有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007W5C
株式会社日本トリム 研究開発活動 (2016年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社は、水を電気分解して得られる、「抗酸化性」を持つ水素を豊富に含んだ「電解水素水」の研究及びそれを生成する「整水器」等の開発を行っております。
電解水素水の研究につきましては、東京大学工学系研究科、東北大学大学院医学系研究科、九州大学大学院生物資源環境科学府、高知大学医学部、帯広畜産大学臨床獣医学研究部門、カロリンスカ研究所(スウェーデン)、台湾大学院臨床医学研究所等、国内外の大学、研究機関との産学共同体制で行っており、飲用から、医療・予防医療分野、農業分野を始め、機能水「電解水素水」の多用途化を目的に、積極的に研究開発を推進しております。
様々な研究成果を反映し、家庭用、業務用、医療用、農業用の電解水素水整水器の更なる改良及び新製品の開発を進めております。家庭用では、「整水器は家電」のコンセプトのもと、一般普及品として「デザイン」、「エコ」、「機能」を追求してまいります。また、中国等での整水器普及を目指した製品開発も進めております。業務用、医療用、農業用でも更なる機能の向上、また、新たな市場、販路開拓を目的とした製品開発に取り組んでまいります。
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与、「還元野菜®」のブランド化など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。現在、高知県、南国市、JA南国市、高知大学と「還元野菜プロジェクト」推進連携協定を締結し、産官学共同研究体制でデータ収集を推進しており、大規模な施設園芸での生産に向けても準備を進めております。この度、この「還元野菜プロジェクト」が農林水産省補助事業 2016年度「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択され、補助金が交付されることとなりました。また、当社の農業用電解水素水整水器が、高知県が実施する補助事業「環境制御技術普及促進事業」の対象となり、要件を満たす高知県内の農家に、農業用電解水素水整水器導入費用の最大2/3の補助が実施されることとなり、今後、導入農家の拡大、多くの地域、品目での栽培データの収集が加速してまいります。今後、国内のみならず、世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて精力的に研究開発に取り組んでまいります。
畜産分野では、帯広畜産大学とサラブレッドへの電解水素水飲用による効果について研究を実施しております。
電解水素水飲用分野では、電解水素水の新たな機能(効果)解明を目的に、東北大学医学部と、糖尿病患者への飲用臨床試験を開始いたしました。
「電解水透析®」では、カロリンスカ研究所、東北大学、福島県立医科大学等との臨床研究及びより高度な電解水透析システムの開発を引き続き推進しております。現在実施しております5年間の予後調査試験は、3年目となり、その1年目報告では、通常透析に比べて降圧薬量が約3割少なくて済んだ事例や、通常透析では掻痒感、倦怠感が有意に増悪するのに対し、電解水透析では増悪しなかったことなどが報告されております。本年4月より、一般社団法人電解水透析研究会が定期開催する「電解水透析研究会」が、日本透析医学会専門医制度委員会が認める全国規模学術集会に認定されたことから、今後、電解水透析の更なる認知向上、当研究会に参加する医師の増加が見込まれます。また、それにより電解水透析システムの導入施設も増加していくことが期待されます。
TrimGen Corporationでは、抗がん剤の選択や抗凝血薬などの投薬量コントロールのための遺伝子検査キット及び遺伝子抽出試薬の研究開発を実施しております。現在、複数の遺伝子や多くのサンプルを同時解析できる次世代型遺伝子検査機器向け製品の開発に取り組んでおります。
㈱ステムセル研究所では、難治性血液疾患(兄弟姉妹間の白血病や再生不良性貧血等)に対する移植治療、近い将来に期待される再生医療・細胞治療のための、さい帯血の分離・保管及び幹細胞関連の研究開発に取り組んでおります。現在、再生医療・細胞治療分野においては、中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺、脊髄損傷等)、自己免疫疾患、ASD(自閉症、広汎性発達障害)等を中心に、自己さい帯血を利用した臨床試験が米国や日本などで数多く進展しています。また、最近では、さい帯血が優れた幹細胞ソースとして広く認識され、iPS分野でもさい帯血を利用したバンク構築計画がスタートしております。
このような環境の下、本年2月には、同社の細胞処理センターが厚生労働省より「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく、特定細胞加工物製造許可を取得しました。今後、同法に基づき再生医療を提供する医療機関への幹細胞の提供が可能となったことで、さい帯血由来幹細胞の臨床研究がより円滑になり、今後、研究の進展が見込まれます。
このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、医療分野、遺伝子診断分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は187百万円、医療関連事業における研究開発費は69百万円となりました。
