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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1008K62

有価証券報告書抜粋 日本オラクル株式会社 業績等の概要 (2016年5月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当事業年度(以下、当期)においては、日本国内の経済環境は、海外経済の減速や、為替、金利など金融市場の変動に対し一部弱さも見られましたが、雇用・所得環境の改善に伴い個人消費は底堅く推移し、企業の業績においては引き続き緩やかな改善基調にありました。企業のIT投資意欲についても金融、流通サービス、製造業を中心に回復基調にありました。
技術・社会面では、デジタル技術による大変革、少子高齢化に伴う生産人口の減少と人手不足、グローバル化の進展など、従来型のビジネスモデルから未来志向型のビジネスモデルへの転換を迫られており、クラウド・IT活用による生産性の向上や成長分野への事業進出が課題となっております。
このような事業環境のもと、当社は創業30周年を迎え「VISION2020:2020年までにNo.1クラウドカンパニーになる」ことを目標に、当社のクラウドソリューション(オラクル・クラウドのちから / POCO: The Power of Cloud by Oracle)を幅広く皆様にご利用頂けるよう「SaaS/PaaS/IaaS(注)事業の拡大」、「システム事業の拡大」、「エンタープライズ営業の強化」、「地域ビジネス成長に向けた支社体制の再編と拡充」を経営方針として事業を推進してまいりました。
特に第3四半期(3カ月間)において、公共、金融、流通、製造の分野で複数の大型案件を受注し売上が伸長したことに続き、第4四半期(3カ月間)では、注力分野であるクラウド(SaaS/PaaS/IaaS)において、ユーザー数の増加、サービス利用が加速し、売上高の拡大に大きく貢献いたしました。

当期の経営成績は、売上高170,203百万円(前期比5.7%増)、営業利益50,225百万円(前期比6.7%増)、経常利益50,273百万円(前期比6.3%増)、当期純利益33,568百万円(前期比11.0%増)となり、当初公表した業績予想を達成し、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高の業績を記録いたしました。

(注1)SaaS(Software as a Service):財務会計や給与・人事管理などのソフトウェアの必要な機能を必要な分だけ、インターネットを経由して提供するサービス。
(注2)PaaS(Platform as a Service):ITシステムを構築、稼働させるための基盤となるデータベース管理ソフトウェアや、異なるソフトウェア間を円滑に連携させる中間層のソフトウェアを、インターネットを経由して提供するサービス。
(注3)IaaS(Infrastructure as a Service):ITシステムを構築、稼働させるための基盤(サーバーマシンやストレージなどのハードウェアやネットワークなど)そのものを、インターネットを経由して提供するサービス。


各セグメント別の営業の概況は次のとおりであります。

[新規ライセンスおよびクラウド(SaaS/PaaS/IaaS)*]
* 従来の「クラウド・ソフトウェア・サブスクリプション」から名称変更いたしました。また、当社の事業管理区分の変更に伴い、従来「サービス」セグメントに含まれていた「マネージド・クラウド・サービス」を「クラウド(SaaS/PaaS/IaaS)」セグメントに移管しております。
売上高は51,929百万円(前期比6.3%増)となりました。また内訳につきましては、新規ライセンスの売上高は47,334百万円(前期比3.9%増)、クラウド(SaaS/PaaS/IaaS)の売上高は4,594百万円(前期比39.3%増)となりました。
当セグメントは企業等のIT基盤に利用される、データベース管理ソフトウェア、各種ミドルウェア、ERP等の業務アプリケーションソフトウェアの新規ライセンスを販売する「新規ライセンス」と、これらのソフトウェアやハードウェアのリソースをインターネットを通じてサービス提供する「クラウド(SaaS/PaaS/IaaS)」から構成されます。
第3四半期(3カ月間)における新規ライセンスおよびクラウド(SaaS/PaaS/IaaS)は、公共、金融、流通、製造などの分野でITシステム基盤の統合・更改や、データの利活用による競争力強化を目的とする複数の大型案件を受注し好調な業績となりました。
また、クラウド(SaaS/PaaS/IaaS)では前事業年度より営業体制の強化、クラウド関連製品・サービスの拡充、パートナーアライアンスを強力に推進しております。その結果、新規ユーザーの獲得が急速に拡大するとともに、これまでご契約頂いた案件のサービス利用が順調に進んでおり、第4四半期(3カ月間)の売上高については、前期比89.3%増と大きく伸長いたしました。
製品面では、2015年7月には、これまでオンプレミスで提供してきました「Oracle Exadata」をクラウド環境で提供する「Oracle Database Cloud -Exadata Service」や、ビッグデータの利活用を支援する「Oracle Big Data Cloud Service」など、新たに6つのサービスを「Oracle Cloud Platform」に追加し提供を開始しました。
また、自社所有のITシステムからクラウドへの移行に際して、多くのお客様にとってセキュリティや法規制への対応が課題となっております。これらの課題を解消し、自社のデータセンター内で安全にオラクルのクラウドサービスを利用可能にする「Oracle Cloud Machine」の提供を、2016年4月に開始いたしました。これらのクラウドサービスは、オンプレミスに比べシステムの早期導入を可能にするほか、オンプレミス製品で培ってきた標準技術で構築しているため、お客様がこれまで投資されてきたITシステムとの連携や、クラウド環境へのスムーズな
移行を可能とします。
チャネル面では、パートナー企業様の技術、ビジネス面の支援を通じて、日本全国のお客様に安心してオラクルのクラウドサービスをご利用頂くため、「POCOコンテスト」を開催し「Oracle Cloud Platform」を活用したパートナーソリューションの開発、展開を促進したほか、2016年2月にはクラウドに特化したパートナー認定プログラム「Oracle PartnerNetwork(OPN) Cloud Program」をリリースしました。
今後もさらにクラウドソリューションを拡充し、安心してお使い頂けるよう製品供給、顧客サポート体制を強化し、ユーザー数の拡大を行ってまいります。


