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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007LUX

有価証券報告書抜粋 スター精密株式会社 研究開発活動 (2016年2月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発体制は、新規事業分野の製品開発や全社の技術レベル向上を総合的に行う研究開発部門と、現行の事業品目に直結した製品開発・技術開発を担当する各事業の開発部門から構成されております。
当連結会計年度の主な研究開発の成果は次のとおりであり、研究開発費の総額は20億5百万円であります。
(R&Dセンター)
R&Dセンターでは、事業化を目指した新規事業分野の製品開発と、各事業の技術支援活動に取り組んでおります。
新規事業分野の製品開発では、今後成長が期待される環境発電分野と介護分野への展開を視野に入れ、長年培ってきた小型化技術、電磁誘導技術、音響関連技術を生かしたデバイスに回路やソフトウエアの応用技術を加えた高付加価値製品の開発を目指しております。
当期は、微弱な振動を電力に変換する小型振動発電ユニットにセンサーと無線通信機能を付加した電池レスの「振動発電ビーコン」を展示会に参考出展するなど、IoT環境におけるワイヤレスセンサーネットワークという新たな市場向けの製品開発を行ってまいりました。また、大学との共同研究や他企業とのアライアンス強化を行いつつ、独自の技術を活用した小型精密アクチュエーター等、今後成長が期待される新分野の製品開発に取り組んでおります。
各事業に対しては、物理化学分析、CAE、新規生産技術導入で技術支援を行うほか、製品品質を確保するための試験や評価等、品質技術面からの支援も行うなど、全社の技術および品質レベル向上を推進する役割を果たしております。
当事業部門に係わる研究開発費の金額は6億2千万円であります。
(特機事業)
当期は、モバイルPOS市場に向けて、2インチサーマルプリンターとキャッシュドロアー(金銭収納・引出機器)を一体化した新製品「mPOP」や、無線LAN通信機能を搭載した3インチサーマルプリンターの新製品「TSP100IIIW」、電子レシートサービス「ALLReceipts」などを開発しました。
「mPOP」は、デザイン性と機能性を追求した製品で、サーマルプリンターとキャッシュドロアーの一体型製品としては最小の設置面積で、高級感のあるカラーと美しい外観形状が特長です。機能面では、モーター駆動でキャッシュドロアーを開くことで静音性を確保し、ホスト機器(タブレット端末やPC等)とのインターフェースは、ワイヤレス通信のBluetoothと有線接続のUSBをサポートしています。また、外部機器への給電やバーコードスキャナー等の接続が可能なAタイプのUSBポートも装備しました。さらに新機能として、印刷したレシート用紙が丸まることを防止するデカール機能を搭載したほか、設定が簡単に行える専用ユーティリティーアプリケーションを備えています。
「TSP100IIIW」は、累計販売数120万台のTSP100シリーズの最新モデルで、「多機能ユーティリティ、オールインワンパッケージ」という従来機のコンセプトを継承しつつ、シリーズ初となる無線LAN通信を可能とし、無線ルーターやアクセスポイントと容易に接続が可能なWPS※にも対応しました。さらに、同シリーズでは最速の印字スピード(250mm/s)を実現し、デカール機能の搭載や、タブレット端末等のモバイル機器充電用の5VのUSBポートを装備しております。また、ソフトウエア面では、当社プリンター向けの「StarIO SDK」は、これまでiOSおよびAndroid端末向けでしたが、今回Windows10用を開発し、様々なデバイスに対応できるよう進化させております。
「ALLReceipts」は、当社プリンターを介してクラウド上にレシートデータを保管する中小規模店舗向け電子レシートサービスです。従来までの同様のサービスと異なり、店舗側では高価な専用機が不要なほか、顧客側でもE-mailアドレス等の個人情報の登録を行わずに当社プリンターとスマートフォン用専用アプリケーションで、同等のサービスを受けることを可能にしました。
当事業部門に係わる研究開発費の金額は6億8千6百万円であります。
※WPS:Wi-Fi Protected Setupと言われ、無線LAN同士の接続を容易に行うための規格
(工作機械事業)
当期は、自動車・油空圧・一般機械分野の大径複雑形状部品加工をターゲットに「SR-38 typeB」を開発しました。
「SR-38 typeB」の最大加工径は38mmで、直線制御軸7軸・主軸回転制御軸2軸、さらに工具旋回制御軸(B軸)を付加し、合計10軸制御です。正面加工用の刃物台は、ガイドブッシュを取り囲むように配置された均等荷重クロスガイド構造の門型刃物台を採用しています。この門型刃物台の奥側工具ホルダーには、単独でX軸制御することが可能なバランスカット機構を搭載し、大径素材からの切り込み量が多い外径切削を行う場合でも、粗加工と仕上げ加工の同時加工により加工時間を短縮することが可能です。また、プログラムによる自在な角度制御が可能なB軸制御付き回転工具ユニットを搭載し、斜め穴などの傾斜面加工を可能にし、多彩な加工バリエーションを実現しています。さらに、背面加工用にY軸制御付き8軸型ユニットを搭載しました。背面側の加工能力を拡充し、正面と背面での効率的な工程分割および同時加工を可能にすることで、加工時間の短縮を図りました。
制御面では、当社独自の制御方式「スターモーションコントロールシステム」により、制御系統間の切り替え時間、工具交換時間などの非切削時間を徹底的に削減し、トータルでのサイクルタイム短縮を実現しています。また、本機はガイドブッシュ仕様とノンガイドブッシュ仕様を切り替えることができます。
高機能機では、主に欧米市場の医療関連で好評の「SV-20」の後継機モデル「SV-20R」を開発しました。
「SV-20R」の最大加工径は20mmで、直線制御軸9軸・主軸回転制御軸2軸に工具先回制御軸(B軸)を加えた合計12軸制御です。正面加工用として、ガイドブッシュを中心に手前側に2軸制御のクシ刃型刃物台を、奥側に3軸制御のタレット型刃物台を配置しました。各々の刃物台を独立制御することで旋削・穴明け・ミリングなどの加工を同時に行うことが可能です。また、背面加工用にはY軸制御付き8軸型ユニットを搭載し、正面と背面での工程分割、同時加工を可能にすることで、加工時間の短縮を図りました。
制御面では、「スターモーションコントロールシステム」を搭載したほか、ガイドブッシュ仕様とノンガイドブッシュ仕様の切り替えも可能です。
ソフトウエアの開発では、市場ニーズをくみ取りながら操作性の改善や機能面や安全面での改良を加えるなど、継続的な改良を主体とした活動を行っております。
また、環境対応への取り組みとして、独自のスター環境適合基準を設け、基準を満足した機種には「ECO」マークを貼り付けているほか、使用部品のRoHS対応率向上や、板金部品の粉体塗装化を積極的に推進しております。
当事業部門に係わる研究開発費の金額は6億9千8百万円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02302] S1007LUX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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