シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007QGK

有価証券報告書抜粋 株式会社アールシーコア 事業の内容 (2016年3月期)


沿革メニュー関係会社の状況

当社グループは、当社(株式会社アールシーコア)及び子会社3社(連結子会社2社(株式会社BESSパートナーズ、BIG FOOT MANUFACTURING INC.(以下それぞれBP社、BFM社という。)及び非連結子会社1社)で構成されており、単一事業であるBESS事業を営んでおります。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次の通りであります。
日本国内においては当社がログハウスをはじめとする自然派個性住宅(BESS企画型住宅)モデルの企画、開発、設計を行っており、カントリーログハウスについてはBFM社で製造されたログシェル(注1)を輸入しそれ以外のモデルについては当社が直接仕入を行っております。(注2)
また、国内販売については、顧客(エンドユーザー)向けには、当社が東京圏、BP社が札幌と岐阜地区を担当し、BESS単独の住宅展示場を拠点としてログハウス等のキット販売(注3)及び工事請負を行っております。また、国内各地の地区販社向けには、当社がログハウス等のキット販売を行っております。
国外の顧客(主として北米)に対しては、ログハウス等のキット販売をBFM社が行っております。
(注)1 ログシェルとは、丸太又は成型された大断面の木材を用いた、ログハウスの構造躯体を指します。
2 BFM社につきましては、2016年3月31日に株式譲渡契約締結が当社取締役会にて決議されており、6月末を目途に売却が予定されていますが、カントリーログハウスにつきましては、売却後も当面は同社との取引を継続いたします。
3 当社では、住宅を完成させるために必要な資材のうち、施工調達品(建築現場で調達する設備機器類や一般流通資材)を除く主要な資材一式を「コンプリートキット」と称しており、加工済のシェル(ログ材等、建物の構造躯体をなすもの)を始め、屋根・天井・床・屋内間仕切壁等の部材、窓・ドア等の建具類、木材保護塗料などから構成されます。「キット」はその略称です。

報告セグメントにおける事業内容等は次の通りであります。なお、次の4区分は「第5 経理の状況」中、「1(1)連結財務諸表」の(セグメント情報等)に記載の報告セグメントの区分と同一であります。
直販部門・・・・・BESSスクエア及びBESS藤沢展示場を拠点とし、東京・神奈川圏の顧客向けにログハウス等のキット販売及びログハウス等の工事請負を行っております。
宅地及び分譲住宅の仲介・販売、当社所有の山中湖タイムシェア別荘(フェザント山中湖)の販売・運営管理、ログハウス及び一般住宅等のメンテナンス・リフォーム工事の請負、及びその他の住宅関連事業を行っております。
販社部門・・・・・日本国内におけるBESS販社(以下、地区販社という。)の営業拠点(当連結会計年度末現在で38拠点(BP社の2拠点含む。))へ向けてログハウス等のキット販売等を行っております。
BP社・・・・・・BESS札幌展示場及びBESS岐阜展示場を拠点とし、ログハウス等のキット販売及びログハウス等の工事請負を行っております。
北米部門・・・・・カナダ自社工場におけるログシェルの製造及び北米地域向け並びにその他海外向けの販売を行っております。
(注)「BESS」とは、「Bigfoot Essential Slowlife Spirit」の略称。
ビッグフット(Bigfoot)時代から変わらない、自然体の、本質的で飾らない(Essential)スローライフ(Slowlife)を楽しむ心意気(Spirit)を当社は大切にしており、その思いを込めたブランド名です。

(1)主要商品
① 住宅
住宅事業の商品には、新築商品とリノベーション商品があります。これらの商品はログハウスに代表される自然材(無垢材)を多用しており、当社グループでは、これらを工場生産されるプレハブ住宅に代表されるような一般住宅との対比を念頭に「自然派個性住宅」と総称しております。空間を構成する素材として自然材、特に木材に着目し、積極的に利用しております。樹木が人間生活に様々な効果を及ぼすことは広く知られておりますが、当社グループが商品に込めるぬくもりやリラックスを具現化する上でも木材は最適の素材であり、商品群における大きな特徴になっております。
新築商品では、デザインを基に商品を分類し、その分類を「シリーズ」と称しております。デザインは外形的な違いにも表れますが、デザインによるシリーズの個性と設計に込める暮らし方の違いを明確にしております。2016年3月現在、ログハウス4シリーズ、エポックス(ログハウス以外のシリーズ総称:画期的な新時代を作っていくの意)3シリーズで構成されており、それぞれの特徴は次の通りであります。


