有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007T23
株式会社キムラタン 業績等の概要 (2016年3月期)
(1) 業績
当連結会計年度(2015年4月1日から2016年3月31日まで)におけるわが国経済は、経済政策や金融緩和の効果を背景として企業業績は堅調に推移、設備投資の増加基調や雇用環境の改善など、国内景気には緩やかな回復傾向が見られました。一方で、中国経済の急激な減速をはじめとした世界経済の下振れ懸念から、先行きに対する不透明感は一層高まっております。個人消費につきましては、訪日外国人客のインバウンド需要にも一服感が見られ、実質賃金の減少から消費者の節約志向は依然として根強く、消費マインドの持ち直しは足踏み状態となりました。
このような状況にありますが、当社は円安を背景とした大きな環境変化に対応し、収益性の見込めるリテール事業に一層集中する構造転換を図ってまいりました。すなわち、Baby Plaza、BOBSONショップ、ネット通販の各業態に変化を加えながら、その事業拡大に取組むとともに、ホールセール事業については、固定費を抑制、徹底したローコストオペレーションにより、収益性の維持を目指してまいりました。前期に立ち上げたBOBSONショップにつきましては、新規出店は一時見合わせることとし、商品の品揃え、価格政策の見直しやオペレーションの強化に取り組み、既設店舗の売上の引き上げと商品消化率の向上に注力いたしました。
また、円安進行によるコスト上昇を抑制するため、中国におけるよりローコストな生産背景の開拓とともに、2015年秋物より海外メーカーとの直接取引の拡大に取り組んでまいりました。
さらに、2015年10月23日に公表いたしましたとおり、中国においてベビー用品の販売拠点をもつ大都グループとの業務提携を決定し、当社日本製新生児向けブランド「愛情設計」の中国展開を開始させ、将来成長に向けた足がかりの構築に取り組んでまいりました。
以上のとおり、当期においては構造転換を図るべくリテール事業に大きくシフトする計画といたしましたが、対応策の不足と遅れに市場環境の厳しさも重なり、売上高は前年実績を割り込み、結果、2010年3月期以来の赤字計上のやむなきに至りました。
売上高は、前年同期比9.0%減の42億37百万円となりました。前掲の構造転換による専門量販店との取引縮小に加え、一般専門店の受注減によりホールセール事業は大幅減収となりました。一方で、Baby Plaza、BOBSONの各ショップは前期における積極的な出店政策により店舗数が増加、ネット通販においては、新規サイトの開設やネット限定商品の投入などが奏功した結果、リテール事業の売上高は前期に対して伸長いたしましたが、ホールセール事業の減収をカバーするには至らず、全社売上高は減収となりました。
売上総利益率は、円安による押下げ要因があるものの、リテール事業の売上構成比が高まった結果、前年同期から2.1ポイント増の51.4%となりました。しかしながら、減収により売上総利益額は前年同期比5.2%減の21億77百万円となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、新規出店に伴う人件費、家賃等の店舗経費の増加等により、前年同期比5.9%増の24億2百万円となりました。
以上の結果、営業損失は2億25百万円(前年同期は営業利益27百万円)となりました。経常損益は新株式発行に伴う諸費用を株式交付費に計上したことから2億67百万円の損失(前年同期は経常利益16百万円)となりました。また、第2四半期において繰延税金資産の全額を取り崩し、法人税等調整額16百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億89百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益4百万円)となりました。
Baby Plazaの既存店ベースの売上高は、前年同期比6.5%減と厳しい推移となりました。また、前期に立ち上げたBOBSONショップにつきましては、既存店ベースの売上高は前年同期比21.0%増と伸長したものの、計画値を下回る推移となり、採算点到達には至りませんでした。
出退店につきましては、当期においてBaby Plaza10店舗及びBOBSONショップ12店舗の新規出店と、10店舗の閉鎖を実施し、当期末の店舗数は247店舗となりました。
以上の結果、ショップ業態の全店ベースの売上高は、前年同期比6.9%増の31億73百万円となりました。
ネット通販では、春先よりアマゾンに出店した他、ネット限定商品の開発にも取組み、新規需要の取り込み強化に努めてまいりました。その結果、売上高は前年同期比21.5%増の6億76百万円となりました。
以上の結果、リテール事業全体の売上高は前年同期比9.2%増の38億50百万円となりました。セグメント利益は、既存店の販売不振による粗利の減少にBOBSONショップの不採算が加わり、前年同期比65.0%減の1億4百万円となりました。
ホールセール事業では、円安進行に伴うコスト上昇を踏まえ、収益性をより重視し、販路政策の見直しを実施するとともに、よりローコストな運営に努めてまいりました。
専門量販店向け卸につきましては、採算性を考慮した結果、2015年初夏物をもって取引休止となりました。一般専門店向け卸につきましては、2015年秋物以降の受注低迷により、売上高は前年を下回る結果となりました。
以上により、当期の売上高は、前年同期比67.8%減の3億50百万円となり、セグメント損益は固定費抑制に努めたものの、減収による粗利減の影響により、前年同期比66.0%減の25百万円となりました。
海外事業では、中国子会社において、前年度に相手先の販売不振に起因して主力得意先との取引を中断するに至っておりますが、日本からの輸出取引については、得意先の開拓が進み売上増となりました。
一方、大都グループとの業務提携による「愛情設計」中国事業につきましては、中国一級都市の百貨店等へのアンテナショップ出店によるブランドイメージの訴求と、大都グループがもつ日本製の紙オムツの販路を活用した拡販体制の構築を基本戦略とし、出店交渉や卸先との商談を進めてまいりました。当期においては、2016年3月29日に北京に「愛情設計」のアンテナショップ1号店を開設いたしました。
以上の結果、当期の売上高は前年同期比19.7%減の36百万円となりましたが、中国事務所の閉鎖等により前期に比べ販管費が減少したことからセグメント損益は前期17百万円の損失に対し当期は12百万円の損失となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、4億9百万円増加(前連結会計年度は1億6百万円の減少)し、期末残高は9億1百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2億2百万円の支出(前連結会計年度は3億89百万円の支出)となりました。税金等調整前当期純損失2億69百万円、仕入債務の減少99百万円の減少要因に対し、減価償却費37百万円、売上債権の減少1億46百万円等が増加要因となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、20百万円の支出(前連結会計年度は91百万円の支出)となりました。主な内訳はBOBSONショップの店舗設備等の取得31百万円、保証金の返還12百万円です。(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、6億35百万円の収入(前連結会計年度は3億69百万円の収入)となりました。これは主に新株式の発行による収入7億69百万円、借入金の減少1億33百万円(純額)によるものです。- 有価証券報告書 抜粋メニュー
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02628] S1007T23)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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