北陸観光開発株式会社 業績等の概要 (2016年9月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が伸び、雇用環境は改善しているものの、消費税増税以後、家計の節約志向は強まり、個人消費の低迷が続いております。また、中国などアジア新興国での景気減速と円高傾向の影響もあり、輸出は抑制されました。こうした内外需の動向により景気は足踏み状態が続きました。ゴルフ業界でも今後の見通しは不透明であります。
このような環境の中、入場者数については、2015年の12月は積雪がほとんどなく、前期に比べ営業日数が増えたことで増加につながりました。これにも増して期全般を通じて、日本女子オープン開催と北陸新幹線の金沢開業の好影響があり、入場者数を大幅に増やすことができました。目標としておりました「年間9万人」は9月中旬以降の台風や降雨の影響で達成することはできませんでしたが、前期比6,780名増の89,769名となりました。
当連結会計年度の業績は、入場者数の増加によりゴルフ場収入、食堂収入とも増加しました。名義書換料は減少しましたが、日本女子オープンの前売券収入もあり、売上高は1,478百万円(前年同期比17.6%増)となりました。費用面では人件費では減少しましたが、日本女子オープン開催に伴い物件費、経費は増加、営業費・一般管理費で152百万円増の1,448百万円となり、営業利益30百万円(前期比68百万円の改善)となりました。営業外損益の部では支払利息の減少があり、経常利益33百万円(同69百万円の改善)となりました。法人税等の税額は前期より5百万円増加し、親会社株式に帰属する当期純利益は25百万円(同62百万円の改善)となりました。
当社グループの事業は単一セグメントでありセグメント情報を記載していないため、事業部門別に示した業績は次のとおりであります。
ゴルフ場部門では、入場者増加に伴うゴルフ場収入の増収があり、日本女子オープンの前売券収入も計上し、営業収入1,297百万円(同205百万円の改善)となりました。
食堂部門では、入場者の増加で売上高181百万円(前期比9.5%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益32百万円(前年比68百万円の改善)となりましたが、入会保証金の返還請求に応じた支出の増加により資金は59百万円減少し、当連結会計年度末には94百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は223百万円で前年同期より5百万円増加しております。これは主に、業績の改善によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は36百万円で前年同期より10百万円減少しております。これは有形固定資産の売却によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、246百万円で前年同期より140百万円増加しております。これは主に入会保証金返還の増加によるものです。