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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080VW

有価証券報告書抜粋 スペースシャワーSKIYAKIホールディングス株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、輸入企業を中心とした企業業績や雇用情勢の改善が続き、緩やかな回復基調での推移となったものの、原油価格の下落や中国をはじめとした新興国等の景気減速、年明けからの急速な円高や市場の不安定な動きにより、先行きの不透明感が増しております。個人消費についても、これら不透明感を背景として将来不安が高まったことにより、消費マインドの悪化が継続しており、依然として厳しい環境が続いております。
こうした環境の下、当社グループでは、放送業界、音楽業界における市場環境や消費者ニーズの変化に対応するため、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの制作及びCS放送を使った音楽専門チャンネルの放送をベースとしつつ、ライブイベント展開、デジタルコンテンツ制作や各種デジタルサービス展開、音楽レーベルからアーティストマネジメントに至る展開まで、当社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、総合音楽エンタテインメント企業への転換を図ることを基本方針として経営を行ってまいりました。
これに伴い、当社グループでは今後の中長期的な成長の実現を目指し、新たに再編したSPACE SHOWER TV事業、SPACE SHOWER MUSIC事業、SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業の3つのビジネスユニットにて事業活動を行うこととし、連結子会社㈱セップ並びに㈱Pヴァインとともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大への取り組み、積極的な先行投資を実行いたしました。
SPACE SHOWER TV事業においては、有料放送収入において、引き続き加入者数の停滞傾向が見られる中、視聴率分析等に基づく効果的なコンテンツ投下により、「スペースシャワーTV」、「100%ヒッツ!スペースシャワーTVプラス」ともに、スカパー!サービスの配分単価が前期比で上昇することで前年度並みを維持しました。イベント関連においては、当社のフラッグシップイベントである野外フェス「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20thANNIVERSARY-」を3日間開催し、当社のスマートフォンアプリ「スペシャアプリ」における生配信に加え、海外向け日本コンテンツ専門チャンネル「WAKUWAKU JAPAN」にて、インドネシア・ミャンマー・シンガポールを含む4ヶ国同時放送、「スカパー!4K総合」チャンネルにおける超高画質の4K放送を実施いたしました。
また、「SWEET LOVE SHOWER」に続く大型コンテンツとして新たに、音楽を中心とし、音楽と親和性の高い映画やアート等のカルチャーを包含した複合イベント、「TOKYO MUSIC ODYSSEY 2016」を立ち上げました。この一環として新たに開催された「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」は、当社視点で2015年の音楽シーンを総括し、アーティストとクリエイターに感謝と敬意を込めて贈る、当社ならではの完全招待制の受賞イベントであり、豪華アーティストのライブ演奏をはじめ、合計26部門の各受賞アーティストの発表並びに授与が行われました。授賞式の模様は、LINEのライブ映像配信サービス「LINE LIVE」、「スペシャアプリ」、当社動画配信サイト「SPACE SHOWER ON DEMAND」における生配信を実施、多くの視聴者を集めました。
加えて、デジタル関連において、より濃度の高いアーティストとファンのコミュニティの場を創ること並びに、マネタイズ領域を拡大することを目的として、㈱EVENTIFYから会社分割のスキームによりファンクラブ事業を譲り受け、当社出資比率82%の連結子会社「コネクトプラス㈱」を設立、2016年2月29日より事業を開始いたしました。
SPACE SHOWER MUSIC事業においては、アーティストマネジメント関連において、当社所属アーティストの認知度向上や、人気の急拡大によるライブ会場規模の拡大により、ライブへの観客動員数やオリジナルグッズの販売、ファンクラブ会員数が大きく伸長し、売上高を伸ばしたものの、売上高の伸長以上にライブ制作費の増加を招いたことで、想定外の損失を計上しました。一方で、次なる人気アーティストの育成・新規マネジメント契約の締結など、積極的な投資を実行いたしました。なお、デジタル配信関連につきましては、定額制音楽配信サービスの拡大等、外部環境の変化に牽引され、当社の管理する膨大な楽曲カタログを有効活用できたことにより、引き続き堅調な伸びを見せました。加えて、前期より着手した受託パッケージやレーベルの採算管理の徹底、発売タイトルを厳選する取り組みにより、音楽ソフト関連の損益は改善いたしました。
SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、2015年3月、原宿に開店したエンタテインメント・コラボカフェ「AREA-Q (エリア・キュー) 」にて、従来の当社になじみの深いロックバンドのコンテンツに加え、アイドル、アニメ、ゲーム等の多彩なコンテンツとのコラボレーションを実現いたしました。
加えて、2016年2月29日、秋葉原を代表する老舗メイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」5店舗を展開するインフィニア㈱の全株式取得による連結子会社化及び同店の営業に必要な商標権の取得を実施し、ポップカルチャー領域への本格参入をはたしました。今後は、現状の店舗運営を基盤とし、ソーシャルメディア展開、隣接領域との融合、マーチャンダイズ展開、コンテンツの海外展開等の取り組みを加速させてまいります。

