株式会社丸ノ内ホテル 業績等の概要 (2016年3月期)

(1)業績
当事業年度における我が国経済は、踊り場にあったかと思われます。輸出、生産は上向きつつあるものの、個人消費の低迷が長引いており、足元の金融市場は落ち着きを取り戻しているが、新興国を中心とする海外経済に対する懸念が払拭できる状況にはなっておらず、再び停滞感の強い状況に陥っておりました。
為替市場では円高傾向になっており、円高が長期化したり一段と進んだりすれば、収益の下方修正は避けられない状況にありました。株価についても方向性の見えにくい状況になっており、こうした環境が消費意欲にも影響を与えていたものと思われます。

このような状況下、当社では経営改善計画も4年目に入り、売上高におきましては、宿泊部門における機動的な営業、管理体制の強化、料飲部門の運営体制の変更等により業績改善に向け鋭意努力をいたし、対前年比64百万円増加の1,965百万となりました。損益面につきましては、人件費等の販管費は7百万円の増加となるも、支払利息等の営業外費用5百万円の削減もあり、経常損益については、昨年対比44百万円の改善となり、75百万の経常利益を計上することができました。

当期末の配当については、財務状況等を勘案した結果、誠に遺憾ながら無配とさせていただきました。早期の適切、安定的な配当の実施に向け業績の一層の向上に努めてまいりますので、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

(2)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の期末残高は900百万円となり、前事業年度末と比較し47百万(5.5%)増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、410百万円(前年同期は59百万円の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、68百万円(前年同期は4百万円の減少)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、296百万円(前年同期は296百万円の減少)となりました。