シリーズ名
(略称)
『テーマ』
工法、構造上の特徴等主要部材の生産国又は調達国、製法上の特徴等デザイン、テイスト上の特徴等
ログハウスカントリー
ログハウス
(C)
『スマート
カントリー』
・D型断面に機械成型したログを使用。外壁は穏やかな曲面でログハウスならではの印象を持ち、内壁はフラットな面で家具等の配置にも不便がない。・カナダ産。
・原材の調達から強制乾燥 (注1)、
成型まで一貫した生産プロセス。
・本物だからこその素材感
・自由な感覚のクールテイスト、木のぬくもりを満喫するウォームテイストの2つのテイストから選べる。
あきつ
ログハウス
(A)
『季感の家』
・角型に機械成型したログを使用。
・無垢材でありながら高温乾燥することで、捩れや狂いを大幅に抑制。
・杉ならではの美しい木目を活かすため、室内は無塗装。
・日本産
・高温の炉による高温乾燥を行うことで、杉特有の芯材(赤みが強い)と辺材(白みが強い)の色の差を抑え、落ち着いた色調の木肌を作り出している。
・国産材の風合いが活きるおおらかな和のデザインを採用。室内には光と風に満ちた開放的な空間が広がり、これからの日本人の暮らしに相応しい、新しい木の家。
ファインカット
ログハウス
(F)
『ファイン&
ナチュラル』
(注4)
・角型に機械成型したログを使用。
・捩れや狂いが少なく表面のひび割れが少ない等のメリットがある。
・フィンランド産。
・収縮率の低い芯側を外側にして圧着。捩れや狂いが少なく表面のひび割れが少ない等のメリットがある。
・自然の恵みはそのままに、デザインと居住性をかなえたログハウス。
G-LOG
(ジーログ)
(G)
『シック
ナチュラル』
・角型に機械成型したログを使用。
・捩れや狂いが少なく表面のひび割れが少ない等のメリットがある。
・フィンランド産。
・収縮率の低い芯を外側にして圧着。捩れや狂いが少なく表面ひび割れが少ない等のメリットがある。
※高温乾燥の国産杉材仕
様オプションあり。
・木に親しんだ日本人の感性でつくり、世界に発信する新世代ログハウス。
・「超ベランダ空間:NIDO」が特徴。
エポックスワンダーデバイス
(W)
『ラフ but
フェア』
・接合補強金物を使用した木造軸組工法。
・事前に構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場組上げを簡略化し施工を合理化。
・国内調達材を使用。
・設計モジュールは910mmとし、間口6、7、8、9スパンの4モデルを展開。
・「家は暮らしに楽しい価値を生み出す装置」というコンセプトから生まれた都市型スローライフ住宅。
・フェイス、サイズ、インナースタイル、デバイスの4つのエレメントを選んで組み立てる方式。
ジャパネスクハウス
(J)
『程々の家』
・接合補強金物を使用した木造軸組工法。
・事前に構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場組上げを簡略化し施工を合理化。
・国内調達材を使用。
・設計モジュールは910mmとし、間口7、8、9、10スパンの4モデルを展開。
・日本の伝統を大切に。
・造り過ぎず、飾り過ぎず、「程々」がわかる現代の風流人のための木の家。
BESSドーム
(D)
『独創空間』
・「ジオデシックドーム理論(注2)」に基づく建築。三角形105個を組み合わせ、ユニークなドーム型の建物を構成。
・3サイズ(直径8.2m、9.5m、11m)のバリエーション。
・国内調達材を使用。
・木造マルチドーム構法(注3)。住宅、非住宅のマルチに対応。部材のキット販売が基本。複雑な角度で構成される部材を予め加工することで作業を効率化。
・丸く高い天井、梁のないスペース、三角のスカイライト。次々と楽しさを発見できる独創的な空間。

(注)1 乾燥炉に原木を入れ、人工的に木材を乾燥させること。木材は繊維飽和状態(木に含まれる自由水が完全になくなった状態)からさらに乾燥させると構造的強度が向上するという特性を持つ。乾燥によって建築材料としての性能が増すことに加え、経年変化(歪みや収縮等)を抑えることができる。
2 R.バックミンスター・フラー博士(米)が完成させた理論。「最強の構造体である三角形から球体構造を作り上げる」というもので、合理性・効率性を追求した理想の建物を生み出すことを目指した建築理論。
3 フレーム(ドーム型の骨組みとなる木材)とコネクター(フレーム同士を接合する金属部品、特許取得済)でドームの構造部分を構築。新構造評定を取得し、抜群の構造強度を実現。
4 ファインカットログハウス(F)は、2016年4月よりG-LOG(G)に統合され廃番となりました。

