株式会社飯能ゴルフ倶楽部 業績等の概要 (2016年3月期)

(1) 業績

当事業年度におけるわが国経済は、政府による経済政策や日本銀行による金融政策等を背景にした円安・株価の回復もあり、企業の収益の改善や雇用情勢の回復、一部賃上げによる所得の増加等、景気は緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、海外においては米国の利上げ時期の判断や中国経済の先行きに対する不透明感、原油価格安の影響もあり、全体として景気の減速感が強まりました。
ゴルフ場業界におきましては景気回復への期待はあるものの、プレー料金の低価格志向、ゴルフ愛好者の高齢化や若者のゴルフ離れなどによって依然として来場者数の確保が厳しい状況にあります。
このような経済情勢の中、当事業年度における営業日数は、積雪等の影響により8日のクローズがあり、前事業年度に比べ6日減の315日となりました。来場者数は、会員20,539名、ゲスト15,600名の合計36,139名であり、1日平均114名の来場となりました。前年実績に比べますと、会員1,072名増、ゲスト407名増、トータルで1,479名の増加となりました。
当事業年度の売上高は、来場者増を反映して660,175千円と前年同期と比べ30,759千円(4.9%)の増収となりました。
一方、費用面につきましては、部門ごとに節減に努めましたものの、営業損失は173,180千円と前年同期に比べ19,943千円(13.0%)の増加となりました。
営業外収益におきましては、入会金の増加などにより、201,398千円の利益となりました。その結果、経常損益は27,986千円の利益となりましたが、前年同期に比べ1,917千円(6.4%)の減益となりました。
また、特別損失としてクラブハウス浴槽濾過設備等の固定資産除却損7,100千円を計上した結果、税引前当期純利益は20,886千円と前年同期に比べ6,380千円(23.4%)の減益となり、これに法人税、住民税及び事業税3,005千円を引当て、税効果会計に伴う法人税調整額△171千円を計上した結果、当期純利益は18,052千円で前年同期に比べ6,810千円(27.4%)の減となりました。

(注) 本報告書における売上高、仕入高に係わる消費税につきましては、すべて消費税抜きで表示しております。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物は、67,231千円と前年同期と比べ153,729千円(69.6%)の減少となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは99,152千円と前年同期に比べ3,090千円(3.2%)の増加となりました。これは税引前当期純利益が20,886千円と前年同期と比べ6,380千円減少いたしましたが、入会金収入が17,800千円増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△199,957千円と前年同期に比べ129,029千円(181.9%)の減少となりました。これは有形固定資産の取得による支出が49,957千円と前年実績に比べ20,971千円減少いたしましたが、定期預金の預入による支出が150,000千円あったことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは△52,923千円と前年同期に比べ51,300千円(3,160.6%)の減少となりました。これは会員預り金の受入による収入が101,500千円と前年実績に比べ12,000千円増加いたしましたが、返還による支出も152,300千円と前年実績に比べ63,300千円増加したことなどによるものです。