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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007USN

有価証券報告書抜粋 株式会社三井E&S 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、4事業分野に対応した研究開発セグメントを設定し、それぞれの事業分野の中核技術を基軸として、製品競争力強化と事業拡大につながる研究開発を積極的に推進しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、50億6百万円であり、この中には受託研究等の費用15億34百万円が含まれております。なお、各事業部門における主な研究開発は以下のとおりであります。

(1)船舶海洋
・船舶に関しては、従来よりCO2排出量を削減した次世代環境対応型66,000重量トン型ばら積み貨物運搬船(neo Supramax 66BC)に続き、56,000重量トン型ばら積み貨物運搬船(neo56BC)、60,000重量トン型ばら積み貨物運搬船(neo60BC) 、182,000重量トン型ばら積み貨物運搬船(neo182BC)及びVLCCを市場投入しています。また、中規模汎用ガス運搬船(neo83GC)は開発を終え、2016年度以降の市場投入を予定しています。引き続き他の船型への技術適用拡大を進め、neoシリーズのラインナップ拡充を図ってまいります。
・2014年度に導入した、レーザを使って船体周りの流れを計測する最先端の非接触型流速計測装置(PIV)の運用研究を継続し、コンピュータを用いた流れの予測計算(CFD)の精度向上を図ることで、効率的な船型開発業務に役立てています。
・海洋関連では、短納期要求に対応可能な新造の大型FPSOの標準化等を完了し、詳細な構造検討、推進設備の検討などを行いました。
・水中機器関連では、国立研究開発法人科学技術振興機構の「先端計測分析技術・機器開発プログラム」に採択された放射性物質の計測装置のモジュール搭載が可能な小型水中テレビロボット(ROV)の試作機を2014年度に完成させ、2015年度には2回の試験運用を行い、当初の性能を確認しました。
・海洋開発工事に従事する船舶において必須の装置である自動船位保持装置(DPS)に関しては、さまざまな顧客ニーズに対応できる冗長性を備えたシステムの開発を行い、船級承認に必要な各種試験を実施しました。
・福島沖に設置した浮体式洋上風力発電設備は、2013年12月からトラブルの発生がなく安定した運転を継続しています。2011年度から開始された本実証事業は、2016年3月末で一旦終了しました。2016年度からは3年間の計画で、運転データの取得を継続すると同時に、運転保守(O&M)手法及び事業性の検討を進める予定です。
また、大型風車を搭載する浮体の実証事業に係る提案が、2014年度にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)に採択され、フィージビリティ・スタディを実施しました。
・船舶運航支援サービス事業関連では、実海域での性能を評価する就航船解析サービスの開発を進め、有効な成果を確認しました。
当事業に係る研究開発費は、5億92百万円であります。

(2)機械
・基幹製品関連では、高効率発電を実現できるガスエンジンの性能及び信頼性向上のための技術開発を行っております。舶用ディーゼルエンジンにおいては、IMO(国際海事機関)排ガス規制のNOx三次規制(TierⅢ)を満足するEGR(排ガス再循環)装置のレパートリーとして,低硫黄燃料対応型の製品化を完了しました。EGRを利用することによりTierⅡ海域での燃料消費量削減も可能で、国土交通省の「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」の補助対象に採択され、一般財団法人日本海事協会との共同研究の一環として、日本郵船株式会社及び株式会社MTIと共同で実船試験を実施中です。これまでにEGRの安定した運転と機器の健全性を確認し、引き続き実船試験を継続して運転実績を重ねる予定です。
また、燃料消費量及びCO2排出量が最大4%削減可能な、油圧を活用した排熱回収システム(THS)を18隻分受注し、既に9隻分の海上公試を終了しています。さらに、未利用低温排熱を回収し、燃料消費量及びCO2排出量が約2%削減可能なシステムを開発し、実証試験に向け準備中です。
・SOxやCO2排出量の大幅な削減が可能となるLNG燃料向けの電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI)の商用初号機を国内で初めて完成しました。また、ME-GI用の燃料ガス供給システム(FGSS)を開発し、ME-GIの陸上試運転において、世界で初めてME-GIとFGSS用の高圧圧縮機を組み合わせた運転を実現しました。
・メタノール及び重油を利用する電子制御式リキッドガスインジェクションディーゼル機関(ME-LGI)については、2号機を11月に、3号機を12月末に納入完了しました。
・物流運搬機事業関連では、空港近隣の高さ制限に配慮したロープロファイル型免震機能付きコンテナクレーンについて構造の最適化を進めています。また、クレーン大型化を伴うリプレースの際に、既存岸壁の土木工事による補強を最小限とするクレーンの軽量化については、国内で要望が多いシングルリフトタイプの横行トロリの軽量化計画を完了し、全体重量の軽量化開発を進めています。さらに、他港への適用に向けた軽量化開発も進めています。
また、自動化レールマウントクレーン(ARMG)の開発では、自動及び遠隔運転について、実機の制御系を組み込んだ動作確認が完了しました。
・社会インフラ関連では、トンネル、道路の保全に関するレーダ探査技術を開発し、また橋梁の補修関係の技術開発を実施中です。
当事業に係る研究開発費は、13億29百万円であります。

(3)エンジニアリング
・バイオガス発電関連では、家畜糞尿等を原料とする国内最大規模のバイオガス発電所に前処理の高度化等の新たな発酵技術を適用し、2015年7月に施設が竣工しました。活発化する再生可能エネルギー電力のニーズに応えるため、今後も多様な原料に対応した発酵技術の開発に取り組む予定です。
また、バイオガス発電の適用拡大を目的に、食品残渣飼料化プラントとバイオガス発電を組み合わせたコンバインドシステムを開発し、初号機が2014年度に稼働しました。引き続きコンバインドシステムの適用拡大を図る予定です。
・風車関連では、着床式洋上風力発電設備の建設技術を開発中です。
当事業に係る研究開発費は、61百万円であります。

(4)その他
・2011年度に、波力発電技術の開発がNEDOの「海洋エネルギー発電システム実証研究」テーマの一つに採択され、実海域実証試験に向けた技術開発とフィージビリティ・スタディを行っています。
・その他、環境・エネルギー関連技術等の新規技術開発及び材料・制御・CAE解析技術等の基盤技術開発を実施しております。
・連結子会社の三井造船システム技研株式会社は、ビッグデータ活用等で必要な「データ収集/制御用システム基盤」の機能強化を行っています。医薬安全性試験システム「MiTOX」については、機能強化及びその周辺システムの開発を継続するとともに、勤怠管理システム「TIME-3」についても機能強化を継続しています。
当事業に係る研究開発費は、30億22百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02123] S1007USN)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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