電解水素水の研究につきましては、東京大学工学系研究科、東北大学大学院医学系研究科、九州大学大学院生物資源環境科学府、高知大学医学部、帯広畜産大学臨床獣医学研究部門、カロリンスカ研究所(スウェーデン)、台湾大学院臨床医学研究所等、国内外の大学、研究機関との産学共同体制で行っており、飲用から、医療・予防医療分野、農業分野を始め、機能水「電解水素水」の多用途化を目的に、積極的に研究開発を推進しております。
様々な研究成果を反映し、家庭用、業務用、医療用、農業用の電解水素水整水器の更なる改良及び新製品の開発を進めております。家庭用では、「整水器は家電」のコンセプトのもと、一般普及品として「デザイン」、「エコ」、「機能」を追求してまいります。また、中国等での整水器普及を目指した製品開発も進めております。業務用、医療用、農業用でも更なる機能の向上、また、新たな市場、販路開拓を目的とした製品開発に取り組んでまいります。
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与、「還元野菜®」のブランド化など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。現在、高知県、南国市、JA南国市、高知大学と「還元野菜プロジェクト」推進連携協定を締結し、産官学共同研究体制でデータ収集を推進しており、大規模な施設園芸での生産に向けても準備を進めております。この度、この「還元野菜プロジェクト」が農林水産省補助事業 2016年度「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」に採択され、補助金が交付されることとなりました。また、当社の農業用電解水素水整水器が、高知県が実施する補助事業「環境制御技術普及促進事業」の対象となり、要件を満たす高知県内の農家に、農業用電解水素水整水器導入費用の最大2/3の補助が実施されることとなり、今後、導入農家の拡大、多くの地域、品目での栽培データの収集が加速してまいります。今後、国内のみならず、世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて精力的に研究開発に取り組んでまいります。
畜産分野では、帯広畜産大学とサラブレッドへの電解水素水飲用による効果について研究を実施しております。
電解水素水飲用分野では、電解水素水の新たな機能(効果)解明を目的に、東北大学医学部と、糖尿病患者への飲用臨床試験を開始いたしました。
「電解水透析®」では、カロリンスカ研究所、東北大学、福島県立医科大学等との臨床研究及びより高度な電解水透析システムの開発を引き続き推進しております。現在実施しております5年間の予後調査試験は、3年目となり、その1年目報告では、通常透析に比べて降圧薬量が約3割少なくて済んだ事例や、通常透析では掻痒感、倦怠感が有意に増悪するのに対し、電解水透析では増悪しなかったことなどが報告されております。本年4月より、一般社団法人電解水透析研究会が定期開催する「電解水透析研究会」が、日本透析医学会専門医制度委員会が認める全国規模学術集会に認定されたことから、今後、電解水透析の更なる認知向上、当研究会に参加する医師の増加が見込まれます。また、それにより電解水透析システムの導入施設も増加していくことが期待されます。
TrimGen Corporationでは、抗がん剤の選択や抗凝血薬などの投薬量コントロールのための遺伝子検査キット及び遺伝子抽出試薬の研究開発を実施しております。現在、複数の遺伝子や多くのサンプルを同時解析できる次世代型遺伝子検査機器向け製品の開発に取り組んでおります。
㈱ステムセル研究所では、難治性血液疾患(兄弟姉妹間の白血病や再生不良性貧血等)に対する移植治療、近い将来に期待される再生医療・細胞治療のための、さい帯血の分離・保管及び幹細胞関連の研究開発に取り組んでおります。現在、再生医療・細胞治療分野においては、中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺、脊髄損傷等)、自己免疫疾患、ASD(自閉症、広汎性発達障害)等を中心に、自己さい帯血を利用した臨床試験が米国や日本などで数多く進展しています。また、最近では、さい帯血が優れた幹細胞ソースとして広く認識され、iPS分野でもさい帯血を利用したバンク構築計画がスタートしております。
このような環境の下、本年2月には、同社の細胞処理センターが厚生労働省より「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく、特定細胞加工物製造許可を取得しました。今後、同法に基づき再生医療を提供する医療機関への幹細胞の提供が可能となったことで、さい帯血由来幹細胞の臨床研究がより円滑になり、今後、研究の進展が見込まれます。
このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、医療分野、遺伝子診断分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は187百万円、医療関連事業における研究開発費は69百万円となりました。
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