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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007REG

有価証券報告書抜粋 株式会社ダスキン 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度(2015年4月1日~2016年3月31日、以下「当期」)の我が国経済は、雇用や所得環境の改善等を背景に、総じて回復基調にありました。しかしながら、中国経済の減速懸念等海外経済の不確実性の高まり等から力強さを欠き、年度後半の個人消費は足踏み状態となり、先行き不透明な状況が続く展開となりました。また、消費者ニーズの多様化が一層進む中、様々な掃除道具の普及、コンビニエンスストア等相次ぐスイーツ市場への新規参入等、当社を取り巻く環境は一段と厳しい状況となりました。
そのような環境の中、当社は、今後も持続的に成長できる企業となるために、展開するすべての事業が一体となってお客様にホスピタリティ溢れる対応ができる「ONE DUSKIN」を目指す第1フェーズ「中期経営方針2015」を始動し、近年低迷してきた業績の回復を成し遂げるための各種取り組みに着手いたしました。
クリーン・ケアグループは、お客様との接点多様化を図ると共に強固なものとすることを目的に、前期運用を開始した各種情報を直接お届けする会員サイト「DDuet」の機能強化、お客様毎に最適な衛生管理を総合提案できる「衛生管理マネジメント業」への変革に向け、その要となる高度な専門知識を有する「ハイジーンマスター」の育成、更なる高齢化進展を見据えた専門部署の設置、自治体(埼玉県和光市)との連携で高齢者に様々なサービスを提供する検証の開始等を実行しております。
フードグループにおいて、近年売上が漸減傾向にあるミスタードーナツは、ブランド再構築に向けて踏み出しました。手づくり、できたての高付加価値商品をバラエティ豊かに提供するという最大の強みを活かし、尚且つ楽しさやわくわく感を演出し、新しい価値を常に発信し続ける新しいコンセプトのショップ「NEW MISDO」への改装に取り掛かりました。また、「パイフェイス」の新規オープンや「ザ・シフォン&スプーン」のフランチャイズ展開開始等、フードグループのもう1つの柱となる事業の育成にも注力しました。
当期の業績につきましては、クリーン・ケアグループが期を通して順調に推移した一方でフードグループは振るわず、連結売上高は前期から27億83百万円(1.7%)減少し1,652億3百万円となりました。クリーン・ケアグループの大幅増益に伴い、連結営業利益は前期から3億4百万円(6.0%)増加し53億72百万円となりましたが、連結経常利益は、受取利息の減少、投資有価証券償還益の減少を主因に前期から3億75百万円(5.3%)減少し67億7百万円となりました。また、固定資産減損損失の増加等による特別損益の悪化、法人税率引き下げに伴う法人税等調整額の増加等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前期から4億57百万円(13.3%)減少し29億83百万円となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2015年3月期)
当 期
(2016年3月期)
増 減
増減率(%)
連結売上高167,987165,203△2,783△1.7
連結営業利益5,0675,3723046.0
連結経常利益7,0836,707△375△5.3
親会社株主に帰属する
当期純利益
3,4412,983△457△13.3
※当期より「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

[セグメントの業績]
①クリーン・ケアグループ
主力のダストコントロール商品の売上高が増加したことに加えて、レントオール事業(日用品、イベント用品等のレンタル)、役務提供サービス等、その他事業が総じて好調に推移した結果、クリーン・ケアグループ全体の売上高は前期対比で11億81百万円(1.1%)増加し1,101億91百万円となりました。
利益面につきましては、増収に伴う増加に加え、「スタイルクリーナー」(新型の置き型式掃除機)の原価が前期より減少したこと、前期中に開催した全国のお客様係を対象とした地域大会に係る費用が当期は発生しなかったこと等により、前期対比で17億46百万円増加し130億1百万円(前期比15.5%増)となりました。
(単位:百万円)
前 期
(2015年3月期)
当 期
(2016年3月期)
増 減
増減率(%)
売上高109,009110,1911,1811.1
営業利益11,25413,0011,74615.5

