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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007Z3G

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康
と栄養に関する基礎研究を行っております。
即席めんでは1日に必要な1/3量の野菜(※生野菜換算)を入れた「カップヌードル ベジータ キャベツ&ベーコ
ン」、湯切りして食べるパスタ風のカップヌードル「カップヌードル パスタスタイル ボロネーゼ」「カップヌード
ルパスタスタイル ボンゴレ」、また、高級感のあるメニューを本格的なスープで再現した「カップヌードル リッチ
贅沢だしスッポンスープ味」「カップヌードル リッチ 贅沢とろみフカヒレスープ味」などカップヌードル群を中心
に新しいコンセプト、技術を用いた商品の開発を行いました。
健康関連ではグローバルイノベーション研究センターで優れた免疫調整機能を発見した乳酸菌「T-21」について、学
会などで研究成果を発表するとともに、乳酸菌T-21を500億個配合した乳酸菌含有食品「カフピタン」を新発売致しま
した。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にもライス商品、菓子商品の開発や、商品開発を支える取り組
みとして、より本格的な美味しさをより低コストで実現するための調味料等の研究開発や、新規生産設備の研究開発を
行っております。また、健康と栄養の分野では、乳酸菌をはじめとする腸内細菌の研究、免疫に関する研究、更には減
塩、減糖質等の研究についても取り組んでおります。今後ともこれらの技術を用い、お客様のニーズに迅速に応えるべ
く付加価値の高い商品開発を進めてまいります。

(2)明星食品
カップ麺では、2015年5月に糖質を50%低減した丼型カップめん「明星 低糖質麺 糖質50%オフ はじめ屋 醤
油豚骨味」と「明星 低糖質麺 糖質50%オフ はじめ屋 コク旨塩味」を発売しました。「明星 低糖質麺」はこん
にゃく麺のような疑似麺とは違い、小麦の麺のおいしさや食感を保ちながら糖質50%オフを実現しました。
本年3月には糖質50%オフと濃厚味覚はそのままに、カロリーを300kcal未満に低減した「明星 低糖質麺 はじめ
屋 糖質50%オフ こってり醤油豚骨味」と「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり鶏白湯味」をリフ
レッシュ発売しました。2015年11月には低糖質麺シリーズとして、カロリーを190kcal未満に低減したスナック感覚
の縦型カップめん「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles コンソメ味」と「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles 塩
バジル味」をラインナップに加えました。
袋麺では、明星食品の特許製法であるSSD製法によって、本場九州の麺ならではの風味と極細・ストレート・バリカ
タ食感を再現したノンフライ袋めん「明星 ノンフライチャルメラ 豚骨」を発売しました。
カップスープではノンフライワンタン技術を利用して、もちもちとした透明な皮の澄麺皮(ドンミンピー)エビワン
タンを開発し、カップ入りワンタンスープ「明星 マンゴツリー東京監修 トムヤムエビワンタンスープ」を発売しま
した。
また新しい味覚づくりにも取り組み、ラーメンに特製のマヨネーズを合わせた「明星 一平ちゃん大盛 マヨラーメ
ン ガーリック豚骨醤油味」や、話題の中国・四川省発祥の怪味ソースをブレンドしたマヨネーズを別添した「明星
一平ちゃん夜店の焼そば 怪味マヨ」、怪味ソース風味の丼型カップめん「明星 麺の底力 四川風怪味麺」と春雨ス
ープ「明星 飲茶三昧Special 四川飯店 怪味春雨」を発売しました。さらに、焼そばの味覚・メニューの可能性を
追求して、チョコソースとウスターソースを融合した業界初のチョコソース焼そば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば
チョコソース」をバレンタインにあわせて発売しました。
今後とも技術の進歩に努め、お客様のニーズに基づいた付加価値の高い商品の開発・研究を行ってまいります。

(3)低温事業
(チルド食品)
本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった「ひとつ上の満足」をモットーに
商品開発を進めています。
生めんワンタッチ製法により、湯切りなし+新製法「打ち粉なし」で手間をなくしたチルド「ラ王」を開発しまし
た。簡便性と美味しさが受け入れられ、ユーザーからのリピート率もアップし、好調に推移しました。行列のできる店
のラーメンはご当地シリーズ「喜多方」を追加、「札幌」、「和歌山」「尾道」「博多」「京都」をリニューアルし売
上増に寄与しました。またラーメン業界で注目を集めているまぜ麺を、ご家庭で味わっていただくために立ち上げた新
ブランド「まぜ麺の匠」。魚介の旨みと唐辛子の辛みの利いた辛旨だれの”台湾まぜそば”、豚の旨みとごま油香る醤
油だれの”油そば”は、濃厚なたれをもっちりとしたコシのある太麺に絡めて食べる満足の一杯です。一度食べればや
みつきです。

(冷凍食品)
「とことん便利に、簡単に。いつでも出来たて、本格を。」をモットーに究極の簡便性と究極のおいしさが備わっ
た冷凍商品を開発しています。
うどんジャンルでは包丁切りなど製法を新たにし、外はみずみずしく、中はもっちりの弾むような新食感を提案。ま
たお好み焼も全面リニューアルでふっくら分厚い「厚旨」へ改良、前年比140%の売上に貢献しました。発売5年目に
入った「もちっと生パスタ」はたっぷりソースとしっかり絡む平打ちパスタが評価され「クリーミーボロネーゼ」を中
心に最高出荷数を達成しました。「冷凍 日清具多 辣椒担々麺」は本格中華メニューのフラッグシップとして、嗜好
性の強いメニューで着実に市場浸透しております。汁なしジャンルでは「汁なし担々麺 大盛り」が好調なのに加え、
「汁なしカレーうどん黒」や「ジャージャー麺 大盛り」を開発、発売し更に強化を図りました。

