有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007S4H
株式会社 トプコン 研究開発活動 (2016年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、世界市場におけるVOC(Voice Of Customer、顧客の声)を捉え、本社研究部門、技術部門、並びに米国・欧州における子会社の各技術部門等で、積極的な研究開発活動を行っております。また、新技術の早期確立のために、内外の外部研究機関との交流を活発に行っております。特に広帯域波長に対応できる光学技術、GNSS(Global Navigation Satellite System)技術、OCT(Optical Coherence Tomography)技術、画像処理技術等をコアコンピタンスとして研究開発に注力し、各事業分野における技術アドバンテージの強化を目指しております。
当年度におけるグループ全体の研究開発費は、11,329百万円(前年度比+6.1%の増加)であり、セグメント毎の研究目的、研究成果、及び研究開発費は次のとおりであります。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,205百万円であります。
・需要が高まるスキャン計測業務に広範囲に対応するため、3DレーザースキャナーGLS-2000の長距離化(500m)を達成し、さらに用途によって選べるショート(130m)・ミドル(350m)・ロング(500m)の3機種をラインアップ化いたしました。近年、土木・建築の分野で高精度な3次元座標(点群)の活用が加速しています。意匠のシミュレーションや設備の現況確認調査、構造物調査、トンネルの内空断面計測、路面・法面の計測、さらには歴史的建造物の3Dデータ化や災害・事故現場の状況調査まで、あらゆる用途で3Dレーザースキャナーが活躍しています。
・次世代のIoT対応モータードライブトータルステーションGT/iX-500を国内向けに発売いたしました。最小・最軽量・最速をキャッチフレーズとし、高性能自動視準を搭載したモータードライブトータルステーションでありながらマニュアルトータルステーション機と同等のサイズと重さを実現しています。超音波モーターを採用し、小型化にもかかわらず、基本性能である測距・測角性能を維持したまま、従来の重い・大きい概念を覆し、どんな現場にも持ち運び可能としました。さらに、従来のTS_Shield機能を向上させ、ユーザーへのクラウドアクセスを可能とし、トータルステーションをIoTセンサーとして位置づけられるようにしました。
・簡単操作ができるインターフェースを備えたマニュアルトータルステーションTHE2016/SET25Sを国内向けに発売いたしました。少ないボタンで直感的に機器を扱う事が可能なインターフェースを採用し、誰でも簡単に測定ができることをモットーとしました。専門知識を必要としない幅広いユーザーに対応した製品です。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、6,045百万円であります。
・ジオポジショニング市場向けに低価格かつ高品質のGNSS用アンテナG5-A1を発売いたしました。GPS、 GNSS衛星信号はもとより、Galileo(EU)およびBeidou(中国)といった新測位システムの受信にも対応しています。
・土木建設分野では、全く新しいドーザーシステムの3D-MC MAXが、トプコンの持つGNSS技術とIMU技術の融合によって、従来ドーザーの刃先に取り付けていたGNSSアンテナポールを取り外す事に成功しました。これにより、ユーザーへよりスマートなシステムを提供すると共に、高精度化、工期の短縮化、高効率化を実現しました。路面計測システムのRD-M1はGNSS技術とIMU技術にLIDAR技術を組み合わせる事で、通常の走行スピードでの路面計測が可能となりました。RD-M1で取得したデータは即座に後処理ソフトウェアに送り込まれ、路面舗装に必要最低限な材料など、舗装工事に最適なシミュレーションが行われます。
・成長を続ける精密農業分野では、ソリューションソフトウェアのHorizon Agが、Apollo ECUによる農薬散布制御、NORAC社ブームレベリング技術の統合、そしてRDSブランドの収穫高管理システムYield Trackとのシームレスな融合により、新たなソリューションの提案が可能となりました。これまでのGNSS技術による畑作ソリューションに、Digi-Star社計量センサー技術活用による酪農ソリューションを加える事で、耕作、播種、作物育成、作物収穫、飼料管理、家畜飼養といった一連のサイクルを統合した農場サービス(管理システムやソリューションの提供)の開発を推進いたします。