リノベーション商品として展開する「NEWIT」(ニュイット)は、“家をただキレイに変えるのではなく、「楽しい暮らしの道具」に変える”をコンセプトとしております。新築商品と同テイストの無垢材空間を実現するために、「ワンダーテイスト」「カントリーテイスト」「ジャパネスクテイスト」の3テイストを用意しております。価格は定価制を導入し、一般的に不明瞭といわれるリフォーム工事価格について、顧客不安を払拭しております。
② タイムシェア
別荘タイムシェアの販売及び運営管理を行う事業として、タイムシェア事業を直販部門において展開しております。「フェザント別荘オーナー制度」は、BESSの自然派個性住宅を希望の1週間単位で購入することにより、手頃な価格で、別荘オーナーになれる新しい別荘所有のシステムであります。また、利用権方式の「別荘メンバー制度」では、10年、15年、20年の3タイプの商品を販売しております。

建物ラインナップ利用できる期間権利形態シーズンランク
ログハウス3タイプ、ドームハウス、ジャパネスクハウスで展開。 金曜日から翌金曜日の7泊8日(年末年始のみ日にち固定)+「別荘レンタル制度」によりその他の期間も有料で利用可能
敷地:一般定期借地権(賃借権)の準共有(持分1/50)
建物:所有権の共有(持分1/50)