家庭向けのダストコントロール商品は、既存のお客様の解約率が新規のお客様獲得率を上回り売上高は減少しましたが、各種取り組みにより新規獲得率、解約率とも前期に比べて改善した結果、減少幅は大きく改善しました。前期に引き続き当期も“簡単・手軽”且つ“健康”を意識した掃除スタイルを体現したセット商品「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」、「スタイルクリーナー」のセット)の販売に注力し、前期末から期初にかけた春の販促活動において、例年に比べて配布するチラシの枚数を増加すると共に、テレビCMと連動して全国一斉の営業活動を実施したこと等が売上減少幅縮小に寄与しました。更には、従来のレンタル品交換方法に加えて、「ポスト返却サービス」等の時代にマッチした仕組みを開発し、お客様に提案できたこと等も奏功しました。
商品別に見ますと、主力であるモップ商品は「おそうじベーシック3」の売上高が増加したものの、その他のモップ商品が減少した結果、全体では減少しました。その他では、「くらしキレイBOX」や「芳香消臭剤」等の販売商品、フィルター商品、浄水器関連商品の売上高が減少しましたが、人気販売商品である「台所用スポンジ」は、期中リニューアル後も好調に推移し、前期の売上高を大きく上回りました。
事業所向けのダストコントロール商品は、解約率が改善したことに加えて、新たなお客様との接点作りツールの1つとして当期開始した、飲み物等をその場で手軽に購入することができる「配置ドリンクサービス」の売上が寄与した結果、前期の売上高を上回りました。
商品別に見ますと、マット商品については、前期から引き続き注力した屋内専用オーダーメイドマット「インサイド」や「うす型吸塵吸水マット」等、当社独自の高機能マットや主力の「ベーシックマット」の売上高が増加した結果、全体でも前期の売上高を上回りました。その他では、前期発売の空間脱臭機「キューブ」やキャビネットタオルの売上高は減少しましたが、トイレ用のペーパータオルや便座除菌泡クリーナー(オートタイプ)等は前期の売上高を上回りました。
役務提供サービスにつきましては、増加傾向にある市場ニーズに対応すべくサービススタッフの増員を図った結果、お客様売上が増加しロイヤルティが増加しました。更に、サービス実施時に使用する資器材、薬剤等の売上高も回復したことで、役務提供サービスの売上高は前期を上回りました。
クリーン・ケアグループのその他の事業は、イベント関連用品、介護用品等が好調に推移したレントオール事業が大幅に増収となった他、ユニフォームサービス事業、高齢者向け支援サービスのホームインステッド事業、化粧品関連事業(ヘルス&ビューティ事業、アザレプロダクツ株式会社、共和化粧品工業株式会社)も前期の売上高を上回りました。
なお、前期から損益を取り込んだ中外産業株式会社(ユニフォームの企画及び販売)は、前期は15ヵ月の変則決算でしたが当期より12ヵ月の損益を取り込んでおります。

②フードグループ
新たなフード事業の出店により直営店売上が増加しましたが、ミスタードーナツのお客様売上が減少したことに伴う加盟店への原材料等売上の減少やロイヤルティの減少等の影響が大きく、フードグループの売上高は、前期対比で42億81百万円(8.9%)減少し440億7百万円となりました。
利益面につきましては、原材料廃棄の減少や販促費用の削減等による経費減少がありましたが、減収に伴う利益減少影響が大きく、前期対比で12億67百万円減少し14億69百万円の営業損失を計上することとなりました。(前期の営業損失は2億1百万円)
(単位:百万円)
前 期
(2015年3月期)
当 期
(2016年3月期)
増 減
増減率(%)
売上高48,28944,007△4,281△8.9
営業損失(△)△201△1,469△1,267-

