有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007V83
河西工業株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、自動車内装トリム部品専門メーカーとして、「次世代に向けた内装の革新」をテーマに、最新技術で魅力ある商品提案ができるように、積極的に研究開発を進めております。
研究開発は、グローバル開発拠点と連携して日本リージョンに拠点をおく先行開発部他を中心に推進しており、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は13億39百万円であります。すべて「日本」セグメントに属しております。また、主な成果は次のとおりであります。
河西グループは、次世代に向けた商品提案企業を目指し、得意先ニーズ、市場ニーズに着実に応えるべく、新技術開発を積極的に進めております。とりわけ昨今の自動車産業の置かれた状況の中で、高品質、軽量化、安全性、快適環境、魅力機能を重点領域として、計測技術などの要素技術開発から、新材料・工法開発、そして新製品開発まで一貫して取り組んでおります。
(1)高品質
内装トリム部品に対する高品質ニーズは年々高くなっており、立体的なデザインを実現し、しっかりとしたFit & Finish をお客様に提供するために材料、工法、構造を最適化することで内装高品質を実現しております。
更に近年では、匠の技を求められる複雑なデザインステッチを量産部品で合理的実現するモノ造りも求められております。河西グループは、スポーツモデルのドアトリム部品で他社に先駆けてクロスステッチを量産いたしました。
(2)軽量化
軽量化はCO2削減や動力性能向上から自動車にとって重要課題であり、自動車内装トリム部品専門メーカーとして地球環境のサスティナビリティにお応えしていく必要があります。また、商品競争力から軽量化と高品質さらに合理的なモノ造りを同時に成立させなければなりません。
河西グループは、無塗装でも高品質な外観を実現できる発泡成形品、軽量化と耐傷性を両立したナノコンポジット樹脂製品、リサイクル材を用いた高剛性薄肉プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて提供しており、結果、軽量発泡射出成形ドアトリムで2015年超モノづくり部品大賞「自動車部品賞」を受賞しました。
(3)安全性
側面衝突安全性に寄与する車室内のエネルギー吸収部品を、当社独自の設計構造とすることにより、高性能を低コストの射出成形部品で実現した射出成形樹脂パッドを量産車に採用しております。
近年、より高い衝突安全性能が求められており、デジタル開発段階でのCAE(コンピュータ・シュミレーション)を側面衝突解析に駆使することで、車両適用開発の効率化と、コスト競争力に優れる射出成形樹脂パッドの次世代高性能化を進めております。
(4)快適環境
地球環境のサスティナビリティに直接貢献するために、自動車室内温度を最適に保つエアコンのエネルギー消費を削減する内装遮熱天井材を世界で初めて量産し、2013年超モノづくり部品大賞「環境関連部品賞」を受賞しました。
その他では、接着剤を使わずにTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)表皮とPP樹脂発泡体そしてPP樹脂基材を同時成形するKPM(カサイ プレス モールド)工法、100%リサイクル材のハイパピア、樹脂部品への植物由来樹脂(ポリ乳酸)適用、そしてリサイクル樹脂の採用や工程内リサイクルで資源の再利用を推進しております。
また、接着剤、塗料等に含まれる有機溶剤0化に向けて、水溶性接着剤、接着剤の粘着材やホットメルト化、更に塗装から樹脂基材へ着色剤の練り込みによる塗装レス化を推進しております。
結果、完全塗装レスの高品質な高輝度原着メタリック射出成形技術で、プラスチック成型加工学会 2015年「青木固」技術賞を受賞いたしました。
(5)魅力機能
LEDが織りなす照明革新の時代に、自動車内装もイルミネーションが重要な魅力の一つとなっています。立体的かつ複雑な内装デザインと限られた室内空間スペースの中で、自動車内装トリム部品専門メーカーが自ら内装照明開発を手掛けることで、快適かつ魅力的な室内イルミネーションを実現することが出来るようになりました。
また、効率的かつ短期開発が求められる車両開発に対応するために、デジタル開発段階での光学シミュレーション技術を他社に先駆けて実用化することで、魅力的な内装イルミネーションを積極的に開発しております。
新聞や雑誌にも取り上げられた、自動運転などの次世代自動車に対応する、内装がクルマと乗員のインターフェースとなるIUI(インテリア ユーザー インターフェース)コンセプトに基づいた、次世代内装魅力商品の先行開発も積極的に進めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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