施設利用権
年間50週に対して、休日の連続性等から3段階のシーズンランクを設定。シーズンランクと建物により初期費用が変動。

(2)事業の特徴
① BESS・住宅事業
イ ブランド価値の創造
当社グループは、ブランド名称「BESS」を使用し事業展開を行っており、ブランドの認知度・イメージの向上を図ることで、「オンリー・ワン」ブランドとしてユーザーに支持されることを目指しております。BESSブランドは、『「住む」より「楽しむ」』というスローガンの下「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、その道具としての家「自然派個性住宅」(注)を提供するビジネスであり、それをマーケットに啓蒙する広報宣伝活動、単独展示場を展開してBESSに関心を持つ人に対して「BESS」ブランドの持つ世界観〔コンセプト〕並びに商品そのものを伝える演出、各種販促物でのイメージ表現、及び接客スタッフによる対応等を特に重視しております。
(注)「自然派個性住宅」
当社グループでは、取扱商品を「自然派個性住宅」と総称し、一般住宅(特に工場生産されるプレハブ住宅)との対比を念頭に当社商品の特徴を表現しております。「自然派」とは自然材に対するこだわりを、「個性」とは一般住宅に比して工法、デザイン、テイスト(住宅の持つ雰囲気、風情)が個性的であることを表しております。
ロ 営業展開
当社は、自社単独展示場を拠点として直接ユーザーに営業活動を展開する「直販部門」と、地区販社を通じてユーザーに商品を提供する「販社部門」により全国展開を行っております。
地区販社はそれぞれ独自にBESSの単独展示場を開設し、その展示場を拠点として営業活動を行っております。2016年3月末現在、地区販社として全国で26社、拠点は38拠点(BP社の2拠点を含む。)を擁しております。この制度はフランチャイズシステムの形態を採っているため、本部(当社)にとっては小資本による効率的な全国展開、加盟店(地区販社)側にとってはブランド力の活用、本部指導による支援等により、新規事業への取り組みを容易にすることができます。
ハ 顧客の囲い込み
当社グループは、展示場への来場又は資料請求等のお問合せをいただいた見込み客を「ストック顧客」と称し、情報管理を行っております。ストック顧客に対しては定期的に情報発信を行うとともに、ストック顧客からの接触について履歴管理を行っております。このような活動は、顧客の囲い込みを促進すると同時に、当社グループの理念・方針である「潜在マーケットの顕在化」を推進する上でも重要なツールとなっております。
ニ 単独展示場の存在
BESS展示場は、建物の規模、種類、配置、インテリア・エクステリアを含めた全体演出により、訪れる人の感性に訴えることに主眼を置いております。自然材の長所はもちろん、一般に短所と目されることの多い経年収縮による割れや隙間等についても、実際にユーザーご自身の目で確認をしていただくという意図も持ち合わせております。また、地区販社に対しても、フランチャイズ契約に通常含まれる入会時の加盟料や保証金等の負担を敢えて求めず、その代わりに自社単独での展示場開設を新規販社契約締結の条件としております。このように単独展示場を設置することで、BESSに関心のある方だけを集客できることにも繋がっております。
ホ 建築資材の安定的な調達ルート
BESS商品は、7つのシリーズ又は建築資材の特性、供給の安定性等に応じて、カナダ及びフィンランド、日本の各地から建築資材の調達を行っております。カナダにおいては現地法人を設け、カントリーログハウス等の構造躯体の製造と、木材加工品等を調達しており、資材の安定調達とコスト削減に寄与しています。フィンランドにおいては同国内の大手ログハウス企業と提携し、ファインカットログハウス及びG-LOG(日本材も選択可)のシェル及び木材製材品の一部を調達しております。日本においては、あきつログハウス、G-LOG(フィンランド材も選択可)及びエポックスに関する建築資材全般と他シリーズに使用する木材製材品・建具の一部を調達しております。当社グループの「自然派個性住宅」には、建築資材として無垢材を多用する特徴がありますが、カナダ及びフィンランドは森林資源国であり、このような資材の安定供給を可能としています。また、日本国内からも調達することにより、輸入による外国為替リスクの分散効果に加え、物流や施工の期間短縮による売上増効果にも寄与しております。
ヘ 商品の標準化
当社グループは、商品設計において標準化を推進しております。商品カタログにおいて「モデルプラン」と称する標準モデルを設定していますが、これは単にカタログに記載するためだけの見本ではなく、実際にユーザーに選んでいただくためのラインナップとして位置付けております。これまでの15,000棟を上回る契約(受注)実績を背景に、用途や使い勝手等を練り上げてきたプランであり、ユーザーの多様な暮らし方に対応できるよう改良を重ねてきたものであります。「モデルプラン」による商品の標準化により、販売、生産及び物流における効率の向上等が可能となり、売上の拡大、コストや経費の削減に寄与しております。
ト 独立した研究開発部門
当社グループは、研究開発を行う技術本部を擁しており、不断の研究開発活動を通じ、その事業領域の拡大を推進しており、BESSとしての「個性」を強く発揮させるため、デザイン(外観デザイン、空間特徴、各仕上げ仕様)の強化に力を入れております。当社グループの主力商品であるログハウスは、その内外に木材の露出が多くなるため、一般的なプレハブ住宅に比べ、建築基準法及び防火規制等、法的制約が厳しくなっております。このため、ログハウス以外のエポックス(ワンダーデバイス及びジャパネスクハウス)の開発にも注力しております。一方、国産杉材を使用した新シリーズのログハウス(あきつログハウス)を開発する等、BESSの対象となる顧客層の拡大に寄与しております。
技術本部の活動は、設計等の自由度向上、建物の機能向上及び建設可能地域の拡大へとつながり、併せて「自然派個性住宅」にマッチした外構やインテリア等関連商品の開発も進めており、ユーザーの「こころを遊ばせる暮らし」への価値創造に貢献しております。
② BESS・タイムシェア事業
タイムシェア事業は、「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、別荘ライフを手軽に楽しめる「別荘タイムシェアの販売及びその運営管理」を提供するビジネスであります。従来と一線を画す所有システムにより、新しい「別荘マーケット」を創造しております。これまで別荘所有には「土地、建物価格の高さ」、「手間(メンテナンス)の多さ」、「休暇はあれど、取り難い環境」などの問題がありましたが、このシステムでは1棟所有ではなく1週間単位の所有であり、手間がかかるメンテナンスも、「メンテナンス・リフォームプログラム」により対応していることから快適な別荘ライフを手軽にお楽しみいただけるシステムであります。建物は、本格的なログハウスをはじめとするBESSの自然派個性住宅を用いたタイムシェア型戸建別荘で、タイムシェア商品の世界標準システム(利用料金無料・7泊8日単位・海外交換プログラム)を採用しております。
販売形態としては、所有権方式「別荘オーナー制度」に加え、利用権方式「メンバー制度」の2方式を導入。また、会員サービスの一環として、希望時期に合わせてフレキシブルな利用を可能とした「交換利用券制度」を導入しております。

(3)事業系統図
当社グループにおける事業の系統図は、次の通りであります。
0101010_001.png

※上記以外に非連結子会社が1社あります。

沿革関係会社の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02980] S1007QGK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。