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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10079EL

有価証券報告書抜粋 株式会社パイロットコーポレーション 業績等の概要 (2015年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度(2015年1月1日~2015年12月31日)におけるわが国経済は、日銀による大胆な金融緩和策や円高是正などの政策効果が浸透し、企業業績の改善による設備投資の回復などが見られましたが、米国による政策金利の利上げや新興国経済の低迷もあり、わが国の景気下押しリスクが存在するなど、依然として不透明な状況で推移いたしました。
また、世界経済におきましても、中国経済の減速や原油安及びギリシャの債務問題の長期化等の懸念もあり、依然として不安定な状況で推移いたしました。
この様な環境の下、当社グループでは、基幹事業であるステイショナリー用品事業において、「フリクション」シリーズをはじめとする利益率の高い自社製品の販売を強力に展開いたしました。また、引き続き経営の効率化によるコスト削減と研究開発力の強化充実に努め、世界で戦えるコストでの生産体制実現と、特色ある新製品群の開発に向けて取り組みました。
以上により、当連結会計年度の連結売上高は、主力の筆記具事業が堅調に推移したことに加え円安効果もあり、991億64百万円(前期比9.9%増)となりました。
国内外別では、国内市場における連結売上高が340億59百万円(前期比7.6%増)、海外市場における連結売上高は651億4百万円(前期比11.1%増)であります。
また、損益面につきましては、国内市場で主力の筆記具において利益率の高い自社製品の販売が好調であったことに加え、海外市場での円安効果もあり、連結営業利益が193億13百万円(前期比35.3%増)、連結経常利益は192億81百万円(前期比30.5%増)、連結当期純利益は120億9百万円(前期比34.5%増)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、セグメントの区分につきましては、従来の「日本、米州、欧州、アジア、その他の地域」から、当連結会計年度より「日本、米州、欧州、アジア」の区分に変更しており、比較・分析は変更後の区分に基づいております。
(日本)
国内のステイショナリー市場につきましては、当社の強みである「小売店への直販をベースとした販売体制」のメリットを活かし、利益率の高い自社製品の販売を強力に展開いたしました。
また、消費者のパーソナル志向に対応して進めてきたシリーズ化も、引き続き効果をあげました。特に、消せるインキの「フリクション」シリーズでは、蛍光ペンの「フリクションライト」や人気の「フリクションボールノック」、多色タイプの「フリクションボール3」及び「フリクションボール4」などの販売が好調であることに加え、交換用レフィル(替え芯)の販売も伸長いたしました。
さらに、手帳やカードなどにも気軽に使えて消せるスタンプ「フリクションスタンプ」に新柄を追加し、ラインナップ充実を進めた結果、シリーズ全体で前年実績を上回る売上となりました。
油性ボールペンでは、なめらかに濃く書けるアクロインキが特長の世界戦略商品「アクロボール」や、アクロインキを採用した多機能筆記具(4色ボールペン+シャープペンシル)の「ドクターグリップ4+1」も好評でありました。
ゲルインキボールペンでは、顔料インキ採用により鮮やかな発色が特長の「ジュース」が順調に販売数を伸ばしました。
シャープペンシルでは、香り付きの「ドクターグリップアロマ」や、折れにくく書き味がなめらかなシャープ芯「ネオックス・グラファイト」も好評でありました。
また、安定した濃い筆跡と経済性と環境に配慮され、カートリッジ式補充インキが特長のホワイトボードマーカー「ボードマスター」も販売が順調に推移しており、売上増加に貢献いたしました。
高級筆記具では、アクロインキを採用し、なめらかな書き心地をイメージしたデザインの新製品「アクロドライブ」や、ダブルアクション機構の「タイムライン」シリーズの販売が堅調でありました。

また、万年筆をメインに20代~30代をターゲットとした筆記具ブランドの「コクーン」シリーズや、お手頃価格の万年筆「プレラ」シリーズ、日本の美しい情景から創造された彩り豊かな万年筆用インキ「iroshizuku 色彩雫(いろしずく)」などの販売も好調に推移いたしました。
玩具事業につきましては、国内、海外ともに主力商品である「メルちゃん」シリーズの販売が大変好調であったことに加え、国内は「バストイ」や「知育」、海外は「Aquadoodle」(日本名スイスイおえかき)及びメタモ材料などの主力定番品の販売が堅調に推移したことにより、売上増に大きく貢献いたしました。
以上の結果、主力の筆記具事業が好調を維持したことに加え、訪日観光客によるインバウンド消費効果もあり、日本における外部顧客に対する売上高は、417億51百万円(前期比8.4%増)、セグメント利益(営業利益)は157億76百万円(前期比44.3%増)となりました。
(米州)
米州地域につきましては、主要販売先である米国において、ノック式ゲルインキボールペンの定番品として人気の「G-2(ジーツー)」の販売が好調であることに加え、世界戦略商品である「アクロボール」や「フリクション」シリーズが定着しつつあることから、売上は堅調に推移いたしました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は251億34百万円(前期比12.7%増)、セグメント利益(営業利益)は9億11百万円(前期比29.8%増)となりました。
(欧州)
欧州地域につきましては、フランスや東欧諸国、北欧諸国において「フリクション」シリーズが伸びたことに加え、ノック式ゲルインキボールペンの「G-2(ジーツー)」や、水性ボールペンの「V5」、「V7」、「Vball」、ホワイトボードマーカーなどの販売が好調でありましたが、競争激化に伴う広告宣伝費などが増加しました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は213億54百万円(前期比5.2%増)、セグメント利益(営業利益)は27億15百万円(前期比0.1%増)となりました。
(アジア)
アジア地域につきましては、万年筆や油性ボールペン、水性ボールペンの販売が引き続き好調であり、アジア・中東において安定成長いたしました。また、中国や台湾などにおいても、ゲルインキボールペンの「ジュース」や万年筆の「カクノ」、「コクーン」シリーズを中心に積極的な販売活動を展開した結果、販売数量が伸長いたしました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は109億24百万円(前期比19.3%増)、セグメント利益(営業利益)は4億98百万円(前期比13.7%増)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ53億20百万円増加し、202億79百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、141億95百万円(前連結会計年度は121億7百万円の増加)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益186億24百万円、減価償却費26億44百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額14億97百万円、法人税等の支払額64億44百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、40億27百万円(前連結会計年度は21億82百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出38億88百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、44億51百万円(前連結会計年度は57億29百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出37億45百万円、配当金の支払額8億12百万円によるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02466] S10079EL)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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