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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007Y4V

有価証券報告書抜粋 名糖産業株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。
当連結会計年度の研究開発費は食品事業が390百万円、化成品事業が317百万円、総額で708百万円であります。

食品事業
食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。
菓子部門のチョコレート類は、主力のアルファベットチョコレートのさらなる認知度の向上を図るべく、「アルファベットDEプレゼントキャンペーン」および「cookpadコラボキャンペーン」を実施するとともに、カカオ分の高い純チョコレート「アルファベットチョコレート ドミニカブレンド」を発売しました。その他、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)は、季節感のあるシリーズ商品として「ほっくり実りチョコレート」、「きなこしょこら」、「ヨーグルトチョコレート」、加えて、クリーミーな味わいの「まろやかミルクチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。また、ドミニカ産カカオやフランス産ミルク等の素材にこだわった手作り風の割れチョコ「M-collection」、ポケットサイズの箱形態の「スティックケーキショコラ」、「One'sBAR」、個食対応の小袋商品「ミニふんわりチョコモナカ」、「苺ミルクチョコレート」、「生クリームチョコレート」を発売しました。更に、11種類のチョコレートが入った「ベストアソートチョコレート」をパーティーサイズ(特大袋)の3品目として追加し、ラインナップにいたしました。
キャンディ類は、健康志向の「乳酸菌1000億個キャンディ」、練乳センター入りの「練乳抹茶キャンディ」、白桃果汁を使用した「白桃キャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りました。
粉末飲料部門は、主力の「レモンティー」でチョコレートと同様に、「cookpadコラボキャンペーン」を実施し、需要の底上げを図りました。その他、主力袋商品では新フレーバー「オレンジティー」を発売し、品揃えを充実しました。また、ココア市場でのシェア拡大を目的に「香り高いミルクココア」、「牛乳deココア」の増量キャンペーンを実施、加えて、栄養機能食品の麦芽飲料「おいしく麦芽」、粉末タイプの豆乳飲料「ソイミルクティー」、「抹茶ソイミルク」を発売し、健康志向商品の充実も図りました。
子供用菓子コーナー向けは、知育菓子として、粉に水を加えてグミを作る「はなかっぱとつくろう!にがおえグミ」をシリーズ第3弾として発売しました。
栄養食品部門は、販売中の「ウォーターメイト」、「シンバイオの力」、「チョコdeおいしく栄養補給」に加え、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援チョコレート」を発売、また病院・施設向けのPB商品のラインナップも拡充し、販路拡大と売上増に努めました。
このように、各部門とも新商品を上市し、同時に、依然高めに推移する原材料価格の動向に注視しながら規格の見直しも行って、原価の改善や商品の活性化を図りました。
また、株式会社エースベーカリーでは、期間限定商品の「厚切りバウムクーヘン チーズ」を冬に、「厚切りバウムクーヘン ヨーグルト味」を春に発売しました。新たな試みとして原料配合や焼き方にもこだわった上質な「濃厚リッチバウムクーヘン」を開発しました。また、ケーキでは、「スイーツバー」のシリーズをさらに拡充し、シリアルとドライフルーツを練りこんだ「スイーツバー グラノーラ」と角切りのさつまいもを練りこんだ「スイーツバー さつまいも」を発売しました。ゼリーでは、巾着包装の「凍らせてシャーベット ヨーグルト味」を、ミニカップゼリーでは国産果汁を使用した「こだわり白桃ゼリー」やノスタルジックなデザインと味の「いちごみるくゼリー」を開発し発売しました。
当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。
そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。


化成品事業
化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体の研究開発に力を注いでおり、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。
酵素部門では、主力製品であるチーズ製造用凝乳酵素「レンネット」の改良次世代製品として開発し、長期熟成チーズでフレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ている「MRS-LP」の欧・米・豪州での普及に注力しております。さらに高い性能を持つ「レンネット」の開発に向けた研究を推進するとともに、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物と酵素生産に関する基礎研究を外部研究機関と共同で進めております。
脂肪分解酵素の「リパーゼ」は、機能性油脂製造、脂肪酸製造、チーズ熟成促進、臨床検査薬等に使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用した用途の拡大と新規な用途の創出を進めておりますが、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。さらに新たな市場と販路の開拓を目指して「レンネット」や「リパーゼ」とは異なる分野の新しい酵素製品の開発に力を注いでおります。
薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として生産・供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、諸分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、これらの化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。
デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発やMRIに代わる新たな磁性粒子撮像法であるMPI、癌転移検出用医療機器での標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。
また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、畜産農家への浸透を進めております。さらに、当社独自のシンバイオティクスのコンセプトを活かし、食品の開発部門とともにヒト向けの製品開発にも取り組んでおります。
いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。


経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00376] S1007Y4V)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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