(4)その他
日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、お客様に笑顔と健康を届けられるような、付
加価値の高い商品の開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所では「シリアル」「菓子(ビスケット、クッキー、チョコレート菓子など)」「包装資材」の3部門に分
けて各種商品の研究開発を行っております。
シリアル商品では市場規模が近年大幅に拡大し、ごはんやパンに次ぐ第3の朝食と呼ばれているグラノーラ市場を活
性化すべく、よりプレミアム感のある商品「ごろっとグラノーラ」にリ・ブランディング致しました。更にそのブラン
ドのシンボリックな位置付けとして、宇治抹茶を100%使用し、あずきなどの和風素材を加えることで、本格的な和の
味わいを実現した「ごろっとグラノーラ 宇治抹茶」を新たに発売しました。
ビスケット商品では、ココナッツサブレ50周年記念商品として、期間限定であった「トリプルナッツサブレ」をココ
ナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツを活かした新トリプルナッツとして上市し、好評を得ております。
洋菓子商品では上質な和素材の風味が特長の「和びすけ」ブランドから、ほろっと崩れる独特の食感を楽しめるクッ
キー「和びすけ 雅や香 抹茶」、「和びすけ 雅や香 きなこ」を開発し、「和びすけ」ブランドの市場浸透を図りまし
た。
チョコレート菓子では1968年発売のロングセラー商品「チョコフレーク」シリーズの新提案商品として、夏場でも手
で溶けない特別な製法で焼き上げた焼チョコを使用した「焼チョコフレーク」を開発し、チョコフレーク群の活性化を
行いました。
当研究所では今後も、日清食品ホールディングス㈱ グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全
研究所との連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるよう独創的な菓子及びシリアルの商品開発
に取り組んでまいります。

日清ヨーク㈱においては、開発研究所にて新商品や既存品のリニューアルといった商品開発と、乳酸はっ酵に関する
研究を行なっております。
開発商品群としては、はっ酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子があり、「みんなイキイ
キ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化ととも
に、当社のコア技術である「はっ酵技術」を生かした高付加価値製品の開発にも重点を置き、美味しく健康に役立つ商
品の開発を行っております。
はっ酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の3フレーバーに加えて、「マスカ
ット」「みかん」「パイン」といったフルーツシリーズ品を季節ごとに切り替えて発売し、常時4品体制としました。
風味を選ぶ楽しみを提供することで、既存のお客様の満足度アップと新規のお客様のトライアルに繋がり、十勝のむヨ
ーグルトブランドを一層強化することができました。乳製品乳酸菌飲料では、200ml飲み切りタイプの「ちょうどいい
ピルクル」や、500ml容器の「ピルクル1.3倍」「ピルクルクリーミーリッチ」を発売し、細分化するお客様の嗜好に応
えることで、ピルクルブランドの一層の活性化を行いました。
乳酸菌飲料では「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「夏みかん」「ライチ」「マスカット」「フルーツミックス」
など、季節に合わせて8フレーバーを順次発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新ブランドとして育成を図りました。
今後も健康から嗜好性まで、幅広い商品の開発と上市を目指してまいります。

(5)製品の品質保証と環境に対する取組み
日清食品グループは世界各国に拠点を有し、80か国以上で販売しています。グローバル食品安全研究所 品質保証部
が実施する品質保証体制は、これまでは国内製品に対して二重管理及び集中管理体制を敷いて実施してきましたが、平
成26年度からは海外製品に対してもこの品質保証体制の適用を開始し、順次拡大を進めております。日本のTPP妥結に
伴い、外国との取引が増加し通関の迅速化などが想定されるため、2015年度は48時間以内に検査結果を出す迅速検査
法、国際基準に則った検査法の導入を進めました。
グローバル食品安全研究所 品質調査部では、分析による品質保証に加え、独自に定めた日清食品・食品安全検査基
準(Nissin's Inspection Standards for Food Safety:「NISFOS」)による工場現場の品質調査や製造工程に関与す
る原料(Materials)、方法(Method)、機械(Machine)及び人(Man)について、きめ細かく検証する品質工程管理
(4M管理)を行い、製品の品質確保に努めています。2015年度は、過去にNISFOS評価が低かった工場の調査回数を増
やし、工場の品質管理の向上につなげました。
また、地球環境を守るためには、企業責任として、環境法規制の遵守を徹底するとともに、環境に対するリスクマネ
ジメントを推進していく必要があります。このため、グローバル食品安全研究所 環境推進部では、2013年度より、
日清食品グループの生産工場に対する環境調査のための独自の基準(Food Safety Research Institute’s
Inspection Standards for Environmental Activities:RISEA)を用い、各工場の環境法規制の遵守状況や自主的な環
境活動への取り組み状況の調査を行い、改善活動を促すことでレベルアップを図っております。2015年度も新たに施
行されたフロン排出抑制法への対応を推進するためにRISEAのチェック項目を見直し、調査を実施しました。

当連結会計年度の研究開発費は71億83百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S1007Z3G)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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