有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007XCN
日本電計株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)
(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、12月までは、円安・株高基調の継続を背景とした企業業績の改善による緩やかな景気回復基調が続いておりましたが、1月以降急激な円高と株価低下により、景気停滞感が増し、アメリカでの利上げの影響、中国経済の減速、新興国の経済成長の停滞感から、先行きの不透明感が増大する状況で推移いたしました。
当社グループが属する電子計測器、電源機器、環境試験機器等の業界におきましては、当社の主要ユーザーである電機業界では、新型スマートフォンやタブレット端末関連の売上停滞から関連する電子部品メーカーの業績にはやや陰りが見られましたが、新製品開発意欲は旺盛で、関連製品の研究開発は引き続き活発となっております。
また、自動車業界では、国内の設備投資には慎重な姿勢が見られるものの、概ね好調な業績を背景に、海外での設備投資が引き続き積極的に行われております。環境・新エネルギー関連市場でも、太陽光発電、蓄電池開発分野等幅広い分野で底堅い研究開発が進められております。
このような状況のもと、当社グループは、国内・海外の幅広い営業拠点網を活用して、こうした関連市場を中心に積極的なソリューション営業活動を展開いたしました。
その結果、個別では売上高は76,966百万円(前年同期比4.0%増)となりました。しかしながら、粗利益率は競争の激化もあり、0.47%低下し、8.54%にとどまりました。
国内の連結子会社では、アイコーエンジニアリング株式会社で当初想定していなかったスマートフォン関連の受注が寄与したこともあり、総じて順調に推移いたしました。海外の連結子会社では、景気の減速が懸念される中国の販売子会社である電計貿易(上海)有限公司と受託試験場を提供している電計科技研発(上海)有限公司の業績は比較的好調に推移いたしました。東南アジアでは、ベトナム、タイの販売子会社の業績が良好でした。しかしながら、アメリカの利上げにより新興国の為替相場が大きく下落したことで、中国やタイ、マレーシアで為替差損が発生し、連結では250百万円の為替差損を計上することとなりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は85,174百万円(前年同期比5.5%増)となりました。営業利益は2,689百万円(前年同期比32百万円増)、経常利益は、為替差損が発生したこともあり、2,504百万円(前年同期比574百万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,618百万円(前年同期比332百万円減)となりました。
セグメントの業績は、セグメント間の内部取引も含めて次のとおりであります。
当社グループが属する電子計測器、電源機器、環境試験機器等の業界におきましては、当社の主要ユーザーである電機業界では、新型スマートフォンやタブレット端末関連の売上停滞から関連する電子部品メーカーの業績にはやや陰りが見られましたが、新製品開発意欲は旺盛で、関連製品の研究開発は引き続き活発となっております。また、自動車業界では、国内の設備投資には慎重な姿勢が見られるものの、概ね好調な業績を背景に、海外での設備投資が引き続き積極的に行われております。また、環境・新エネルギー関連市場でも、太陽光発電、蓄電池開発分野等幅広い分野で底堅い研究開発が進められております。
このような状況のもと、当社グループは、国内・海外の幅広い営業拠点網を活用して、こうした関連市場を中心に積極的なソリューション営業活動を展開いたしました。
その結果、売上高は77,234百万円(前年同期比4.1%増)となりました。しかしながら、粗利益率は競争の激化もあり、0.47%低下し8.54%にとどまったため、セグメント利益は3,329百万円(前年同期は2,998百万円)となりました。
その結果、売上高は8,887百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は381百万円(前年同期は285百万円)となりました。
その結果、売上高は3,131百万円(前年同期比4.3%増)にとどまりました。セグメント利益は92百万円(前年同期は131百万円)となりました。
前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
(注)1 海外売上高における国又は地域は、販売先(市場)を基準としているため、当社及び連結子会社の日本以外の国又は地域における売上高であります。
2 「その他」の区分に属する主な国又は地域
その他・・・タイ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、インド
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
(注)1 海外売上高における国又は地域は、販売先(市場)を基準としているため、当社及び連結子会社の日本以外の国又は地域における売上高であります。
2 「その他」の区分に属する主な国又は地域
その他・・・タイ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、インド
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは2,137百万円の収入(前年同期は489百万円の支出)となりました。これは主として、法人税等の支払額1,132百万円を、税金等調整前当期純利益2,505百万円の計上に加え、売上債権の減少額276百万円、仕入債務の増加464百万円が上回ったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは385百万円の支出(前年同期は392百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出218百万円、投資有価証券の取得による支出44百万円、貸付けによる支出60百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは742百万円の支出(前年同期は898百万円の収入)となりました。これは主として、長期借入れによる収入1,938百万円を、短期借入金の減少額1,330百万円、長期借入金の返済による支出1,028百万円、配当金の支払額298百万円が上回ったことによります。
当連結会計年度における我が国経済は、12月までは、円安・株高基調の継続を背景とした企業業績の改善による緩やかな景気回復基調が続いておりましたが、1月以降急激な円高と株価低下により、景気停滞感が増し、アメリカでの利上げの影響、中国経済の減速、新興国の経済成長の停滞感から、先行きの不透明感が増大する状況で推移いたしました。
当社グループが属する電子計測器、電源機器、環境試験機器等の業界におきましては、当社の主要ユーザーである電機業界では、新型スマートフォンやタブレット端末関連の売上停滞から関連する電子部品メーカーの業績にはやや陰りが見られましたが、新製品開発意欲は旺盛で、関連製品の研究開発は引き続き活発となっております。
