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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10079KW

有価証券報告書抜粋 日東精工株式会社 業績等の概要 (2015年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、原油安効果などにより、企業収益は好調に推移したものの、輸出などの伸び悩みにより、力強さを欠く状況となりました。海外においては、欧米では堅調に推移したものの、中国経済の減速を受け、新興国などを中心とする周辺国経済は低迷いたしました。
このような経営環境のもと、当社グループは、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画「日東パワーアッププランFINAL」(2015年~30年)をスタートさせ、事業力の強化、人財力の強化、グローバル力の強化、ブランド力の強化などの重点方策を展開し、強み(当社の特性)を活かした事業領域の拡充に挑戦してまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は237億4百万円(前期比9.6%減)、営業利益は17億9千3百万円(前期比26.1%減)、経常利益は19億8千6百万円(前期比25.7%減)、当期純利益は11億5百万円(前期比27.2%減)となりました。
セグメントの概況につきましては、次のとおりです。
ファスナー事業につきましては、デジタルカメラやゲーム機の市場が世界レベルでスマートフォン市場へ移行し、精密ねじが国内外ともに低調となりました。一方、自動車向けねじは、海外現地調達が拡大する一方、重要部品は国内生産が維持され堅調に推移しました。
このような中、自動車関連業界向けに低燃費化や締結品質の向上に寄与するセルフタッピンねじの販売促進を展開するとともに、海外拠点における生産・供給体制の強化、国内製造工場の生産体制の効率化を行いました。
その結果、売上高は162億1千3百万円(前期比4.9%減)、営業利益は6億9千万円(前期比23.7%増)となりました。
産機事業につきましては、単軸締付機、ねじ締めロボットなどの標準機種製品が、北米・中国市場で伸長し、国内需要においても自動車関連業界や住宅関連業界で堅調に推移しました。一方、自動組立ラインは、主な需要先において既存設備の改造対応にとどまるなど、設備投資の力強さを欠き低調となりました。
このような中、海外展開が進むユーザーをターゲットとして、欧米仕様に対応する各種コントローラを発売し、標準機種製品の拡充を推進しました。
その結果、売上高は53億9千2百万円(前期比19.8%減)、営業利益は10億2千1百万円(前期比33.3%減)となりました。
制御事業につきましては、主力製品である流量計は、海外で好調を維持していた造船業界にブレーキがかかり減少しました。システム製品は、マイクロバブル洗浄機や部品検査選別装置が環境意識や品質への関心が高い自動車業界向けを中心に増加傾向となりました。地盤調査機「ジオカルテ」は、住宅需要の低迷により厳しい状況となりました。
このような中、マイクロバブル洗浄機の新機種投入による販売促進、新分野向けの地盤調査機「ジオカルテ」の開発に取り組みました。
その結果、売上高は20億9千8百万円(前期比14.0%減)、営業利益は8千1百万円(前期比75.7%減)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億3千4百万円減少し、51億7千万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費などの収入項目が、売上債権やたな卸資産の増加などの支出項目を上回り、16億7千5百万円の収入(前期は19億4百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、定期預金の払戻による収入などを、固定資産や投資有価証券の取得などの支出項目が上回り、8億7千1百万円の支出(前期は7億9千5百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、借入金の返済や配当金の支払いなどにより、9億3千8百万円の支出(前期は4億9千4百万円の支出)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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