・ソフトウェアソリューション開発においては、MAGNETシリーズの複数のソフトウェアをリリースし、新しいセンサーや機器へのサポート強化、AutoDesk CADとの相互運用性の強化、最新の基盤技術への対応強化を行いました。また、Viasys VDC社へ投資を行い、BIMワークフローソフトウェアの分野に本格的に参入いたしました。これにより業界最先端のリーディングソリューションの提供が可能となりました。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,848百万円であります。
・ノンコンタクトタイプトノメーター CT-800A、オートケラトレフラクトメータ KR-800Aを発売いたしました。当社従来機種にオートアライメント機能を搭載し、概略の位置合わせをコントロールレバーで操作後、自動で追尾を行うことができる為アライメント時間が短縮でき、検査時の患者様への負担を大幅に軽減することができました。また、従来機種同様に、上下動操作を電動化したことによりコントロールレバーの操作をスムーズに行えます。さらに8.5インチの大きなタッチパネルスクリーンの採用により見やすい画面で、かつ画面上のアイコンにて簡単にモード切り替えが行えます。CT-800Aは、眼科での日常診療や健診での眼圧検査において、またKR-800Aは眼屈折並びに角膜曲率半径検査において、コントロールレバー操作に使い慣れた検者に対して、より測定しやすいモデルとなっております。なお、標準構成のLANポートにより、当社眼科支援システムIMAGEnet R4などの眼科データファイリングシステムや電子カルテシステムに簡単に接続できます。
・一方、ソフトウェアソリューション開発においては、独ifa systems AG社へ投資を行いました。同社の眼科医療ITソリューションを当社のアイケアビジネス戦略に取り込むことで、健診スクリーニング及び予後管理までのビジネス領域拡大を目指し、スクリーニングを行う健診センターや読影センター、高度医療を行う大病院や大学病院、そして予後管理を行うクリニック等を結ぶ、スケーラブルなネットワークの構築を行ってまいります。
・3次元眼底像撮影装置においては、発売中のDRI OCT TritonシリーズにOCT Angiography機能を搭載致しました。OCT Angiographyは、造影剤を用いることなくOCT撮影をするだけで網膜・脈絡膜血管内の血流の様子を可視化することのできる新しい技術です。 毛細血管網や毛細血管瘤の可視化も可能であり、眼疾患のみならず眼循環疾患などの病態解明への応用が期待されています。当社は血流検出アルゴリズム OCTARA™を搭載したSS OCT Angio™を独自に開発し、眼科医療のより一層の発展と効率向上をサポートします。
当年度におけるグループ全体の研究開発費は、11,329百万円(前年度比+6.1%の増加)であり、セグメント毎の研究目的、研究成果、及び研究開発費は次のとおりであります。
(1) スマートインフラ・カンパニー
スマートインフラ・カンパニーは、自社保有技術の高度化・高機能化への研究開発並びに製品開発を鋭意継続すると共に、他に類を見ない高付加価値差異化商品を他社に先駆け市場に投入すべく、新たな技術の研究開発と、そのIT応用に関する研究開発を行っております。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,205百万円であります。
・需要が高まるスキャン計測業務に広範囲に対応するため、3DレーザースキャナーGLS-2000の長距離化(500m)を達成し、さらに用途によって選べるショート(130m)・ミドル(350m)・ロング(500m)の3機種をラインアップ化いたしました。近年、土木・建築の分野で高精度な3次元座標(点群)の活用が加速しています。意匠のシミュレーションや設備の現況確認調査、構造物調査、トンネルの内空断面計測、路面・法面の計測、さらには歴史的建造物の3Dデータ化や災害・事故現場の状況調査まで、あらゆる用途で3Dレーザースキャナーが活躍しています。
・次世代のIoT対応モータードライブトータルステーションGT/iX-500を国内向けに発売いたしました。最小・最軽量・最速をキャッチフレーズとし、高性能自動視準を搭載したモータードライブトータルステーションでありながらマニュアルトータルステーション機と同等のサイズと重さを実現しています。超音波モーターを採用し、小型化にもかかわらず、基本性能である測距・測角性能を維持したまま、従来の重い・大きい概念を覆し、どんな現場にも持ち運び可能としました。さらに、従来のTS_Shield機能を向上させ、ユーザーへのクラウドアクセスを可能とし、トータルステーションをIoTセンサーとして位置づけられるようにしました。
・簡単操作ができるインターフェースを備えたマニュアルトータルステーションTHE2016/SET25Sを国内向けに発売いたしました。少ないボタンで直感的に機器を扱う事が可能なインターフェースを採用し、誰でも簡単に測定ができることをモットーとしました。専門知識を必要としない幅広いユーザーに対応した製品です。
(2) ポジショニング・カンパニー