また、第1四半期連結会計期間には、㈱フジ・メディア・ホールディングスとの資本業務提携及び第三者割当による新株式発行を行い、放送高度化などに関する制作面・技術面における協業や、インターネット動画配信などの新規ビジネスに対応するコンテンツ制作に関する戦略提携、ライブイベントなどの提携・共催、アジアを中心とした海外コンテンツ展開等における業務提携を推進することとなりました。
第3四半期連結会計期間には、当社の中長期的経営戦略の一つとして掲げる「アーティストやクリエイターの才能・魅力を活かして付加価値をあらゆる場・形で最大化」することの実現に向け、㈱MCIPホールディングスの株式を取得 (出資参画) し、アジアで開催する各種イベントにおいて、音楽・エンタテインメントコンテンツでの参加や、アジア各国での番組共同制作における参画、音楽・エンタテインメントコンテンツ分野における情報発信拠点の創出、新たなコンテンツ発掘育成プロジェクト実施を推進することとなりました。

これらの取り組みの結果、当連結会計年度における連結業績は、売上高につきましては、当社所属アーティストのライブ会場規模拡大、デジタル配信の堅調な伸び、原宿コラボカフェ「AREA-Q」の開業及びインフィニア㈱の連結子会社化などが貢献した結果12,896,180千円となり、前期比1,137,042千円増(同9.7%増)の大幅増収となった一方、利益につきましては、SPACE SHOWER TV事業・MUSIC事業・ENTERTAINMENT事業の3つのビジネスユニットにおける先行投資や、一部大型ライブイベントの制作費増加などにより前期を大幅に下回り、営業利益は118,851千円と前期比107,940千円減(同47.6%減)、経常利益は136,692千円と前期比95,010千円減(同41.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は57,412千円と、前期比55,856千円減(同49.3%減)の減益となりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。
当連結会計年度より、従来の「音楽事業」から「メディア・コンテンツ」へ、「映像制作事業」から「映像制作」へとセグメントの名称を変更しております。なお、セグメント名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。

A.メディア・コンテンツ セグメント
当セグメントにつきましては、SPACE SHOWER TV事業において、スカパー!標準画質サービスの終了により有料放送収入が前年同期比で減少したものの、スカパー!サービスの配分単価が、「スペースシャワーTV」、「100%ヒッツ!スペースシャワーTVプラス」ともに、前年同期比で上昇したことにより、放送関連の経常利益は前年同期並みを維持いたしました。また、デジタルサービス「スペシャアプリ」関連で、高画質配信に向けた機材・回線などへの対応や、「SPACE SHOWER ON DEMAND (スペシャオンデマンド) 」の開発及びライブ・生配信コンテンツの強化に向けた先行投資を行ったことなどによりコストが増加し、事業の経常損益は前年同期を下回る結果となりました。SPACE SHOWER MUSIC事業においては、定額制聴き放題の音楽配信サービスの普及によりデジタル音楽配信の収入・経常利益が前年同期比で増加いたしました。また、レーベル・パッケージ関連においては、CDやDVDパッケージ市場の縮小に対応すべく、事業構造改革に着手したことにより、前年同期比で経常損益を改善させました。アーティストマネジメント関連においても、自社マネジメントアーティストの想定を超える急速な人気の伸長に牽引され、ライブイベント収入やグッズ販売収入並びに著作隣接権収入などの権利収入が、前年同期比で大幅に増加したものの、ライブイベント規模の拡大に対する制作体制の構築が後手に回ったことによるステージ制作費の増加や、次世代のブレイクアーティスト育成や、新規マネジメントアーティストの発掘に向け、積極投資を行ったことにより、事業の経常利益は前年同期比で大きく下回り、損失が増加いたしました。また、SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、主に「AREA-Q」開業 (2015年3月) により、前年同期比で大きく収入を増加させたものの、「AREA-Q」の内装や設備などの固定資産取得に伴う減価償却費の増加や、新規事業展開に向けた人員強化、ECサイト「SPACE SHOWER STORE」関連のシステム開発投資を行ったことなどによりコストが増加し、経常利益は前年同期を大幅に下回り、損失が増加いたしました。この結果、売上高は11,259,150千円と前年同期比1,057,897千円増(同10.4%増)、経常利益(セグメント利益)は、73,443千円と前年同期比82,454千円減(同52.9%減)と、増収減益となりました。

B.映像制作 セグメント
当セグメントにつきましては、当連結会計年度は、ミュージックビデオ制作やライブ映像制作、CM制作の大型案件の受注が前年同期比で増加したことなどにより、売上高は1,637,029千円と前年同期比79,145千円増(同5.1%増)、経常利益(セグメント利益)についても、93,414千円と前年同期比2,810千円増(同3.1%増)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、549,512千円の使用となり、資金の期末残高は、2,341,573千円となりました。これは、営業活動により369,579千円、財務活動により14,909千円獲得した一方で、投資活動により934,003千円使用したことによるものであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の獲得は、369,579千円(前連結会計年度は440,645千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益により132,401千円、減価償却費の計上により114,340千円、無形固定資産償却費の計上により80,459千円、たな卸資産の減少により72,333千円、仕入債務の増加により61,909千円、退職給付に係る負債の増加により54,923千円獲得した一方で、法人税等の支払により100,463千円、売上債権の増加により83,227千円使用したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の使用は、934,003千円(前連結会計年度は168,793千円の使用)となりました。これは主に、無形固定資産の取得により255,627千円、有形固定資産の取得により216,541千円、事業の譲受けにより209,832千円、投資有価証券の取得により200,025千円使用したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の獲得は、14,909千円(前連結会計年度は162,584千円の使用)となりました。これは主に、株式の発行により242,406千円獲得した一方で、配当金の支払により106,908千円、借入金の返済により92,607千円使用したことによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04478] S10080VW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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