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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10077Y7

有価証券報告書抜粋 藤田観光株式会社 業績等の概要 (2015年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による成長戦略や金融および経済施策等の効果により、企業収益や雇用・所得環境に改善傾向がみられ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、海外経済は、中国の景気減速および株式市場の下落に加え、欧州・中東における地政学リスクの高まりもあり、今後の国内経済に与える影響も含め、先行きは不透明な状況となっています。
観光業界におきましては、空港路線の拡大やビザ発給要件の緩和、円安等を背景に、2015年度の訪日外国人数は1,973万人とほぼ2,000万人に達し、過去最高だった2014年度の1,341万人を大きく上回るなど、宿泊をはじめとする外国人による国内消費の著しい増加がみられました。一方、当社リゾート事業の主要施設である箱根ホテル小涌園等が位置する箱根町(神奈川)では、大涌谷の火山活動の活発化に伴い、5月以降、噴火警戒レベルが段階的に引き上げられ、11月には平常時の警戒レベルに戻りましたが、夏場の最盛期を中心に観光客が大幅に減少いたしました。

このような事業環境の中、当社グループでは、昨年2月に公表いたしました当期(2015年度)を初年度とする5ヵ年の中期経営計画「FUJITA PREMIUM VALUE CREATION 2015 ~観光立国のリーディングカンパニーを目指して~」に沿った新規出店や既存事業の品質強化などの施策を着々と進めてまいりました。
まず、1月に広島で2つのゲストハウス運営とオリジナルウェディングのプロデュースを展開している株式会社かわのの全株式を取得したほか、4月には東京の新宿歌舞伎町旧コマ劇場跡地に970室の大規模ホテルとしてホテルグレイスリー新宿を新たに開業いたしました。東宝株式会社とのコラボレーションで等身大の「ゴジラヘッド」を戴く同ホテルは、既に歌舞伎町のシンボル的存在として多くの話題を提供し、お客さまにご好評を頂いており、極めて順調に立ち上がっております。
同じく4月から、当社グループ中最大の1,297室を擁する、新宿西口の新宿ワシントンホテル本館で、大規模改修工事を行なっております。2016年3月まで1年間をかけて、全客室を順次更新し、さらなる競争力強化を図ります。
また、複数の拠点における客室改装工事の実施のほか、2016年4月開業予定の「ホテルグレイスリー那覇(沖縄)」、同年7月開業予定の「ホテルグレイスリー京都三条」、2017年春開業予定の箱根(神奈川)の新宿泊施設「箱根小涌園 天悠(てんゆう)」の準備を進めるなど、将来を見据えた投資を積極的に進めております。
海外拠点展開においては、6月に新たにバンコク(タイ)、ジャカルタ(インドネシア)に駐在員事務所を設置したほか、10月には台北(台湾)に現地法人を設立し、ホテル椿山荘東京プロデュースによる日本料理レストラン「錦水 TAIPEI by HOTEL CHINZANSO TOKYO」(2016年1月21日開業)の出店準備を行なうなど、訪日外国人の集客を強化するとともに、海外でのレストラン出店も進めてまいりました。

当連結会計年度の売上高は、宿泊部門が当社グループの収益を牽引いたしました。ホテルグレイスリー新宿の開業、既存ホテルの客室改装などの投資効果もあり、訪日外国人の利用増や客室利用単価が前期比で1,000円以上上昇するなど好調に推移いたしました。
一方、新宿ワシントンホテルの大規模改修工事に伴う稼働減による減収や、箱根大涌谷の噴火警戒レベル引き上げの影響で、箱根ホテル小涌園や箱根小涌園ユネッサンなどの利用人員が大幅に減少したことに加え、前年で営業を終了した京都国際ホテル等の減収要因もあり、当社グループ全体では、売上高は前期比268百万円減収の63,981百万円となりました。
利益面では、新宿ワシントンホテルの客室改装工事に伴う利益の減少に加え、ホテルグレイスリー新宿の開業準備費用や、株式会社かわのの株式取得に伴う関連費用など新規案件にかかる費用が発生し、営業利益は、前期比1,326百万円減益の39百万円となりました。
当社グループが重要指標と位置づけております減価償却費等負担前営業利益は前期比853百万円減益の5,141百万円となり、経常損失は前期比1,563百万円悪化の172百万円、当期純利益は前期比498百万円減益の32百万円となりました。
中期経営計画の初年度となる2015年度は、先行投資期として、一時的な収益の下振れを見込んだ計画としておりましたが、対計画比では、営業利益は1,339百万円、経常利益は1,327百万円の増益となり、当期の各利益の実績は、いずれも計画を上回る結果となりました。


当連結会計年度の業績の概要の営業概況は以下のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較は変更後の区分により作成した情報に基づいて記載しております。
(金額単位:百万円)
当連結会計年度前期比対計画比計画数値
(2015年2月13日開示)
売上高63,981△268△21864,200
減価償却費等負担前営業利益5,141△8531,1414,000
営業利益39△1,3261,339△1,300
経常損失(△)△172△1,5631,327△1,500
当期純利益32△498532△500


WHG事業
(旭川、仙台、浦和、秋葉原、新宿、東京ベイ有明、横浜伊勢佐木町、横浜桜木町、関西エアポート、広島、キャナルシティ・福岡、長崎の各ワシントンホテル、札幌、銀座、田町、新宿の各ホテルグレイスリー、福井、奈良の各ホテルフジタ)

