シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007YNG

有価証券報告書抜粋 北川工業株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

パワー半導体の台頭によって高速化・高性能化・多機能化・小型化が進むと共に、あらゆるモノがインターネットで繋がるIoTの時代となったことから、多種多様なモノにセンサーが搭載され、それに合わせて更に高度な対策技術が求められるようになっております。そうした中で、当社グループの研究開発活動は環境問題対策を中心とした製品開発を基本使命とし、自動車、民生機器、エネルギー、医療市場へ軸を置いて、そこから発せられるニーズを取り込むことにより、いち早くソリューションとして提供するFirst Proposer を目指して活動しております。
現在は、電磁波障害、省力化・自動化に付随する問題を中心に、熱マネジメント、振動衝撃問題などの対策技術(ソフトソリューション)・対策製品を含めた各種環境対策技術および薄膜技術応用研究・開発に取り組んでおりますが、更に医療市場への事業拡大を目指した基盤形成として、業界経験者を採用した他、QMS、許認可資格の取得に向けた事前調査などを開始いたしました。
また、成長市場分野に対して、これら環境対策製品における、設計の高度化、解析シミュレーション技術の導入、高性能オリジナル素材の開発を積極的に推進しております。
今後も各市場が直面する技術課題に対し、信頼される製品を提供できるよう自社技術の育成・強化ならびに、外部専門家や研究機関との連携、他社との協業化など最速最適な対応を図ってまいります。
当連結会計年度における研究開発費総額は604百万円で、主な成果は以下のとおりであります。
(1)電磁波環境コンポーネント部品では、特に戦略的拡大を図っている自動車業界EV、PHVの電子化による電磁環境の改善テーマに対し、より過酷な使用条件の車載搭載部位にも耐えられる強化製品の開発、様々な機器へ最適な電磁環境を提供するために、問題となる周波数に選択的に対応する事を可能にした電磁波対策対応シリーズを強化いたしました。
(2)精密エンジニアリングコンポーネント部品では、自動車や産業機器などに用いられるアルミダイキャストに、ビスやボルト無しでも簡単に脱着が出来るビスレスファスナーシリーズの充実を行ってまいりました。
(3)熱対策技術では、
①小形化や薄型化が進む端末機器の熱対策において、発熱体に負担を掛けない低圧接触で非常に低抵抗かつ、多層構造により表面特性を非粘着から粘着まで選択出来るアセンブリ性を考慮した多層構造熱伝導シート
②車載及び通信市場向けにEMC機能を付与した熱伝導シート
③電子接点不良の原因になるとも云われているシロキ酸ガスや圧縮使用時のオイルブリードを回避した、非シリコン系でありながら高耐熱・低硬度の素材
を開発し、製造・販売を開始いたしました。
(4)振動衝撃対策技術では、自動車・環境・エネルギー市場に向けて高耐熱特性の素材を開発すると共に従来の制振材料を凌駕する高制振素材の開発に成功、シート化して製造・販売を開始いたしました。
(5)薄膜技術応用開発では、ITOフィルムの更なる低抵抗化開発に加え、熱線反射フィルムを始め、腐食ガスセンサーの素子への素材提供を開始するなど、機能性フィルムの各種元素成膜技術を利用した素材開発を行ってまいりました。
また、それら薄膜成膜技術を利用した技術革新を目的に、革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)に参画し、産学連携を実現する拠点である信州大学との共同研究の結果、『高度な脱塩機能を発現するナノ構造制御カーボンの水分離膜をドライプロセスにより合成することに成功~窒素ドープ(添加)によって分離機能が向上した研究成果』がNPG Asia Materials (英科学誌Nature系の専門誌)に掲載されました。近い将来、海水の淡水化や汚泥水の浄化を可能とする、安価で汎用的な装置の開発に役立つと期待されております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02018] S1007YNG)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。