。
記録デバイス事業は、主にHDD用ヘッドとHDD用サスペンションから構成され、売上高は、前連結会計年度の260,506百万円から15.6%減の219,836百万円となりました。HDD用ヘッド及びHDD用サスペンションの販売は、HDD生産水準が低調に推移したことにより減少しました。
その他磁気応用製品は、電源及びマグネットで構成されており、売上高は、前連結会計年度の102,841百万円から7.2%減少し95,486百万円となりました。電源の販売は、産業機器市場向けで増加しました。一方、マグネットの販売は、自動車市場及びICT市場向け(HDD向け)で減少しました。

フィルム応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)及びアプライドフィルムで構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の151,275百万円から47.0%増の222,359百万円、セグメント利益が前連結会計年度の24,558百万円から48.0%増の36,356百万円となりました。
エナジーデバイスの販売は、ICT市場向けで大幅に増加しました。
3つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)等で構成され、売上高は前連結会計年度の35,940百万円から8.0%増の38,828百万円、セグメント利益が前連結会計年度の571百万円から229.4%増の1,881百万円となりました。
地域別売上高の状況は、次のとおりであります。
国内における売上高は、前連結会計年度の93,212百万円から2.3%減の91,052百万円となりました。受動部品セグメント及び磁気応用製品セグメントが減少しました。
米州地域における売上高は、前連結会計年度の89,871百万円から13.5%増の101,974百万円となりました。受動部品セグメントが増加しました。
欧州地域における売上高は、前連結会計年度の146,016百万円から0.5%減の145,336百万円となりました。受動部品セグメントが減少しました。
中国における売上高は、前連結会計年度の565,257百万円から7.2%増の606,045百万円となりました。受動部品セグメント及びフィルム応用製品セグメントが増加しました。
アジア他の地域における売上高は、前連結会計年度の188,204百万円から10.4%増の207,848百万円となりました。受動部品セグメント及びフィルム応用製品セグメントが増加しました。
この結果、海外売上高の合計は、前連結会計年度の989,348百万円から7.3%増の1,061,203百万円となり、連結売上高に対する海外売上高の比率は、前連結会計年度の91.4%から0.7ポイント増加し92.1%となりました。
(2)キャッシュ・フロー
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得たキャッシュ・フローは、151,563百万円となり、前連結会計年度比8,713百万円増加しました。主な増加要因は当期純利益及び仕入債務の増加であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用したキャッシュ・フローは、140,585百万円となり、前連結会計年度比13,273百万円増加しました。主な増加要因は固定資産の取得の増加であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得たキャッシュ・フローは、29,305百万円となり、前連結会計年度の財務活動に使用したキャッシュ・フローとの差は64,548百万円となりました。これは主に、短期借入債務の増加によるものであります。
これらに為替変動の影響を加味した結果、2016年3月31日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比20,364百万円増加して285,468百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01780] S10080W8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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