当社の成長ドライバーとして、積極的な事業展開を加速するとともに、既存施設の競争力の強化を進めております。4月にホテルグレイスリー新宿(970室)を新規開業し、同じく4月には新宿ワシントンホテルにおいて、1年をかけて段階的に行なう本館全室(1,297室)の大規模改修工事に着手し、既にリニューアルの済んだ客室は順次販売しております(全室工事完了は2016年3月末を予定)。
また、10月には横浜伊勢佐木町ワシントンホテル内に実際のフロントや客室を再現した研修センターを開設いたしました。従来は各ホテルで実施していた研修を、当センターにおいて統一の研修プログラムを実施することにより人材教育の質とスピードを上げ、サービス水準・品質の向上、顧客満足度の向上を図ってまいります。
宿泊部門は、新宿ワシントンホテルの改修工事に伴う減収がありましたが、部門全体ではアジアを中心とした海外からの集客が引き続き好調に推移し、平均客室単価は上昇、客室稼働率も高水準を維持しており、利用人員は前期比149千名増の3,201千名、売上高は同2,896百万円増収の22,344百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比2,111百万円増収の27,979百万円となりましたが、セグメント利益(営業利益)については、ホテルグレイスリー新宿の開業準備費用等、一時的なコストの発生と新宿ワシントンホテルの大規模改修工事に伴う客室稼働減などがあり、同290百万円減益の811百万円となりました。

リゾート事業
(箱根ホテル小涌園、箱根小涌園ユネッサン、B&Bパンシオン箱根、伊東小涌園、ホテル鳥羽小涌園、下田海中水族館、由布院 緑涌)

宿泊部門は、主力の箱根ホテル小涌園で1月から4月までは前年同期の売上高を上回る水準で好調に推移しておりましたが、5月以降、箱根大涌谷の噴火警戒レベルが段階的に引き上げられたことに起因して、利用人員が大幅に減少いたしました。11月にようやく平常時の警戒レベルに戻り、足元の業績は戻りつつありますが、夏の最盛期を中心に大きな影響を受けました。2017年春に開業を予定する新宿泊施設「箱根小涌園 天悠」の建設のため、前年10月に営業を終了した箱根小涌園ユネッサンインの影響などもあり、部門全体では、売上高は前期比550百万円減収の4,587百万円となりました。
レジャー部門は、箱根小涌園ユネッサンにおいて、宿泊部門同様、大涌谷の噴火警戒レベル引き上げの影響で、ファミリー層を中心に利用人員が大きく減少したことなどにより、売上高は前期比538百万円減収の1,614百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比1,098百万円減収の6,494百万円となり、セグメント損失(営業損失)は同678百万円悪化の301百万円となりました。


ラグジュアリー&バンケット事業
(ホテル椿山荘東京、太閤園、アジュール竹芝、ザ サウスハーバーリゾート、ルメルシェ元宇品、マリーエイド、南青山コンヴィヴィオン、カメリアヒルズカントリークラブ、能登カントリークラブ、藤田観光工営㈱、㈱ビジュアライフ)

婚礼部門は、ホテル椿山荘東京の利用件数減による減収がありましたが、1月に株式取得を行なった株式会社かわのによる増収などにより、売上高は前期比481百万円増収の12,384百万円となりました。7月には東京の銀座4丁目に、当社初の外部ウェディングサロンとなる「ホテル椿山荘東京 For wedding GINZA」を新たにオープンいたしました。利便性と機能性を向上させて、お客さまのニーズにお応えしてまいります。
宿泊部門は、ホテル椿山荘東京において、前年10月より4ヵ年計画で進めている全260室の客室改装のうち、前年に完了した第一期改装に続き、歴史を受け継いだ落ち着きのあるクラシックテイストのプライムクラシックルームを新設し、販売を開始いたしました。こうした客室改装効果などにより利用単価が上昇しましたが、前年12月に営業を終了した京都国際ホテルの影響が大きく、売上高は前期比707百万円減収の2,439百万円となりました。なお、京都国際ホテルの影響を除いた場合の売上高は前期比262百万円の増収となりました。
レストラン部門は、前述の京都国際ホテル営業終了の影響などにより、売上高は前期比752百万円減収の4,186百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前期比1,343百万円減収の26,241百万円となり、セグメント利益(営業利益)は、同61百万円減益の107百万円となりました。

当連結会計年度のセグメント別の営業概況は以下のとおりであります。

セグメント別売上高・営業利益
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
実績前期比実績前期比
WHG事業27,9792,111811△290
リゾート事業6,494△1,098△301△678
ラグジュアリー&バンケット事業26,241△1,343107△61
その他(調整額含む)3,26662△577△296
合計63,981△26839△1,326

調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。





(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、4,063百万円(前連結会計年度末比1,861百万円の減少)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、 415百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度比4,079百万円の収入減)となりました。2015年度は先行投資期として、一時的な収益の下振れを見込んだ利益計画により172百万円の経常損失(前期比1,563百万円減少)となったこと、また当期は法人税の支払による支出1,739百万円(前期比1,261百万円増加)に加えて、固定資産撤去費用の支出327百万円など、一時的な支出が発生したことが主な要因です。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは8,184百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度比10,086百万円の支出増)となりました。これは中期経営計画で掲げたとおり、ホテルグレイスリー新宿をはじめとする将来を見据えた積極的な設備投資支出8,160百万円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、6,748百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度比11,419百万円の収入増)となりました。主に借入金の純増7,319百万円と、配当金の支払いによる支出487百万円によるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04560] S10077Y7)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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