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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080PX

有価証券報告書抜粋 株式会社河合楽器製作所 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等


文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当連結会計年度末現在における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りについては、継続して評価を行っております。
なお、見積り及び評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性がありますため、実際の結果は異なる場合があります。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

①売上高
楽器事業は、国内では販売力の強化、活動の効率化により『Shigeru Kawai』を中心にピアノの販売が増加し、デジタルピアノについても主力のCNシリーズや木製鍵盤搭載モデルCAシリーズが好調に推移し販売が増加しました。海外においては、ピアノは普及価格帯GLシリーズの発売により北米や中国を中心に販売が伸び、デジタルピアノについては中国を中心に販売が増加しました。この結果、売上高は為替影響もあり 38,640百万円(前年同期比 3,678百万円 10.5%増)となりました。
教育関連事業は、教室の新設による新入生徒の増加、また学研グループとのアライアンスに積極的に取り組みましたが、幼児グループ・大人コースでの生徒数の減少により、売上高は 16,603百万円(前年同期比 30百万円 0.2%減)となりました。
素材加工事業は、金属事業における半導体の受注減少などにより、売上高は 10,286百万円(前年同期比 1,004百万円 8.9%減)となりました。
情報関連事業は、IT機器の医療機関向け販売の増加により、売上高は 3,532百万円(前年同期比 289百万円 8.9%増)となり、その他の事業の売上高は 194百万円(前年同期比 17百万円 8.1%減)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は 69,258百万円(前年同期比 2,916百万円 4.4%増)となりました。

②営業損益
楽器事業は、『Shigeru Kawai』をはじめとした鍵盤楽器販売の増加などにより 997百万円の営業利益(前年同期比 1,038百万円増益)となりました。
教育関連事業は、重点戦略であるピアノコースの拡大や、教室の新設などにより、ピアノコースの生徒数が増加し、また運営効率の改善など収益性を重視した活動を行った結果、営業利益は 894百万円(前年同期比 19百万円増益)となりました。
素材加工事業は、CVT(無段変速機)関連部品の受注が堅調だったことや、塗装事業における自動車内装部品の受注増加、生産効率の向上などにより、営業利益は 881百万円(前年同期比 144百万円増益)となりました。
情報関連事業は、前連結会計年度に高収益の販売があったことにより、営業損失は 18百万円(前年同期比 91百万円減益)となり、その他の事業の営業損失は 15百万円(前年同期比 8百万円改善)となりました。
以上の結果、営業利益は 2,661百万円(前年同期比 1,105百万円増益)となりました。

③経常損益
経常利益は、為替差損の発生などにより 2,628百万円(前年同期比 688百万円増益)となりました。

④親会社株主に帰属する当期純利益
以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は 1,797百万円(前年同期比 743百万円増益)となりました。

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

・主要拠点(日本・欧米・中国・インドネシア)の政治及び経済状況の著しい変化
・主要市場における製品需要の急激な変動
・為替相場の大幅な変動

(4) 経営戦略の現状と見通し

楽器事業については、国内では『Shigeru Kawai』を軸としたグランドピアノのシェア拡大を目指し、中核都市店舗の移転・リニューアルを引き続き進め、地域ユニット体制による営業力のさらなる深化、アフターサービスの高品質化に向けた調律師の技術・サポート力の強化など、高付加価値戦略の遂行により収益力の向上を図ります。海外においては、北米・西欧市場では直営店進出による販売・シェアの拡大、中国市場では新たに設立予定の統括会社を核とし、楽器販売をはじめ調律・音楽教室など事業の拡大、ブランド力の向上を進めてまいります。新興国市場では普及価格帯ピアノの販売拡大、デジタルピアノの新機種投入により成長を加速させます。またピアノ・デジタルピアノの商品力強化に向け、業務提携をしたオンキヨー株式会社との共同開発や情報通信技術への対応など研究開発にも力を入れるとともに、グローバル生産体制のさらなる最適化・整備により原価低減を図り、収益構造の強化を推し進めます。
教育関連事業については、音楽教室では、幼児向けの「3歳ソルフェージュ」「4歳からの子どもピアノコース」から、高水準な方を対象とした「ハイレベルレッスンコース」まで、ピアノに特化したコースを拡充するとともに、新しい教室価値創造に向けて業務提携企業である学研グループとの協業にも力を入れ、収益力の向上に取り組んでまいります。また長期的な事業の成長のために、「カワイ音楽教育システム」のフランチャイズ展開等により中国市場や東南アジア等の新興国市場で音楽教室を広めていくとともに、カワイ音楽コンクールを国際コンクールへと発展させ、KAWAIブランドの向上とピアニストの発掘・育成などにも取り組んでまいります。
体育教室では、幼稚園・保育園における教室開設活動と生徒募集の強化、民間クラブの教室開設、地方公共団体の指定管理者制度を活用した施設運営、企業や行政への健康プログラムの展開などにより、年少から高齢者までの健康づくりをサポートし、事業の拡大を図ってまいります。
素材加工事業では、新たな技術開発や市場開拓を進めるとともに、引き続き品質の向上・コスト削減、信頼性の向上に取り組み、受注拡大に努めてまいります。
情報関連事業では新規顧客の開拓や、医療ベンダーとのアライアンスにより大型・中型案件の獲得をはじめ、新しいテクノロジーへの対応に取り組み、販売・事業の拡大を進めてまいります。
以上により、2017年3月期の連結業績は、売上高 67,500百万円、営業利益 2,600百万円、経常利益 2,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,650百万円を見通しております。

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

①キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、3,661百万円の収入となりました。税金等調整前当期純利益の増加や、法人税等の支払額の減少などにより前年同期と比較して 1,826百万円の資金の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に投資有価証券の取得による支出などにより 4,055百万円の支出となり、前年同期と比較して 2,442百万円の資金の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の増加、株式発行による収入などにより 2,868百万円の資金の増加となり、前年同期と比較して 4,383百万円の資金の増加となりました。

②資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、楽器製造のための材料費、楽器製造・販売及び音楽教室等の運営に携わる要員の給料手当、福利厚生費などの人件費の他、販売並びに役務提供に関する販売促進費、運送・保管料、物件費等であり、営業キャッシュ・フローによる充当を基本としています。また、設備投資資金については、自己資金及び金融機関からの借入れによっております。

(6) 経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めております。当社グループは新中期経営計画「Resonate2018」を策定し、同計画に即した諸施策を着実に遂行し企業価値を高めてまいります。
同詳細は、「3 対処すべき課題」の項に記載のとおりであります。
また、事業別の方針については、「(4)経営戦略の現状と見通し」の項に記載のとおりであります。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02363] S10080PX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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