ポジショニング・カンパニーは、最先端のGNSSコア技術、マシンコントロール(MC)技術、IMU応用技術、精密農業技術、土地測量応用技術、ウェブ・クラウドコンピューティング技術を基幹として、各事業分野に幅広い製品とサービスを提供するために世界の15拠点で研究開発活動を展開しております。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、6,045百万円であります。
・ジオポジショニング市場向けに低価格かつ高品質のGNSS用アンテナG5-A1を発売いたしました。GPS、 GNSS衛星信号はもとより、Galileo(EU)およびBeidou(中国)といった新測位システムの受信にも対応しています。
・土木建設分野では、全く新しいドーザーシステムの3D-MC MAXが、トプコンの持つGNSS技術とIMU技術の融合によって、従来ドーザーの刃先に取り付けていたGNSSアンテナポールを取り外す事に成功しました。これにより、ユーザーへよりスマートなシステムを提供すると共に、高精度化、工期の短縮化、高効率化を実現しました。路面計測システムのRD-M1はGNSS技術とIMU技術にLIDAR技術を組み合わせる事で、通常の走行スピードでの路面計測が可能となりました。RD-M1で取得したデータは即座に後処理ソフトウェアに送り込まれ、路面舗装に必要最低限な材料など、舗装工事に最適なシミュレーションが行われます。
・成長を続ける精密農業分野では、ソリューションソフトウェアのHorizon Agが、Apollo ECUによる農薬散布制御、NORAC社ブームレベリング技術の統合、そしてRDSブランドの収穫高管理システムYield Trackとのシームレスな融合により、新たなソリューションの提案が可能となりました。これまでのGNSS技術による畑作ソリューションに、Digi-Star社計量センサー技術活用による酪農ソリューションを加える事で、耕作、播種、作物育成、作物収穫、飼料管理、家畜飼養といった一連のサイクルを統合した農場サービス(管理システムやソリューションの提供)の開発を推進いたします。
・ソフトウェアソリューション開発においては、MAGNETシリーズの複数のソフトウェアをリリースし、新しいセンサーや機器へのサポート強化、AutoDesk CADとの相互運用性の強化、最新の基盤技術への対応強化を行いました。また、Viasys VDC社へ投資を行い、BIMワークフローソフトウェアの分野に本格的に参入いたしました。これにより業界最先端のリーディングソリューションの提供が可能となりました。
(3) アイケア・カンパニー
アイケア・カンパニーは、“人の目の健康への貢献”、特にQuality of Vision(見え方の質)の向上を目指し、眼科医向け及び眼鏡店向けの検査・診断用機器、治療機器、そのIT応用に関する研究開発を行っております。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,848百万円であります。
・ノンコンタクトタイプトノメーター CT-800A、オートケラトレフラクトメータ KR-800Aを発売いたしました。当社従来機種にオートアライメント機能を搭載し、概略の位置合わせをコントロールレバーで操作後、自動で追尾を行うことができる為アライメント時間が短縮でき、検査時の患者様への負担を大幅に軽減することができました。また、従来機種同様に、上下動操作を電動化したことによりコントロールレバーの操作をスムーズに行えます。さらに8.5インチの大きなタッチパネルスクリーンの採用により見やすい画面で、かつ画面上のアイコンにて簡単にモード切り替えが行えます。CT-800Aは、眼科での日常診療や健診での眼圧検査において、またKR-800Aは眼屈折並びに角膜曲率半径検査において、コントロールレバー操作に使い慣れた検者に対して、より測定しやすいモデルとなっております。なお、標準構成のLANポートにより、当社眼科支援システムIMAGEnet R4などの眼科データファイリングシステムや電子カルテシステムに簡単に接続できます。
・一方、ソフトウェアソリューション開発においては、独ifa systems AG社へ投資を行いました。同社の眼科医療ITソリューションを当社のアイケアビジネス戦略に取り込むことで、健診スクリーニング及び予後管理までのビジネス領域拡大を目指し、スクリーニングを行う健診センターや読影センター、高度医療を行う大病院や大学病院、そして予後管理を行うクリニック等を結ぶ、スケーラブルなネットワークの構築を行ってまいります。
・3次元眼底像撮影装置においては、発売中のDRI OCT TritonシリーズにOCT Angiography機能を搭載致しました。OCT Angiographyは、造影剤を用いることなくOCT撮影をするだけで網膜・脈絡膜血管内の血流の様子を可視化することのできる新しい技術です。 毛細血管網や毛細血管瘤の可視化も可能であり、眼疾患のみならず眼循環疾患などの病態解明への応用が期待されています。当社は血流検出アルゴリズム OCTARA™を搭載したSS OCT Angio™を独自に開発し、眼科医療のより一層の発展と効率向上をサポートします。
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