当期のミスタードーナツは、ミスタードーナツでしか味わえない高付加価値商品や季節感のある商品の開発、販売に注力しました。第1四半期の「ブルックリンメリーゴーランド」、「コットンスノーキャンディ」、第2四半期の「ミスターサマードーナツ」、「マロンドーナツ」、第3四半期の「ポン・デ・シュードーナツ」、「ミスターパリブレスト」に続いて、第4四半期は、ドーナツをバーナーであぶるという新たな製法にチャレンジした「クレームブリュレドーナツ」、発売以来不動の人気を誇るポン・デ・リングのもちもち食感を一層追求した「のびのびポン・デ・リング」を発売しました。しかしながら、ショップへの来店を誘因できる効果的なプロモーションが不足し、前期に発売した新商品と比べると期待した効果を得られませんでした。更には、不採算店の閉店を進めた結果、稼働店舗数が減少したことも加わって全店お客様売上は前期実績を下回る結果となりました。
一方、その他のフード事業の売上高は全体では増加しました。ミートパイとコーヒーを主力としたオーストラリア発祥のパイ専門店「パイフェイス」、シフォンケーキ専門店「ザ・シフォン&スプーン」、郊外型大型ベーカリーショップ「ベーカリーファクトリー」は、いずれも店舗数の増加を主因に前期の売上高を上回りました。とんかつレストラン「かつアンドかつ」は幅広い年齢層に支持され、既存店が好調であることに加えて、新たに京都府、兵庫県、大阪府に各1店舗出店し、順調に推移しました。「カフェデュモンド」、丼専門チェーン「ザ・どん」は店舗数の減少により減収、アイスクリーム製造の連結子会社蜂屋乳業株式会社も受注が減少しました。またアイスクリーム専門店「アイス・デ・ライオン」につきましては、これまでのミスタードーナツ店舗併設型に加え、2月に単独店での検証を神奈川県においてスタートさせました。

③その他
その他の売上高は、中国(上海)でクリーン・ケア事業を展開する楽清(上海)清潔用具租賃有限公司、原材料及び資器材の調達を主に営む楽清香港有限公司が好調に推移したことに加えて、中国(上海)でミスタードーナツ事業を展開する美仕唐納滋(上海)食品有限公司の出資持分を追加取得し、新たに連結子会社にしたこともあって海外事業が増収となったことを主因に前期対比で3億16百万円(3.0%)増加し110億4百万円となりました。利益面につきましては、海外事業における決算期差異に関する未達取引修正の影響等により、前期対比で1億14百万円減少し2億2百万円の営業損失を計上することとなりました。(前期の営業損失は87百万円)
(単位:百万円)
前 期
(2015年3月期)
当 期
(2016年3月期)
増 減
増減率(%)
売上高10,68811,0043163.0
営業損失(△)△87△202△114-

リース及び保険代理業を手掛けるダスキン共益株式会社は、大口契約が基本リースから再リースへ移行したことを主因として減収となったものの増益を確保、一方、病院施設のマネジメントサービスの株式会社ダスキンヘルスケアは増収となったものの、経費が増加し利益は横這いにとどまりました。
海外事業の動静は、クリーン・ケア事業を展開している台湾、中国(上海)、韓国につきましては、いずれもお客様売上は前期を上回り、特に中国(上海)の家庭向けダストコントロール商品売上は好調に推移しました。ミスタードーナツ事業は、台湾、中国(上海)、韓国、タイ、マレーシアは順調で前期のお客様売上を上回りましたが、国内情勢の不安等で経済成長が鈍化したフィリピンのお客様売上は減少しました。なお、2015年5月に1号店をオープンしたインドネシアは順調に推移しております。

なお、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末の271億18百万円から46億14百万円減少し225億3百万円となりました。各々のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、111億99百万円の資金収入(前期比49億47百万円増)となりました。その要因は、税金等調整前当期純利益が56億55百万円(同12億5百万円減)、減価償却費が67億66百万円(同3億42百万円減)あったことに対し、未払消費税等の減少額が11億66百万円(同24億70百万円減)あったこと等であります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、28億26百万円の資金支出(前期は55億15百万円の資金収入)となりました。その要因は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が210億86百万円(前期比41億91百万円減)あったことに対し、有価証券及び投資有価証券の取得による支出が160億26百万円(同45億6百万円増)、有形固定資産の取得による支出が58億8百万円(同11億79百万円増)あったこと等であります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、129億52百万円の資金支出(同84億38百万円増)となりました。その要因は、配当金の支払額が23億17百万円(同1億46百万円減)、自己株式の取得による支出が105億6百万円(同86億63百万円増)あったこと等であります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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