[アップデート&プロダクト・サポート]
売上高は78,170百万円(前期比6.5%増)となりました。
当セグメントは、ライセンスを利用されているお客様に更新版等のアップデートや技術サポートを提供しております。導入製品や利用環境に応じたプロアクティブ(事前対処的)、かつプリベンティブ(予防的)なサポートを提供する「My Oracle Support」等、製品を利用されているお客様へのサポートの価値訴求や、特にパートナー企業様との協業を推進した結果、新規のサポート契約率、既存のサポート契約の適時更新率がさらに改善しており、堅調に推移いたしました。


[ハードウェア・システムズ]
売上高は22,247百万円(前期比2.1%増)となりました。
内訳につきましては、ハードウェア・システムズ・プロダクトの売上高は11,930百万円(前期比3.1%増)、ハードウェア・システムズ・サポートの売上高は10,317百万円(前期比1.0%増)となりました。
当セグメントは、サーバー、ストレージ、エンジニアド・システム、ネットワーク機器等のハードウェアの販売およびそれらのオペレーティングシステム(OS)や関連ソフトウェアを提供する「ハードウェア・システムズ・プロダクト」、ハードウェア製品の技術サポート、修理、メンテナンスの提供およびOS等関連ソフトウェアの更新版等の提供を行う「ハードウェア・システムズ・サポート」から構成されます。
当社では、コンバージド・インフラストラクチャー戦略を推進しております。一般的な垂直統合型システムとは異なり、ハードウェアの中枢装置であるプロセッサーからソフトウェア、クラウド基盤までを業界標準の技術で開発・統合することで、ハードウェアについても既存のITシステムとクラウド環境のスムーズな双方向での移行、連携を可能とします。また、クラウド、ビッグデータ時代がより進んでいく中、データセキュリティ、処理性能、そしてデータ保管の重要性はますます高まる一方であり、ストレージ製品との複合提案を推進し、事業の強化を行ってまいりました。
その結果、ハードウェア・システムズ・プロダクトでは、第3四半期(3カ月間)において当社の戦略製品であるエンジニアド・システムを中心とした大型のインフラ更改案件を複数受注し、通期では前期比3.1%増となりました。


[サービス]
売上高は17,856百万円(前期比4.9%増)となりました。
当セグメントは、当社製品の導入支援を行う「コンサルティング・サービス」、予防保守サービスやお客様のIT環境の包括的な運用管理サービスを提供する「アドバンストカスタマーサポートサービス」、技術者や利用者向けの研修事業や技術資格の認定事業を運営する「エデュケーション・サービス」から構成されております。
コンサルティング・サービスにおいて、一部の案件でプロジェクトが大きく進捗したほか、アドバンストカスタマーサポートサービスの「Oracle Exadata Database Machine」向け予防保守サービスが引き続き好調に推移しました。またエデュケーション・サービスでは、インターネット・オブ・シングス(IOT)への対応や、クラウド環境上でのアプリケーション構築に必要な最新Java技術研修への需要が高まっております。

区分2015年5月期2016年5月期
金額構成比金額構成比対前期比
百万円%百万円%%
新規ライセンス45,54428.347,33427.83.9
クラウド (SaaS/PaaS/IaaS)3,2982.04,5942.739.3
新規ライセンスおよび
クラウド (SaaS/PaaS/IaaS)
48,84330.351,92930.56.3
アップデート&プロダクト・サポート73,40145.678,17045.96.5
ソフトウェアおよびクラウド122,24475.9130,09976.46.4
ハードウェア・システムズ・プロダクト11,5707.211,9307.03.1
ハードウェア・システムズ・サポート10,2196.310,3176.11.0
ハードウェア・システムズ21,79013.522,24713.12.1
サービス17,01610.617,85610.54.9
合計161,051100.0170,203100.05.7
(注) 金額は単位未満を切り捨て、構成比ならびに対前期比は単位未満を四捨五入で表示しております。

(2)キャッシュ・フロー
当期におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、44,267百万円(前期比4,145百万円減)となりました。
これは主に、税引前当期純利益(50,313百万円)の計上、前受金の増加(13,853百万円)によるキャッシュ・インがある一方で、法人税等の納付(17,297百万円)等によるキャッシュ・アウトがあった結果によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、69,506百万円(前期は3,088百万円の収入)となりました。これはオラクル・コーポレーション(当社の親会社)の子会社であるOracle America, Inc.への短期貸付による支出(100,000百万円)、定期預金の純減少額(31,000百万円)があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、11,311百万円(前期比468百万円増)となりました。これは主に配当金の支払いによるものであります。
以上の結果、当期末における現金及び現金同等物は前期末と比べ、36,550百万円減少し、45,644百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05027] S1008K62)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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