また、自動車業界では、国内の設備投資には慎重な姿勢が見られるものの、概ね好調な業績を背景に、海外での設備投資が引き続き積極的に行われております。環境・新エネルギー関連市場でも、太陽光発電、蓄電池開発分野等幅広い分野で底堅い研究開発が進められております。
このような状況のもと、当社グループは、国内・海外の幅広い営業拠点網を活用して、こうした関連市場を中心に積極的なソリューション営業活動を展開いたしました。
その結果、個別では売上高は76,966百万円(前年同期比4.0%増)となりました。しかしながら、粗利益率は競争の激化もあり、0.47%低下し、8.54%にとどまりました。
国内の連結子会社では、アイコーエンジニアリング株式会社で当初想定していなかったスマートフォン関連の受注が寄与したこともあり、総じて順調に推移いたしました。海外の連結子会社では、景気の減速が懸念される中国の販売子会社である電計貿易(上海)有限公司と受託試験場を提供している電計科技研発(上海)有限公司の業績は比較的好調に推移いたしました。東南アジアでは、ベトナム、タイの販売子会社の業績が良好でした。しかしながら、アメリカの利上げにより新興国の為替相場が大きく下落したことで、中国やタイ、マレーシアで為替差損が発生し、連結では250百万円の為替差損を計上することとなりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は85,174百万円(前年同期比5.5%増)となりました。営業利益は2,689百万円(前年同期比32百万円増)、経常利益は、為替差損が発生したこともあり、2,504百万円(前年同期比574百万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,618百万円(前年同期比332百万円減)となりました。
セグメントの業績は、セグメント間の内部取引も含めて次のとおりであります。
① 日本
日本におきましては、12月までは、円安・株高基調の継続を背景とした企業業績の改善による緩やかな景気回復基調が続いておりましたが、1月以降急激な円高と株価低下により、景気停滞感が増し、アメリカでの利上げの影響、中国経済の減速、新興国の経済成長の停滞感から、先行きの不透明感が増大する状況で推移いたしました。当社グループが属する電子計測器、電源機器、環境試験機器等の業界におきましては、当社の主要ユーザーである電機業界では、新型スマートフォンやタブレット端末関連の売上停滞から関連する電子部品メーカーの業績にはやや陰りが見られましたが、新製品開発意欲は旺盛で、関連製品の研究開発は引き続き活発となっております。また、自動車業界では、国内の設備投資には慎重な姿勢が見られるものの、概ね好調な業績を背景に、海外での設備投資が引き続き積極的に行われております。また、環境・新エネルギー関連市場でも、太陽光発電、蓄電池開発分野等幅広い分野で底堅い研究開発が進められております。
このような状況のもと、当社グループは、国内・海外の幅広い営業拠点網を活用して、こうした関連市場を中心に積極的なソリューション営業活動を展開いたしました。
その結果、売上高は77,234百万円(前年同期比4.1%増)となりました。しかしながら、粗利益率は競争の激化もあり、0.47%低下し8.54%にとどまったため、セグメント利益は3,329百万円(前年同期は2,998百万円)となりました。
② 中国
中国は、尖閣問題を契機として関係が冷え込んだ政治環境に若干改善の傾向が見られました。中国国内経済の成長鈍化が明白となりましたが、自動車関連業界の設備投資意欲は引き続き旺盛でした。また、受託試験のアウトソーシングのニーズは強く、上海で受託試験場を提供している電計科技研発(上海)有限公司の業績は引き続き良好に推移いたしました。その結果、売上高は8,887百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は381百万円(前年同期は285百万円)となりました。
③ その他
その他の地域では、ベトナム、タイの業績が良好でしたが、アメリカ、韓国向けの売上が減少しました。その結果、売上高は3,131百万円(前年同期比4.3%増)にとどまりました。セグメント利益は92百万円(前年同期は131百万円)となりました。
(参考)
海外売上高前連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
中国 | その他 | 計 | |
Ⅰ 海外売上高(千円) | 11,252,755 | 4,761,689 | 16,014,445 |
Ⅱ 連結売上高(千円) | - | - | 80,712,305 |
Ⅲ 連結売上高に占める海外売上高の割合(%) | 13.9 | 5.9 | 19.8 |
(注)1 海外売上高における国又は地域は、販売先(市場)を基準としているため、当社及び連結子会社の日本以外の国又は地域における売上高であります。
2 「その他」の区分に属する主な国又は地域
その他・・・タイ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、インド
当連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
中国 | その他 | 計 | |
Ⅰ 海外売上高(千円) | 12,860,138 | 4,026,236 | 16,886,374 |
Ⅱ 連結売上高(千円) | - | - | 85,174,705 |
Ⅲ 連結売上高に占める海外売上高の割合(%) | 15.1 | 4.7 | 19.8 |
(注)1 海外売上高における国又は地域は、販売先(市場)を基準としているため、当社及び連結子会社の日本以外の国又は地域における売上高であります。
2 「その他」の区分に属する主な国又は地域
その他・・・タイ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、インド
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて928百万円増加し、5,966百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは2,137百万円の収入(前年同期は489百万円の支出)となりました。これは主として、法人税等の支払額1,132百万円を、税金等調整前当期純利益2,505百万円の計上に加え、売上債権の減少額276百万円、仕入債務の増加464百万円が上回ったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは385百万円の支出(前年同期は392百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出218百万円、投資有価証券の取得による支出44百万円、貸付けによる支出60百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは742百万円の支出(前年同期は898百万円の収入)となりました。これは主として、長期借入れによる収入1,938百万円を、短期借入金の減少額1,330百万円、長期借入金の返済による支出1,028百万円、配当金の支払額298百万円が上回ったことによります。
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